2012年1月アーカイブ

ごきげんいかがですか?わたしは相変わらずです。
幼いころから「○○賞」的なものにはトンと無縁、運動会でも文化行事でも表彰されたためしがない男住人Aです。

さてさて、真冬のこの時期、映画ファンにとって毎年楽しみな一大イベントがあります。それはアカデミー賞。今年で84回を数える、「アメリカ映画の祭典」と言われる映画賞です。ちなみに日本にも「日本アカデミー賞」というものがありますが、あまり興味がないのでそこには触れません(笑)。
昨年の受賞作品は『英国王のスピーチ』、その前年は『ハート・ロッカー』でした。これら一連の作品やその選定傾向には一言物申したい方もいるかもしれませんが、それでもやはり受賞となるとメディアでの宣伝効果は絶大で、ヒット作への道を爆走することになるのです。我々映画館スタッフも、自分の劇場で上映する作品が受賞するかどうか、毎年ハラハラドキドキしながら見守っています。

そして今年も去る1/24、そのアカデミー賞のノミネーションがついに発表されました!
今回のブログでは、そのノミネート作品の一部をご紹介しようと思います。
パソコンからご覧の方は、タイトルのリンクをたどって公式サイトのチェックもお忘れなく!

アカデミー賞の目玉!「作品賞」
アーティスト』 4/7公開
ファミリー・ツリー』 4月公開
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 2/18公開
ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』 3/31公開
ヒューゴの不思議な発明』 3/1公開
『ミッドナイト・イン・パリ』 5/26公開
『マネーボール』 (シネマイクスピアリでは上映終了)
『ツリー・オブ・ライフ』 (シネマイクスピアリでは上映終了)
戦火の馬』 3/2公開

以上の9タイトルが作品賞ノミネーションです。ちなみにシネマイクスピアリではこれら全ての作品が上映ラインナップに入っています!つまりどの作品が受賞しても、シネマイクスピアリに来れば観られるというわけです。(上映終了した2作品は除きますが・・・。)
僕が去年最後のブログ記事で「2012年のおすすめ作品」としてご紹介した『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』『アーティスト』の2作品もノミネートされて、嬉しい限りです。

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(こちらが作品賞ほか計10部門にノミネートされた『アーティスト』。傑作ですよ!)

作品賞以外のノミネート作品にも注目タイトルがいっぱいです。
主演女優賞をめぐるマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』3/16公開)VSマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』3/24公開)のド迫力女子バトルの行方はもはや怖いもの見たさ。

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(オスカーノミネーション最多記録女優、メリル・ストリープ。若さを吸い取られそうな迫力です。)

ということで、語りだすと尽きないアカデミーネタですが、最後にもう一作品、これだけは紹介したい!
ヴィム・ヴェンダースがカリスマ、ピナ・バウシュを撮ったPina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2/25公開)。
ダンスファン&演劇ファンは必見のこの作品もきっちり長編ドキュメンタリー賞にノミネートされました!
僕の絶対観るぞリスト第一位の作品です。公私混同でおすすめします。

では、2/27の授賞式をお楽しみに!

By.A

© La Petite Reine ? Studio 37 ? La Classe Américaine ? JD Prod ? France 3 Cinéma ? Jouror Productions ? uFilm
© 2011 Pathé Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute

『ロボジー』

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こんにちは。「しのぶ」と名の付く人はみんな大好き、「しのぶ」マニアの男住人Aです。
そんな僕にとっての日本三大「しのぶ」と言えば、世界が(ようやく)認めた「キャタピラー」寺島しのぶ、そしてサリバン先生を演じたら随一の「奇跡の人」大竹しのぶ、最後に唯一の男性エントリー・矢口史靖(しのぶ)。
今回僕がおすすめするのは、その矢口史靖監督から4年ぶりに届いた新作『ロボジー』です。

さて、皆さんはこの監督のことをご存知でしょうか?名前は意識してなくても、妻夫木聡がシンクロ学生を演じた『ウォーターボーイズ』はテレビ放映などでも観た方が多いと思います。あの作品を筆頭に、毎回ユニークな視点で、しかも自身のオリジナル脚本で、ハイレベルな映画をノラリクラリと撮り続ける人、それが矢口史靖監督なのです。今回の『ロボジー』でも、矢口ワールドは全開です。

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(こんなワンショットでも笑わせてくれます。これも矢口ワールドの魅力。)

家電メーカーに勤務する窓際トリオの三人は、近く開催されるロボット博での企業広告のために急遽二足歩行ロボットを開発することに。でもでも、“ニュー潮風”と名付けられたそのロボットはそう簡単には完成しない。しかもビルから転落して大破!「困った!このままだとクビだ!」とあせる三人は、とりあえずその場しのぎでロボットの中におじいちゃんを入れて、ロボット完成!開発間に合った!ということにしちゃいます。
その後、ロボット“ニュー潮風”が(というか、中に入ったじいちゃんが)意外な活躍を見せたことで街の人気者になってしまい、一度限りのごまかしのはずが止めるに止められなくなり…といった物語。
まぁ、でも、このブログはあくまで「ウラブログ」ですので言ってしまいますが、ストーリーはあまり気にしなくていいです(笑)。三谷幸喜作品とかもそうですよね?深読みしなくても、矢口監督の手腕でちゃんと楽しいひと時に連れて行ってくれますから。

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(ロボットじいちゃんを演じるのは、実はミッキー・カーチスさん。)

そしてここで、昨年9月以来のイベント速報!
矢口史靖監督をお迎えしてのティーチイン付き上映会がシネマイクスピアリで決定しました!!
★日時:1/22(日)13:40の回本編上映後(16:05ティーチイン終了予定)
映画を観た後、皆さんからの質問に矢口監督が直接答えてくれるという夢のような時間をご提供します☆
この機会を逃したら、あぁもったいない。お客様に負けず劣らず、僕も相当楽しみです。
チケットのご購入はお早めに!

