M(コジレ島の女住人): 2016年7月アーカイブ

『ロスト・バケーション』

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 夏休みシーズン到来と共に梅雨も明けました、忘れていた暑さがやってくるーーーー!皆さんこんにちは、女住人Mです。
夏休みと言えば、海に水着にサメと相場は決まってる!?という訳で今回は「JAWS/ジョーズ」以来の"本格的サメ映画"の誕生と呼び声高い7/23公開『ロスト・バケーション』をご紹介します。
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 話は至ってシンプル。休暇を利用しメキシコのビーチにやってきたナンシー(ブレイク・ライブリー)。輝く砂浜、美しい海、完璧な波、人気のないこの場所で日常を忘れ、ひたすらサーフィンをする幸せなひと時を過ごしていた・・・・なのに、彼女の前に一匹の巨大な人喰いサメが現れた!!足を負傷し、出血をしながらなんとか岩場に辿りつくも、満ち潮がくれば沈んでしまう絶対絶命シチュエーション。岸までの距離は200メートル。岩場にたった一人の彼女は助かるのか??

 と、話だけかいつまむと夏休みの午後に吹替で見る午後のロードショー的印象を持たれる方も多いかもしれませんが、本作は「ラン・オールナイト」「フライト・ゲーム」「アンノウン」といった今やアクションおやじとしてその地位を確立してしまったリーアム・ニーソン映画のヒット作を監督したジャウマ・コレット=セラの最新作。

私の印象だと、この監督さんの作品はサスペンスとアクションのバランスが抜群な上に、スピーディーで映像表現も斬新なんですよね。なので海×サメ×水着女性といった数式から一般的に導きやすい答えの映画よりももっと硬派で、「JAWS/ジョーズ」で描かれたような心理戦、サメとの格闘がダイレクトに楽しめる、正統派サメ映画なんです!(いえ、巨大サメB級映画もあれはあれで大好きですが・・・)
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 冒頭で「JAWS/ジョーズ」以来の"本格的サメ映画"という表現をさせて頂きましたが、スピルバーグ作品で言うとどっちかと言うと「激突!」に近かった、という声もあり、それがまた言えて妙。何せ今回のサメ、むちゃくちゃシツコイんです。「激突!」でも主人公を執拗に追う車が粘着質たっぷりだったように、本作の主人公ナンシーを追うサメの粘着度の高いこと、高いこと。もういなくなったかな~、と思ってもすぐ登場するし、だんだん「いい加減もう許してあげてよ!」と思うぐらいしつこい。

確かに獲物はナンシーだけだけど、広大な海、ちょっと行けばもっと獲物が簡単に胃袋に入るんじゃないか?と思ってしまう程でストーカー体質丸出しのサメちゃんが怖すぎ!!でもそれが却って、このサメも生きようとしているんだ、それが自然の中で生きているということだ、なんてネイチャー的なことまで想像させたりするあたりも、硬派度の高さの証でしょう。
(原題の「The Shallows」は浅瀬と言った意味。サメ映画なのにそんなタイトルなところも硬派だね!)
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そんなしつこいサメにストーキング、いや、命を狙われるナンシーは医学生。大切な母が病気で先立ち、母を救えなかった医学を自分が続ける意味なんてあるのか、といった悩みを抱え、母の想い出のビーチにやってきて遭遇したのがこのサメちゃん。冒頭から地元サーファーにナンパされるも軽く交わし、ガチ・サーファーを匂わす描写もあるのでそれがまた硬派サメ映画の品格も保ちます。その上、サメに襲われ太ももをえぐられたりするのですが、身に付けていたピアスや上着で応急処置するD.I.Y精神にも溢れる彼女はとても逞しい。絶望的な状況でも決して諦めない精神力を持つ彼女が神々しくみえるってもんです。
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(ほぼ一人芝居だけれど画が持つのはプロポーション抜群な美女、ブレイク・ライブリーだからなせる技とも言える!)

そして体中傷だらけになり、心も折れそうな彼女の支えになるのがなんとカモメちゃん。この相棒っぷりが本当、泣かせるので要注目!!(このカモメちゃん、CGではないと聞いた時の驚愕ったら・・・)

 86分という切れ味の良いコンパクトな本編尺も完璧!
これから猛暑日が続くであろうこの時期、最もふさわしい1本です。"夏のサメ映画"と侮るなかれ!!!

