『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

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 皆さんこんにちは。ストレス発散アイテムは映画とビールな女住人Mです。
今回は私の中のボンクラ魂が揺さぶられた作品4/19(土)公開の『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』をご紹介いたします。
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 主人公ゲイリー・キング(サイモン・ペッグ)は40歳になっても学生気分が抜けきれないダメダメ男。
彼は20年前に果たせなかった“4人の親友たちと1晩で12軒のパブをはしごする<パブクロール>”をするべく、故郷であるイギリス郊外の街“ニュートン・ヘイヴン”に無理矢理4人の仲間を集めます。集結した5人はゲイリーを除いて皆渋々パブを回るのですが、街の様子がなんだかおかしいことに気付きます・・・ひょんなことから街が何者かに乗っ取られていることを知るのですが、下手に逃げると殺(ヤラ)れると思いそのまま<パブクロール>を続け、反撃のタイミングを見計ります。さてアラフォー男たちはどうなってしまうのか?地球を救う救世主になるの?そして<パブクロール>は達成されるの?と言う奇想天外なSFコメディが本作です。
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 監督・脚本・製作総指揮はエドガー・ライト。彼は本作主演のサイモン・ペッグ(本作の共同脚本家であり、「スタートレック」や「ミッション・インポッシブル」シリーズにも出演する売れっ子)とニック・フロスト(本作の製作総指揮にも名を連ねるメガネをかけた巨漢のナイスガイ!)と3人で「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!-」を手掛け、コアな映画ファンからは既に絶大な支持を得ています。本作を含めこれらは3部作と言われていますが、3部作だからと言ってもモチーフは全く異なるので過去作を観ていなくても問題ないですが、通して言えるのは彼らがいつも“世界と俺”、しかも“世界とダメな俺”をテーマにしていること。(因みに4/18に40歳の誕生日を迎えた監督のエドガー。「40歳とか信じられないよ!若者のような格好してても良い?大人が着るような服を持ってないよ。」とつぶやいていた。安定のボンクラ感がたまらない)

本作でも主人公のゲイリーは人生のピークだった高校生の頃から全く変わっていません。酒好き、嘘つき、女好き、威張りんぼうで調子いい、と彼にチャームがなければ本当とんでもないヤツです。でも彼も自分の状況がわかっているから、20年前、一番自分が輝いていた時代に成し遂げられなかった<パブクロール>をコンプリートすることで自分の人生の起死回生を狙うのです。一番イケてた時に出来なかったことが出来れば、次の一歩を踏み出せるんじゃないか?と。それが12軒ものパブを1晩で親友と回ることって、どんだけボンクラなんだ・・・と言うのがまた泣かせるけれど・・・。

 なんか切ない感じになってきましたが、とは言え映画の前半は男たちが冗談を言い合いながらビールを飲みまくっているだけなのですが、それがなぜか実は街が何者かに乗っ取られていた・・・というSF展開になってからは映画の加速度は止まりません。
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(ネタばれします!ネタばれ回避の方は映画観賞後にご覧ください)

 なんと街を支配していたのは宇宙人。人間は頭がカラッポのロボットへとすり替えられていたのです。5人はロボットにされないように闘うこととなるのです。一人、また一人、犠牲になる仲間たち。でもゲイリーは<パブクロール>を止めません。そしてビールを飲みながらもロボットたちと闘います。「俺は自由に生きたいんだ!カラッポな人間になんてなりたくないんだ!まっとうな人生なんて俺は送られないけど、自分の思う通りに生きたいんだ!」とまでセリフでは言ってはいませんが(笑)そんなゲイリーの心の声が私にはビシビシ伝わってきました!!そう、世の中的にはボンクラ扱いされようと、これが自分で選んだ道。「宇宙人は(世間は)ロボット(周りと同じような人間)になれと言うけれど、自分らしく生きたいんだ!こういう生き方しか出来ないんだ!」なんて、もう、負け犬の遠吠えの何ものでもありませんが、ボンクラな私は号泣メ〜ンです。そして、一番の親友であるアンディ(ニック・フロスト)が「もういい加減に飲むのは止めろ!」とゲイリーの腕を取るシーン、(そのゲイリーの腕にあるものは・・・)何度観ても泣ける・・・コメディ映画なのに、泣いてるよ私・・・。

 エドガー・ライトとサイモン・ペッグ、ニック・フロストはプライベートでも本当に仲良しでいつもいちゃいちゃしていて、それはこれまでの3部作(サイモン&ニック共演の「宇宙人ポール」でも)全部そんな感じでとても微笑ましい上に3人は映画が本当に大好きなので、本編にはたくさんの映画のオマージュが溢れています。映画が好きな人は彼らの作品を観ればそのこだわりっぷりに、絶対嫌いになれないし、そんな知識がなくても「あ〜この人たちは本当に楽しんで映画を作っているんだな」と言うのはバシバシ伝わります。そういう作り手の意識って実は凄〜く作品に出るんですよね。だからもう愛さずにいられない。
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(「SHERLOCK」や「ホビット」シリーズとドラマ、映画に大忙しのマニキことマーティン・フリーマン(右)も3部作に皆勤賞出演。)

コメディでありながら、SFアクション映画、そして負け犬たちのリベンジマッチを描く本作は私のようなボンクラ人生を送っている人の心を鼓舞し、とても温かく、爽快な気持ちにしてくれます。そして何より、12軒も<パブクロール>をするんですよ。映画を観たらビールが飲みたくなってたまらない!お酒好きな人には必見映画です。是非、本作を観て、美味しいビールを飲んでHappyになりましょう。

 そして今回は本作の公開を記念して、イクスピアリではいろいろな企画をご用意しておりますので、そちらも併せてお楽しみ下さい★詳しくは劇場HPのTOP画面をご覧下さいね♪

By.M
(C)2013 UNIVERSAL STUDIOS

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