『ツリー・オブ・ライフ』

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はじめまして。男住人のAです。
普段は女主人に仕える身ですので、ときどき現れます。

さて、このブログでご紹介する2作目の映画は『ツリー・オブ・ライフ』です。
映画好きの皆さんなら、まずは本作の監督の名前につい反応してしまうことでしょう。テレンス・マリックです!いやいや、久しぶりですね〜。『シン・レッド・ライン』の時にハリウッドの名優たちが「ノーギャラでもいいから出たい!」と申し出た(らしい)とのウワサを持つ、あのテレンス・マリックです。今回は前作から数えて6年ぶり、5作目にあたりますが、そんな久々の新作でも見事にカンヌで最高賞・パルムドールを受賞してしまうこの監督、やはりスゴイ。

ストーリーの骨子は、厳格な父と、そんな父に反発する息子の葛藤。このテーマ、年ごろを過ぎた(?)男性には少なからず身に覚えがあるのではないでしょうか。ぎこちない父性しか持ち合わせない父親と、そんな父に反抗心を抱き、成長してもいつまでもこだわり続ける息子。僕もその一人です。
そして本作でそんな父子を演じるのが、父親=ブラッド・ピット、成長した息子=ショーン・ペン。アベコベでも通用しそうなトリッキーかつ豪華なキャスティングがお見事。

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こういうややシビアなドラマは、半端に爽やかに、ツルッと描かれるとガッカリするものです。その点、この作品はほどよくウェットで、さらにいつの間にか監督の瞑想世界にまで達してしまうガチンコな一作になっていて、不可解ながらも忘れがたいひと時を体験することができます。

とにかく、百聞は一見にしかず。いまいちうまく言葉で説明しきれないモヤモヤを残しつつ、
「良い映画ってそういうものだよね」という逃げ口上とともに、僕の初のブログ紹介はこれにて終了します!
こういう映画が似合う大人の男になりたいぞ的『ツリー・オブ・ライフ』は、8/12(金)からいよいよ公開です。

予告編で流れる「モルダウ」の音楽が、今も脳内ヘビロテ中。パソコンからこのブログをご覧の方は、今すぐ映画公式サイトをチェックしてみてください。

By.A

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