こんにちはサラリーウーマン女住人Mです。
今回は社畜度75%な私が胸アツになった映画、2/15(金)公開の『ゼロ・ダーク・サーティ』をご紹介します。
本作はあの世界を震撼させたビンラディン追跡チームの中心人物が若きCIAの新米女性情報分析官であったと言う、その衝撃の事実を映画化した作品です。9.11のアメリカ同時多発テロが起きて数か月。首謀者オサマ・ビンラディンが忽然と姿を消し、CIAは莫大な予算をつぎこみながらも一向に手掛かりをつかめないでいます。そこでパキスタン支局のビンラディン追跡チームに送り込まれたのが20代半ばのエリート情報分析官マヤ(ジェシカ・チャステイン)だったのです。ビンラディンが2011年5月1日ネイビーシールズによって殺害されるまで、本当は何が行われていたのか・・タイトルの『ゼロ・ダーク・サーティ』とは、深夜0:30を指す軍事用語。ビンラディン殺害に至った作戦の決行時間を指します。
本作では現代の戦争のリアルを描いた「ハート・ロッカー」でアカデミー賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督と脚本家のマーク・ボールのコンビが再びタッグを組みました。
(左がジェームズ・キャメロンが元旦那、そしてモデル経験もあるベッピン監督で有名な美(ビ)グロー監督(奇跡の61歳!!)。右が脚本家のマークさん。二人は私生活でもパートナーである・・・らしい。)
「ハート・ロッカー」をご覧になっていればおわかりの通り、ビグロー監督は腕っぷしの強い男かと思うぐらい作家性が強く、硬派な作品を作る映画監督。本作もバリバリでゴリゴリです!そもそも2011年に製作に取り掛かり、短い期間でよくぞここまで調べ上げたと思える脚本はCIAが全面協力。脚本家のマーク・ボールが実際に事件に関わった多くの関係者と会い、体験談をリサーチし、脚本は完成。そのため、本編には海外にある「ブラックサイト」と言う秘密収容所にテロリスト容疑者を極秘移送し、国内では違法とされる拷問で、拘束者から情報を得ようとするシーンなど、アメリカ政府が隠し続けていた真実も描かれています。CIAは10年もの間、ビンラディンの手掛かりを全く見付けられないことで政府(オバマ大統領)からも「ど〜なっとんじゃ〜!お金ばっかり無駄に使いやがって〜成果出しやがれ〜」と説教され、マヤたちチームがどんどん追い込まれる感じもリアル、そして、ついにビンラディンの隠れ場を見つけ、ステルス機で襲撃するシーンからは暗視カメラでの映像になり、臨場感がプラスON!映画「アルゴ」同様、結果がわかっているにも関わらず、その緊迫感たるや!!!その迫力たるや!!!見終わった後は体重1.5kg減な感覚に襲われることでしょう。
そして、そんな力強い本作の立役者に分析官マヤを演じたジェシカ・チャステインの存在が外せない!「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」では不器用過ぎていじめられる主婦、「ツリー・オブ・ライフ」では母性溢れる美しき母親を演じていたジェシカが、まさかこんなに逞しい女性マヤを演じきるとは!!オスカーの主演女優賞は彼女でほぼ決!
(いろんな役が演じられるので、次世代メリル・ストリープと言われるジェシカは今後もオスカー常連女優になるのは間違いなし!)
本作は戦争のために無駄に人が死に、軍事費はかさみ、その結果国力は低下し、むなしさだけが残ったアメリカの姿を描くだけでなく、若き女性マヤが組織の中で闘い、成長を遂げる姿を描く側面もあり、上司から責められ、追い詰められていくマヤが「あ〜、やるったい、腹くくってやっるったい!」な男気を見せるシーンに社畜度75%のサラリーウーマンな私の琴線にもグっときた1本なのでした。日常が戦場なサラリーマン&サラリーウマンも必見です!!
(闘う女マヤ、時には上司にはむかう事も辞さない!)
By.M
Jonathan Olley(c)2012 CTMG. All rights reserved.