皆さん、こんにちは女住人Mです。
今回は“この人が主役を張るだけで映画の格も上がります”的な信頼出来る男、デンゼル・ワシントン主演『イコライザー』をご紹介いたします。
タイトルの「イコライザー」の本来の意味は平行、平準化、平衡化を意味しますが、ここでは社会の悪を抹消し平和を保つ仕事人の意味として使われています。デンゼルが扮するマッコールは昼はホームセンターで働く、気さくでまじめで人気者な男。でもその実態は元CIAのトップエージェント。自ら職を辞し、別人となって静かに暮らしていたマッコールですが、毎晩通うダイナーで娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会ったことで、人生に夢を抱くことさえ出来ないこの無力の少女を救うべく、封印していた「仕事」を遂行し、彼女を支配していたロシア・マフィア組織を追い詰めていく・・・と言う物語。デンゼル=イコライザー。日本に置き換えると島忠やグッデイで働くおじさんが夜になると必殺・仕事人になる、そんな映画です!
(ダイナーで少女テリーと出会い、他愛のない会話をしていたことからデンゼルに火がついた!
テリーを演じるのはクロエ・グレース・モレッツちゃん。ヒットガールなら自らやっつけたところですね。)
さて、映画の中で悪をやっつける人たちはいろいろカテゴリーに分類出来ます。例えば、スパイダーマンのように“急にパワーをもってしまった”系、アイアンマンやバットマンのように“金持ちなのでヒーローになりました”系などなど。今回デンゼルが扮するのは昔スティーヴン・セガール、今はジェイソン・ステイサムに代表されるような“何だかむちゃくちゃ強かった”系ヒーローであり、かつ「96時間」シリーズのリーアム・ニーソンのように“怒らしてはいけない人を怒らせてしまいました”系ヒーローとしてもカテゴライズ出来ます。つまり、これらの映画が大好きな方には特に満足いただける1本となっています。
(ありもので戦うマッコールさん)
そして決して武器を常に携帯しないマッコールの流儀がこの映画をよりワクワクさせます。拳銃や武器を携行することで足がつくのを避けるマッコールは身の周りにあるものをすべからく武器にしていくのです。昔から特攻野郎Aチームや冒険野郎マクガイバーが大好きだった私はこのDIY(Do it yourself=自身で作りあげる)ものアクションが大好物なんです。日常で暮らしていてもすぐ戦闘態勢になることが可能な男。キッチン用品から掃除用具とあらゆるものが命綱に武器に大変身。急に悪いやつに襲われても、何かしらの危機に瀕してもこの人がいれば完璧に守って貰える感がたまりません。しかもマッコール、昼はホームセンターで働く男ですからね。DIYはお手のもの!しかも必殺・仕事人やAチームですら筋さえ通ればお金次第で仕事を請け負っていましたがマッコールは一切報酬を受け取らないところもまた痺れます。
(優れたアクション映画には主要キャストが炎をバックに立ち去るシーン、キメのスローモーションシーンが必要ですが、
本作にはそれがバッチリあります!)
本作はマッコールの働くホームセンターがロシアン・マフィアとの最後の決戦場に選ばれます。もうこうなればマッコールの独壇場であることは言うまでもありません。CIA時代に培ったスキル、身体能力、経験値を第二の人生の活躍の場、ホームセンターで遺憾なく発揮するデンゼルショーを心ゆくまでお楽しみ下さい。アカデミー賞主演男優賞受賞者だけあって昼の顔と夜の顔をばっちり使い分けるその演技力にも改めて惚れぼれです。
この世に悪がはびころうとも、マッコールがいれば大丈夫!デンゼル無双が炸裂する『イコライザー』は10/25(土)からシネマイクスピアリで公開です。
By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント