皆さんこんにちは、女住人Mです。お正月映画がスタートするこの季節、今回は来年2月に行われるアカデミー賞に必ず何かしらで絡んでくると思われる『ゴーン・ガール』をご紹介いたします。
幸せな結婚生活を送っていたと思われていたニック(ベン・アフレック)の妻エイミー(ロザムンド・パイク)が結婚5周年の記念日に突如姿を消したところから物語は始まります。警察は他殺と失踪、両方の可能性を探るのですが次第にアリバイが不自然な夫ニックにその疑いの目は向けられます。一見完璧なカップルと思われていた夫婦の間に一体何が起こったのか?夫は美しい妻に失踪された悲劇の主人公なのか?やがて事件は思いもよらない展開を見せていきます・・・
「ゴーン・ガール」は全米で大大大ベストセラーのミステリー小説。日本でも優れたミステリー小説のブック・ランキング“このミステリーがすごい”の2013年海外部門でランクイン。エンディングが「嫌な感じ」なミステリー小説を“イヤミス”と言われるようになった昨今、その決定版とも言われています。そんな大大大ベストセラーの映画化のメガホンをとるのは「セブン」「ファイト・クラブ」そして「ソーシャル・ネットワーク」や「ドラゴンタトゥーの女」で世界中の映画ファンを虜にしてきたデヴィッド・フィンチャー。フィンチャーの映像はスタイリッシュでありながらそのスキルはストーリーを際立たせるための表現テクニックに長けています。
今回もファンが多い小説が原作なだけあってその映画化は期待のハードルも高くなりますが、既に原作を読んでいる方がご覧になってもそれはもう大満足して頂ける1本です。そして、原作を読んでいない方は、これ以上情報を一切入れずに公開されたらすぐ映画館に行った方が良いタイプの映画です!!!映画を観たらその展開についていろいろ話したくなりますし、その展開は全く知らないで観た方がむちゃくちゃ映画が楽しめるからです。
(想像の斜め上を行く展開が皆さんを待っていますYO!)
ここまで読んで頂いて「『ゴーン・ガール』観ようかな〜」とか「『ゴーン・ガール』観ようと思っているんだ〜」と言う方はもうこれ以上読まずにこのページを閉じてください!
12/11(木)に前夜特別上映、12/12(金)からシネマイクスピアリで公開です。劇場で待ってま〜す♪
と、まだ本作に興味がない方のために続けます。
ちょっと映画のタイプは違いますが「セブン」、「ユージュユアル・サスペクツ」といった作品のように本作は“あの展開だったら早く観るが勝ち!”的映画です。そういうドキドキ感を映画で楽しむのってたまらないですね。
しかもそんなミステリーのトリッキーな展開だけでなく、本作は映画を観た後に「夫婦ってなんだ!」ということを何とも言えない感じで考えさせてくれる映画なのです。未婚の私は「結婚怖〜(こぇ〜)!!!!」とブルブル震えました。もう心理的にいろいろ怖すぎです!でもフィンチャーはそれをユーモアも交えてシニカルに語るところがまた凄く良いんです。ハラハラするのに、ちょっと爆笑してしまうシーンもあったり・・・。脚本は本作の原作者であるギリアン・フリンが担当していて、そのシニカルなくすぐりは映画独自のものが多いのですが、脚本家と監督の意図が合致し、本作のテーマを語る上で映画ならではの深みにもなっています。結婚していてもしてなくてもこのテーマはとても刺さります!
そして本作のキャスティングがまた素晴らしい!妻が失踪し、その容疑がかけられているにも関わらず、何を考えているかどっち付かずでわからない、見た目には良さそうなのに中身がどうも物足りない、そんな夫ニックを抜群なもっさり感で演じるベン・アフレック!(誉めてます!)
それ以上に本作できっとオスカーの主演女優賞ノミネートは確実なエイミーを演じるロザムンド・パイクも抜群にナイスキャスティング。ロザムンド嬢は自身がロンドン生まれでオックスフォード大卒の才女。元来持つ育ちの良さがエイミーにぴったり!「007」のボンドガールで世に出たロザムンド嬢ですが、ベッピンさんな上にコメディから歴史時代ものまで幅広く演技も出来る割に大役に恵まれていませんでした。が、きっと本作を機にナオミ・ワッツやエイミー・アダムスといった女優陣と肩を並べて引っ張りだこになると思います。
とにかく一刻も早くご覧になって、この驚愕体験を堪能ください。『ゴーン・ガール』は12/11(木)に前夜特別上映、
12/12(金)からシネマイクスピアリにて本公開です。
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