By.M

『ファインディング・ドリー』

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 みなさん、こんにちは、女住人Mです。夏休みシーズンもスタート、今年の夏はこの映画を観ないと始まりません!
今回ご紹介するのは7/16(土)公開『ファインディング・ドリー』です。
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 物語は「ファインディング・ニモ」の奇跡の冒険から1年後。忘れん坊のドリーはある日、ひょんな出来事から幼い頃の家族との記憶を思い出します。でも、自分の家がどこにあるのか、全く思い出せません。ドリーはニモとマーリンと一緒に家族を探す旅に出かけ、カリフォルニアの海洋生物研究所に辿りつき、ドリーは自分の過去にまつわるある秘密を知ることになります。
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 「ファインディング・ニモ」公開からはなんと13年たっていますがその人気衰え知らず、本作の公開を待ち望んでいた方も多かったと思います。そんな『ファインディング・ドリー』の冒頭は可愛過ぎて反則、反則!レッドカード級な子供の頃のドリーこと、ベイビー・ドリーの登場で始まります。「私ドリー。ごめんね、私、すぐ忘れちゃうの・・・。」大きなお目目で可愛い、可愛過ぎる・・・もうこのシーンで骨抜き。掴みはOKで観客はKOなのです。

そんなドリーは明るくポジティブな子に成長するけれど、なんでもすぐ忘れてしまう・・・人間で言う記憶障害を抱えるキャラクターです。思えばニモも片方のヒレが小さく、父親のマーリンはそんなひとり息子を大切にするが故に過保護になり、好奇心旺盛のニモの心を傷つけることも。でも小さなヒレを"幸運のヒレ"と呼んで、ニモが気後れしないよう、陰ながらサポートしていました。『ファインディング・ドリー』の世界では、ニモやドリーのように何かしらハンディキャップを抱えたキャラクターがたくさん登場します。足が7本のミズダコのハンク、視力が弱く泳ぎが苦手なジンベイザメのデステニー、神経質で自信を失くし、自分の特殊能力を発揮出来ないでいるシロイルカのベイリー。ドリーは家族との記憶が蘇った時にすぐさま旅に出かけ、その途中で彼らに出会います。
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各々はちょっとしたハンディを抱える旅の仲間たちですが、土壇場になると自分にしかない特徴を活かし、ドリーを危機から救います。たった一人では不可能なことでも、力を合わせて乗り越える、例え何かハンディがあっても皆の力を1つに合わせることで不可能が可能になる。全編に渡ってそんなメッセージが散りばめられているので、ドリーたちに「頑張れ、頑張れ」とエールを送っているうちに、次第と胸熱になる自分が!だって「これが出来ない、これが苦手・・・」と他人に比べてハンディだなと思うことは誰しも1つは持ってますもんね。
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 そして、冒険途中で困難にぶち当たった時、ポイントとなるのが"ドリーならどうする?"というセリフ。ドリーを探していたニモとマーリンが絶体絶命になった時も、ドリーを助けようと仲間たちが頭を抱えた時も、ドリー自身が決断する時も"ドリーならどうする?"の視点が目の前に立ちふさがる難関をクリアにしていくのです。すぐに記憶をなくしてしまうドリーにとってはいろいろ考えて行動することが出来ません。でもその変わりに「これ!」と思いついたことに対して一切の迷いなく、瞬時に行動に起こす勇気をもっている、それはドリーの武器なんです。
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ある側面から見るとネガティブなことも別の角度から見るとポジティブな要素になる、ハンディを治そうとしたり、去勢しようとしたりするのでははく、それを受け入れ、パワーに変える。ドリー自身が旅の途中で自分の武器を知り、自分を受け入れるようになります。しかもそんなドリーを一番信じ続けていたのは実はドリーの両親だったことがわかるエンディングに涙、涙なのでした。
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ほとんどが海の中で生活する仲間たちなのに、ドリーもニモもマーリンもなぜか地上戦で大活躍したりで「魚なのに大丈夫か!?」とドキドキするシーンや、自分の長所をわかり過ぎているラッコの登場など楽しいシーンも満載。
主人公はドリーですが"忘れられない感動の夏をあなたニモ"ということで、映画館でしか味わえない大冒険を楽しんでくださいね♪
PS、恒例の短編は「ひな鳥の冒険」。まぁここから反則級の可愛さでノックアウトなんですが・・・

