『42〜世界を変えた男〜』

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 皆さんこんにちは、中学生時代に週刊ベースボールを購入していたもと西武ファン、女住人Mです。
今回ご紹介する作品はあるメジャーリーガーが主人公ですが、野球に全く興味がない方にも是非観て頂きたい1本、ご覧になればきっと心を打たれるに違いない!と確信出来る11/1(金)公開の『42〜世界を変えた男〜』です。
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 1947年、白人だけで構成されていた400人のメジャーリーガーで初めてアフリカ系黒人選手が誕生します。彼の名前はジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)、背番号“42”。そんな彼を待ちうけていたのは、敵チームだけでなく、観客、マスコミ、審判、警察官、そしてチームメイトからの差別でした。しかし、彼は自分にメジャーリーガーとしての扉を開いてくれた球団GMブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)との約束を胸に、ただ黙々とプレーを続けていきます。それは次第と彼の周りだけでなく、世界を変える一歩となっていきます・・・

 ほら、もうこのあらすじだけで胸熱!この当時はアメリカでもまだ人種分離法あった時代で公民権運動がスタートしたのもジャッキーがメジャーリーガーになってまだ後の話です。ジャッキーはプレイヤーとしては申し分がない程の才能を持ち合わせていましたが、何せ時代が時代です。ブランチGMはジャッキーに「どんな仕打ちを受けようとも絶対怒るな!」と約束させ、ジャッキーはそれをひたすら守りますが、彼が経験する差別は本当に酷いものばかりです。百歩譲って敵チーム、対戦相手のファンなどのヤジを我慢できたとしましょう。でも公正さを有する審判やさらにチームメイトまでもがジャッキーに心ない言葉を吐き、行動を取ります。もう映画を観ていると「ここまでして耐えなきゃいけないの?たった一人でここまでして・・」と本当に辛く悲しい気持ちになります。それでもジャッキーはブランチGMとの約束を胸にグッと我慢し耐え続けます。
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 そんなジャッキーも一度はブランチGMに「やられっぱなしの勇気のない人間になれと言うのか?」と問います。ここで返されるブランチGMの一言は♪深イイ〜深イイ〜、深イイ〜ボタンの連打です。ハリソン・フォード扮するブランチGMは飄々としていて、どこかタヌキおやじっぽくはあるのですが、彼なくしてこの一歩なし、と言える程の存在となります。映画の冒頭では「この界隈に黒人が増えてきたから金儲けだ」と黒人選手を迎えることを考えた的な発言をしているブランチGMですが、実はここに至った若かりしき頃の苦い経験が語られるあるシーンが・・・・これがまた深イイ〜、深イイ〜、深イイ〜連打で、ホロリと涙です。主役は確かにジャッキーなんですが、めっきりおじいちゃんなハリソン・フォードがここに来て最高の役を得て、最高の演技をしているのです。
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(やっぱり、ハン・ソロは違うね!)

 ジャッキーの背番号“42”は全球団共通の永久欠番。ジャッキーがメジャーリーガーとして契約した4月15日は毎年メジャーリーグの全選手が“42”の背番号を付けてプレイをします。これは国籍や人種が違えどもみんな同じだ、と言う象徴です。日本からもたくさんの選手がメジャーリーグでプレイをしていますが、それもジャッキー・ロビンソンの始めの一歩があったからこその光景なんだと思うと、またまた胸熱ですね!この映画を観れば爽やかな感動の涙が頬を伝うこと間違いなしです!
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追記、
その人が変わって周りが変わったんじゃなく、その人がいることで周りが変わる、これって“あまちゃん”じゃないか!
と言う訳で本作は“あまちゃん”イズム満載の映画でもあります。“あまちゃん”ファンの方も必見です!?

By.M
(C)2013 LEGEMDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

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