こんにちは。「はね駒」以来、渡辺謙ファンの女住人・Mです。
と、なるとこの映画をご紹介しない訳にはいかない!
8/20から公開の『シャンハイ』です。
太平洋戦争開戦前夜の上海でアメリカ人諜報員コナーが殺害されます。同僚であり親友であるポール(ジョン・キューザック)が彼の死の真相を探りますが、捜査線上に上がったのは中国裏社会のボス、アンソニー・ランティン(チョウ・ユンファ)、その妻アンナ(コン・リー)、そして日本軍大佐のタナカ(渡辺謙)で、何れも本性が伺い知れない人物ばかり。
ポールは彼らと接触を持っていくうちに、実は別の顔を持っていたアンナに次第と惹かれ始め・・・と、同時にコナー殺害事件の全貌が明らかになる時、日本が真珠湾を攻撃したニュースが飛び込んでくる!!果たして事件の真相は・・・と言う物語。
本作では、動乱の上海を舞台にそれぞれの思惑で生きる人々をアジア人俳優たちが見事に演じています。
もちろん突出すべきは日本代表・渡辺謙!
この時代の軍人と言うことで描かれ方としては損な役回りですが、タナカは大義の元で生きるだけでなく、その根底には愛する人への想いがあった・・・と言う、憂いをもったキャラクターに仕上がっていて、それは謙さんの役作りの賜物だ!と感じます。アジア人のハリウッド進出歴で言えば、アンソニーを演じたチョウ・ユンファが先ですが、スクリーン上の存在は謙さんがかっさらっている感は否めません。そういう意味で謙さんがハリウッド映画でこの位置にいることは本当凄いことだな〜と実感する映画でもあります。
(チョウ・ユンファ先輩の後ろにいても存在感あります。そう、私がKen Watanabeです)
そしてこの映画、サスペンス要素ありながらそれぞれの信念を貫き通した男女の恋愛映画と言った側面があります。大きな時代のうねりが起きようとしているまさにその瞬間でも、人が生きていく事はとてもパーソナルな想いの上で成立している、そうなっていくものかもしれない・・・そんな事も描かれています。
愛する人のために自己犠牲をする、大人の恋ね〜的『シャンハイ』は大人のデート映画としてもオススメです!
By.M
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