『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

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 皆さん、こんにちは女住人Mです。今週は私の中の男が泣いた、いや今回は荒ぶったという方が正しいかもしれません、6/20(土)公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をご紹介いたします。
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(本作の主演マックス役はトム・ハーディ。時たま見せる捨てられた仔犬のような眼差しがたまらない!)

 「マッドマックス」シリーズは70~80年代に公開し大ヒット、未だに熱狂的なファンを持つ伝説的作品です。1作目は「映画の中でスタントマンが何人か死んでいる。」と噂にもなったぐらい凄まじいカーアクションが見所で、当時全く売れていなかったメル・ギブソンを一躍スターに押し上げたことでも話題になりました。1作目のヒットを受け、基本設定は変わってなくもないけれども、全く違う世界観にし大ヒットしたのが2作目の「マッドマックス2」で、「北斗の拳」は本作にインスパイアされ作られていることも有名です。

と、(3作目に関しては触れず・・・)おそらく40代以上の特に男性は「マッドマックス」と聞くだけで震えが来る方も多いと思いますが、私、実はこれまで「マッドマックス」シリーズを1本も観たことがなかったのです。でも30年ぶりの新作となる本作の製作が決まり、70~80年代の映画なのにこんなに熱狂的に愛されているシリーズならその訳があるハズだ、と思って一念発起!?過去3作をイッキ見したのです。そしたらどうでしょう。もうむちゃくちゃカッコイイんですよ。とんでもなカースタントに「マジかぁぁぁ~」と絶叫し、終始釘付け!メル・ギブソンも私の知っているメルギブ要素がほぼないイケメンさんっぷり(失敬!)でまさかのメルギブ再評価。遅れた「マッドマックス」ブームが私にやってきてしまいました。

 なので、満を持して作られた新作に期待感がアガ↑らない訳がない。監督はこれまでのシリーズを手掛けているジョージ・ミラー(70歳!)だし、何やら一足先に公開された海外での評価がとても高い!日本でマスコミ向けに試写が始まると、さらに絶賛の声が上がり、業界内でも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は凄いらしい、と大評判。そして私も本作の試写に挑んだわけですが・・・・もう、最高!!!の一言しかありません!!本編尺120分に詰め込まれた緊張と興奮は今年観たどの映画にも負けてはいませんでした。
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 今回も資源が尽き法も秩序も崩壊した近未来が舞台。資源を独占し民衆を支配する凶悪な支配者イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)一派に囚われたマックス(トム・ハーディ)はジョーの右腕でありながら反逆を企てた女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共にジョーに囚われていた5人の妻たちを連れ逃走する、という物語。至ってシンプルなこのストーリーで8.5割方がカーチェイス、ノンストップのサバイバル・アクション!息を呑むとはこういう映像!と言わんばかりの展開。(可能な限りノーCG!)
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(1作目の「マッドマックス」で適役のリーダー、トーカッターを演じた役者さんが本作で支配者ジョーを演じています。
このファミリー感がまた良いね!)

しかも追手の軍団の中にはドラム隊や火を噴くギターを掻きならす悪者がいて、こいつらが演奏するサウンドとカーアクションの効果音とが合わさって、もう楽しい~!監督自身「この映画は熱狂的なロックコンサートとオペラの中間あたりのものなんだ」と言っているあたり「なんじゃ、その世界観!」と大きく突っ込みも入れたくなる程ですがこれが何ともCool!長いポールに括りつけられビヨ~ン、ビヨ~ンとなりながら繰り広げられるアクロバティックなアクションもあったりでジョージ・ミラー監督の想像力に圧倒、圧巻なのです!(「ベイブ」、「ハッピーフィート」の監督とは思えない!)
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(長いポールを使ったアクションは元シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーの協力を得て実現したという。そう、これもほぼノーCG!)

加えて単にアクションだけの映画と思いきや、マックス、フュリオサ、ニュークスという主要人物のキャラクター設定がしっかり描かれていて、「なぜ、今"マッドマックス"なのか」の答えがちゃんと用意されている。それがまた凄い!これまでは孤高な男マックスが単体で際立つシリーズだった所に初めてシャーリーズ・セロン扮するフュリオサ(美女な上に坊主で超かっちょいい!)という女性戦士を投入したことで物語にさらに深みが増しているんです。70年代と違って今や女性も先頭切って戦う時代ですからね。ある意味、主役はフュリオサと言っても過言じゃない作りになっている所がシビレます。
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(本作でトム・ハーディとシャーリーズ・セロンのスタントを演じていたお二人がこの撮影をきっかけに結婚しちゃったというHAPPYな出来事もあり!)

まぁこういう映画は四の五の言わずにとにかく観て、感じて、体験して!と言うしかありません。(過去3作を観てなくても全然問題ありません!)文句なしにかっちょいい『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6/20(土)からシネマイクスピアリにて公開です。
こういう映画を映画館で観ないでどうするYO!

By.M
(C)2015VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI) LIMITED

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