イベントの日は残念ながら無理という方も、シネマイクスピアリでは1/14(土)から公開がスタートしていますので、ぜひぜひ『ロボジー』に、そして我らが矢口史靖(しのぶ)監督に、末永くご注目を!

By.A

©2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ

『マイウェイ 12.000キロの真実』

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朝の連ドラ「カーネーション」を見て、毎度のように号泣している女住人Mです。

さて、去年シネマイクスピアリで上映した作品の中でのMyベストは韓国映画「アジョシ」でした。韓国映画は国が映画事業をサポートしていることもあってか、クオリティの高い作品のレベルはハンパナイ!
今回はそんな韓国映画のやる気がヒシヒシと伝わる『マイウェイ 12.000キロの真実』をご紹介します。

時代は1928年、日本占領下の朝鮮。
辰雄(オダギリジョー)とその家で働くジュンシク(チャン・ドンゴン)は境遇が違えどマラソンのオリンピック選手になる夢を持って共に育ちます。しかし、オリンピック選考会におけるある事件をきっかけに、ジュンシクは日本軍に強制徴用され、やがて日本軍の上官と部下という立場で辰雄と運命の再会を果たします。しかしそこから始まる二人の人生は中国、ソビエト、ノルマンディーへと続く苛酷で数奇な運命を辿っていくのです。本作は戦争によって夢、希望を失った若者がどんな状況でも生き抜くことで、それらを取り戻す物語です。

本作のやる気はまず、韓国史上最高額となる25億円もかけられた製作費に表れています。その多くは臨場感溢れる戦場シーンに費やされました。「プライベート・ライアン」や「レッド・クリフ」を手掛けたスタッフたちが集められ、まさに戦場が目の前に広がります。「こんなの日本じゃ作れないよ・・・」と韓国映画の本気姿勢を見せつけられ、その志にジェラシーさえ覚えます。でも今回、それに感服するだけでなく「日本もやるやんけ」と思わされるのは、オダギリジョー(以下、オダジョー)演じる辰雄の存在感です。
オリンピック選手になる夢も、ジュンシクとの友情も全て捨てて、冷徹な軍人と変貌してしまう辰雄。まさに悪者を演じるオダジョーの存在感は物語の進行と共に増していきます。その後ソ連の捕虜となり、ソ連軍としてドイツと戦い、ドイツへ亡命し、再びジュンシクと出会い、束の間平穏な気持ちを取り戻す、その一連の感情の変化、人格の変貌を見事に演じています。オダジョーはもともと演技がうまい役者さんだと思いますが、本作ではまた一段と素晴らしい!!

そして、辰雄とジュンシクが境遇は違っても同じ夢を見たように、オダジョーとチャン・ドンゴンも国籍は違っても良い作品を作ろうと言う思いを1つにして過酷な撮影に挑んだんだろうな、と言うのがビシビシ伝わり、より二人の役柄に厚みを感じることが出来ました。
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(絵になる二人でおます)
物語の中にアンタッチャブルな要素を含みながらも、とても誠実な思いが伝わる『マイウェイ 12.000キロの真実』は1/14(土)からの公開です!

By.M
(C)2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET,ALL RIGHTS RESERVED

『宇宙人ポール』

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初詣でひいたおみくじが大吉だった女住人Mです。
本年もウラシネマイクスピアリ★ブログを宜しくお願い致します。

今回ご紹介するのは、シネマイクスピアリにて昨年の12/23(金)から公開、
男住人Aも去年のベスト3に挙げていた『宇宙人ポール』です。
私にとってもこの映画は1位みたいなもんです。もうとにかく面白いです。不覚にもホロっときます。見た方が良いです。見て損はありません。いや、見ないことが損です。
以上、終わり!と言うぐらいオススメ映画です。

これは世界最大級のコミケに参加したSFオタクの男たち・グレアムとクレイヴが、長年の夢だった、コミケに行った後のUFOスポットめぐりをする中で、本物の宇宙人、その名もポールに出会ってしまう物語です。
なんと60年前に地球に不時着してしまったポールはずっとアメリカ政府に拘束されていたのです。最初は戸惑う二人ですが、何せSFオタク。ポールを故郷の星に帰すべく、立ち上がります。

何と言っても、これまでの宇宙人設定には全くなかったフレンドリーでアメリカナイズされたポールのキャラがとにかく最高!
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陽気でユーモアに溢れ、フレンドリー。ちょっとブラックで下品ではありますが、何とも憎めないヤツ。そして、ポールを助けるグレアムとクレイヴのボンクラぶりがまた愛おしい。
そして、映画の中で登場するSF映画やスピルバーグへのオマージュは映画ファンの心をさらにくすぐります。
でも、そんなボンクラ情報を知らなくっても、ポールと出会ったことで成長していく登場人物たちの変化は胸に沁み入ります。

「爆笑してたのに、あれ、俺(私)感動してる?」そんな瞬間を提供致します。
2012年、初笑いは『宇宙人ポール』で決まりです!!

絶対、見るべし、見るべし!!!!

By.M

(C)2010 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED

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