ウラシネマイクスピアリブログ

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『ピーターラビット』

 モフモフしたものに心奪われがちなのはなぜでしょう?今回ご紹介する作品はあの愛されウサギがハリウッドで初の実写化!5/18(金)公開『ピーターラビット』です。

 ピーターラビットはビアトリクス・ポター原作の絵本から誕生しましたが、日本ではCMで登場したり、グッズもたくさん展開されているので親しみ深いキャラクターの1つだと思います。舞台がイギリスの美しい湖水地方なだけに、この地への憧れと共にピーターラビットが大好き!という方もいらっしゃるかもしれません。と、言う訳で淡い色彩の世界からピーターがそのまま飛び出してきたような、ほんわかした映画が誕生です・・・と思いきや、なんとも元気でご機嫌♪な映画が完成しました!

 いたずら好きなピーターとその仲間たちはご近所に住むビア(ローズ・バーン)に親切にしてもらいながら毎日を楽しく過ごしています。が、うさぎの家の隣に潔癖症のマグレガー(ドーナル・グリーソン)が引っ越してきたことから生活が一変!あの手この手で動物を追い払いたいマグレガーとこれまで通りの生活を死守したいピーターたちとの間でバトルが勃発!しかも大好きなビアとマグレガーがいい感じになっていることがピーターにはさらに気に食わない。マグレガーを家から追い出そうと画策します。

モフモフしたピーターたちは「実際にいるんじゃないか?」と見紛う毛並み、くるくるお目目、愛くるしい表情でもって、本当に生きているみたいで「マジ、可愛え~!」なのですが、歌って踊って、ラップまでやっちゃう、現代版にバージョンアップされたウサギたち。動物に意地悪なマグレガーVSマクレガーを追い出したい+ビアと仲良くさせるものかぁぁ~!というピーターという男同士の戦いはどんどんエスカレート。もともとの原作のピーターもいたずら好きではあったようですが、なかなかのヒートアップっぷりにハラハラドキドキです。

 本作の主人公はもちろん、ピーターラビットですが、ビアのハートをかけての男同士の戦いが描かれるという点において、ライバルとして登場するマグレガーの存在を忘れてはいけません。演じるはドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッターの死の秘宝』でのビル・ウィーズリー役や、シネマイクスピアリでも大ヒットした『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』で主人公を演じたりと今後もどんどん売れっこになっていくと思うのですが、最近の当たり役!?と言えば何と言っても『スター・ウォーズ』シリーズのハックス将軍でしょう。

最高指導者スノークに叱られたり、カイロレンに逆ギレされたりと将軍なのにその扱いが若干ぞんざい・・・。でもそのあまりの残念キャラ故にハックス将軍を愛でる女性ファンが急増。『スター・ウォーズ』というSF超大作であってもコメディリリーフ的ポジションを与えられてしまったドーナル君が、その持前の!?イジられキャラを本作で遺憾なく発揮!また男前でクールなルックスが神経質で意地悪という役にもハマっちゃうんですよね。ピーターたちの可愛さを前にしてもダメダメなマグレガー贔屓だった私は、昨今ブームの応援上映を『ピーターラビット』でやったら確実に彼に声援を送っちゃうかも!

 さて、モフモフなウサギが元気いっぱい!そんな『ピーターラビット』は家族みんなで楽しめるので吹替版もおすすめ。ピーターの声は千葉雄大さんが担当されていますが、爽やかで明るい声のおかげで、ピーターの毒っけが若干マイルドになりつつも、それ故に邪悪っぷりが引き立つ場面もあってナイスキャスティング。映画ファンには豪華な顔ぶれの字幕版も捨てがたいですが、吹替版も是非!そしてなんとご当地イギリスや全米での大ヒットを受け、既に続編の製作も決定しているので、すぐにまたピーターたちに会えますよ~。

By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント