こんにちは、女住人Mです。今週ご紹介する作品は日本が世界に誇るアレです!
7/25(金)公開の『GODZILLA ゴジラ』です。
1954年に誕生した“ゴジラ”は今年生誕60周年。当初、ゴジラは再びハリウッドでリメイクされると一報が入った時、「大丈夫なのか?もう、そっとしておいてくれても良いんだよ」と思った人も多かったとか?とか?しかし、監督が今年39歳イギリス人のギャレス・エドワーズらしい、長編はこれで2作目の新鋭だが前作の低予算映画「モンスターズ/地球外生命体」が評価されての抜擢らしい、しかもギャレス監督は小さい頃からの無類の“ゴジラ”好きらしい!と情報が上塗りされるにつけ、“ゴジラ”ファンの期待は「なんか、大丈夫かも。いけるかも」と膨らんでいったのです。
そして日本公開から先駆け全米ほか世界公開されるや否や、世界中の“ゴジラ”ファン大熱狂!世界的に大ヒットしてしまったのです。(そう、“ゴジラ”は今となってはアメリカや海外でも大人気!と言うか若い世代だと日本より圧倒的に海外人気があるのではなかろうか・・・)しかも全米の映画評論家たちの評価もすこぶる高く、「これは本当に大丈夫そうだ!」と言う空気が日本にもかけめぐりました!そして本作で日本から主要キャストとして選ばれたKen Watanabeこと渡辺謙さんも「僕ら日本人はゴジラの『本家』。その『本家』の気持ちを、ギャレスはちゃんと理解してくれていて、それを壊すのではなく踏襲してくれた」と語っているではありませんか。もうどんどん期待は膨らみます。
とは言え、「日本へのリスペクトがちゃんとあった」は常套句のようなものなので、実際はどうなのよ〜という疑いも私の中にはぬぐい去れなかったのも事実。
が、が、が、『GODZILLA ゴジラ』を観て、もう私は声を大にして「ギャレス、ありがとーーーー!!!」と叫びたかった。それぐらい素晴らしい作品でした。と、あたかも子供の頃からの“ゴジラ”ファンのように熱く語りましたが、すみません、これまで“ゴジラ”シリーズをちゃんと観たことがありませんでした。知ったかぶってすみません。でもそんな“ゴジラ”に馴染みのなかった私ですが本作を観てまんまと“ゴジラ”に萌え、一気に“ゴジラ”ファンになってしまったのです。
(ゴジラの謎を追う研究者ジョーを演じるのは海外ドラマ「ブレイキング・バッド」ほか、映画「アルゴ」「ドライヴ」の演技で映画ファンから信頼も厚いブライアン・クランストン!)
“ゴジラ”が登場したのはそもそもヒロシマ、長崎への原爆投下、アメリカの水爆実験による日本船の被爆といった実際に起きた社会的背景を経ていて、“ゴジラ”自身に反核メッセージが込められている訳ですが、本作でもそういった所を踏襲し、真正面からぶつかっています。日本で起きた震災による原発事故で妻を亡くしたアメリカ人科学者が事故の原因に不審を抱くところから物語は始まり、東日本大震災と原発事故に対するメッセージもきっちり“ゴジラ”の存在に反映していきます。なぜ、“ゴジラ”が誕生したか・・・ここを描かない限りそれはただの怪獣映画になります。でも本作はそういった意味でれっきとした“ゴジラ”映画になっています。
(本作のドラマ要素で活躍するのは若手演技派エリザベス・オルセン。要注目です!)
“ゴジラ”と言う存在の前では何もすることが出来ない人間の無力さ、善悪を越え世界の調和を乱すものに対してのみに怒りをぶつける“GODZILLA”の中にまさに我々はGOD(神)を見い出すのです。神のような視点で存在する“ゴジラ”をスクリーンで見るにつけ、もうシビレまくりです。ゴジラがこんなにかっちょいい存在だったとこの映画で私は初めて知りました。人間の愚かさの象徴を十字架のように背負った“ゴジラ”が去っていく後姿は神々しくもありかつ哀愁と悲哀にも似た切なさもあり、思わず「ゴジラ〜〜!」と叫びたくなった自分がいたのでした。
(この後ろ姿がなんとも男らしい!!!これから‘ゴジラ’先輩、そう呼びます!)
“ゴジラ”ファンの方はこの世にたくさんいらっしゃるので、私のようなペーペーのコメントは戯言でしかありませんが、そんな“ゴジラ”ビギナーな私がこの映画を観ただけですっかり虜になってしまったので、同じようにこれまで“ゴジラ”に触れる機会がなかった方にも是非、観て頂きたいです。そしてこんなに素晴らしい作品を作ってくれたギャレス監督に心からの「ありがとう」を伝えつつ、世界的大ヒットで続編公開が早急に決定したので今から次回作が本当に楽しみです。
『GODZILLA ゴジラ』は7/25(金)からシネマイクスピアリにて2D&3Dにて公開です。
By.M
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