週末になると雪が降る。「風情があるね」ぐらいだと良いですが、交通が麻痺しちゃうと映画館も寂しくなるので、それは勘弁です!
皆さんこんにちは。日本海側で生まれたのである程度の雪はへっちゃらな女住人Mです。今回ご紹介するのは1/31(土)より大ヒット上映中、レオナルド・ディ・カプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。
実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回顧録に基づく本作は、ディカプリオがプロデューサーを兼ね、マーティン・スコセッシに監督のオファーをして成立した作品。二人のタッグもこれで5回目となりました。
ウォール街で株式ブローカーになった22歳のジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。26歳の若さで証券会社を設立。大胆な戦略と見事な話術で従業員や顧客の心を掴み、あっと言う間にカリスマ・ディーラーへと昇り詰め、年収49億円を荒稼ぎ。でも稼いだお金はドラッグ、SEXと全てを欲の赴くままに使っていきます。しかし急成長を遂げる彼の会社はFBIに目をつけられ、彼の人生も壮絶な破滅へと向かっていくのですが・・・
“ウォール街のウルフ”と呼ばれた男のヤバすぎる実話です!
いや〜もうこの映画、本当にめちゃくでした!(褒めてます!)日本には、いや世界には「ギルバート・グレイプ」の時のあどけないディカプや「タイタニック」のような王子様ディカプ、はたまた最近だと「華麗なるギャツビー」のようなキラキラ・ディカプが大好きな女性ファンがたくさ〜んいると思いますが、今回のディカプはめちゃくちゃです!(褒めてます!)風貌はカッコイイのですが、めちゃくちゃ下衆い!!正直、最低男です!もうとにかく欲まみれ、お金まみれ、薬まみれ、女まみれで日々の行動全てが乱痴気騒ぎなのです。仕事をしている時も大量にドラッグをきめ、ハイテンションで弾丸トークを放ち、周りを圧倒。稼いだお金で職場にストリッパーを呼んだり、もうやりたい放題とはこの事です。しかし、それで周囲も虜にしていく・・・って、こんな男、私は絶対信じませんけどね!笑
始終ドラッグをやっている(役な)ので、ディカプの演技もほぼ全編ハイテンションで狂ってます。もうこの演技が、完全にやりきってて本当に凄い!ディカプファンが卒倒しそうな演技をする度、もう最低!最低!ゲスい!最高!!って感じなのです。
私、個人的にはディカプリオは昔から特に何とも思っていなくて、むしろ何でこんなに皆がオスカーをあげようとするのか?わからないな〜と言うスタンスだったのですが、もう今回のディカプは「オスカーあげちゃっても良いかな?いいとも〜!」と言うところに来てます。もう、いろんなディカプを見せてくれるので、純粋に清らかなディカプファンは複雑かもしれませんが、これは見ものですよ!!
(ベルフォートの相棒エイゾフを演じるのはジョナ・ヒル(左)。
スコセッシ監督の作品に出られるのなら!と組合規定の最少額6万ドル(約600万円)のギャラで出演!
この役で「マネーボール」に続いて2度目のオスカー助演男優にノミネートされたから、もうチャラだね!)
しかし、そんなディカプがオスカー主演男優賞をゲット出来るか問題ですが、ここでそこに立ちはだかるのがマシュー・マコノヒーと言われています。本作ではディカプ扮するジョーダンが初めて会社に勤めた先の先輩ディーラーとして映画の冒頭に登場します。ほんの10分ぐらいのシーンなのですが、マコノヒーはこのシーンで鮮烈にその存在感を我々の脳裏に焼き付けるのです!しかも映画が終わった時にまで・・・
マコノヒーは別の作品での主演男優のノミネートですが、う〜ん、これはどっちがオスカー主演男優になるんだ〜、悩ましいですよ〜。
(頭に残るマコノヒーのあのン、ン、ンー、ン、ン、ンーは撮影前にたまたま彼がやっていたのをそのまま使っちゃったらしいです。
素晴らしい判断だ!)
さて、本物のジョーダン・ベルフォートご本人は証券詐欺&マネーロンダリングの罪で22カ月間収監されますが、その後、開発セミナーの講師などをしてまたガッポリ稼いでいるご様子。もうどんだけ欲まみれな男なんだ・・・・・と思いましたが、71歳にしてまだこんなぶったまげ映画を撮ってしまうスコセッシが一番欲深い人なんじゃないか、と思った次第です。
とにかく最低野郎を描いた映画なのにこんなにあっけらかんにパワフルで、圧倒される映画は久しぶりです。スコセッシ監督やベルフォート本人がある役で登場したりと映画ファンにはたまらないくすぐりもありますので是非それもチェックしてみて下さいね。
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