★シネマイクスピアリからのお知らせ★
 この夏のディズニー3大映画、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『ファインディング・ドリー』、『ジャングル・ブック』のオリジナル・フォトロケーションがシネマイクスピアリで展開中。
今回はそのフォトロケで写真を撮影し「#シネマイクスピアリでディズニー映画」とハッシュタグを付けてSNSに投稿すると、プレゼントが当たるキャンペーンを実施したり、ディズニーストア(東京ディズニーリゾート店)でお買い物をされた際にシネマイクスピアリのディズニー夏の3作品いずれかの半券を提示すると、ポストカードが先着でもらえたりと、ここだけしかないキャンペーンが目白押しです。皆さまのご参加もお待ちしています!

映画を観て写真を投稿!キャンペーンはこちら
ディズニーストア 東京ディズニーリゾート店 夏の3大映画 公開記念キャンペーンはこちら
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(C)2016 DISNEY/PIXAR

『シング・ストリート 未来へのうた』

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 皆さんこんにちは、UKロック&ポップスが大好きな女住人Mです。
今回ご紹介するのは個人的には本年度暫定ベスト!な作品7/9(土)公開の『シング・ストリート 未来へのうた』です。
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 舞台は1985年、不況下のダブリン。両親は不仲、父親は失業、そのため転校を余儀なくされ学校でイジメられている少年コナー(フェルディア・ウォルシュ・ピーロ)が主人公。彼が唯一ハッピーになれたのは音楽好きな兄ブレンダン(ジャック・レイナー)とブリティッシュ・ミュージックを聴いている時。嫌なことは音楽がいつも忘れさせてくれた、そんなコナーが女の子に一目ぼれ!彼女の心をつかむため「僕のバンドのPVに出ない?」と誘ったことからバンドを始めることになります。
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 本作は「ONCEダブリンの街角で」、「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督の最新作であり、もともとバンドマンでベースを弾いていた監督の半自伝的物語でもあります。過去2作が大大大好物だった私はこの映画が日本公開されると知った時から、期待度という名の打ち上げ花火を夜空にバンバン打ちあげていたのですが観た後の感想はと言うと・・・映画を観た後すぐ続けてもう1杯(回)
おかわりがいけるぐらい、涙・涙、そして大好き、大好きーーー!と心の中で雄叫びの連呼です。
これまでも"音楽"で救われていく人々の名作を作り続けてきたジョン・カーニー監督がまたもや"愛され系映画"の傑作を作ってしまいました。
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何てったって、この映画の舞台が80年代。劇中コナーとブレンダン兄弟が夢中になる音楽はデュランデュラン、a-ha、ザ・キュアー、ザ・ジャムと40代オーバーの方にはたまらないラインナップ揃い。しかもちょうどミュージックPVが音楽業界を席巻し始めた時代、PVを流すTV番組を見てうんちくを言ったり、「かっちょい~」と心奪われる様はまさにあの頃の自分と重なります。女の子にモテたいからと急遽バンドを始めることにしたコナーが音楽の師匠・兄貴ブレンダンから影響を受けまくり、兄貴が薦めるバンドにハマっていく、おまけにそのバンドの格好を真似してPVを作ったり(これまた最高!)、兄貴からの請け負い情報を友達に語るシーンなんかもたまりません。もうあの頃の自分の感覚が戻ってくるようで、懐かし過ぎて吐きそうになるぐらい!笑
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(本作のパンフレットがまたとっても充実!全使用曲解説、オリジナル曲歌詞掲載、コラムなど豊富な上になんとデザインがレコード風ジャケット!こんあに愛情たっぷりなパンフレットもなかなかありません、ズバリ買いです!)

しかも劇中、音楽を通して友達になった仲間たち、特に作詞:コナー、作曲:エイモン(マーク・マッケンナ)で作るオリジナル曲がどれも名曲揃い!!(また、エイモンがいいヤツ!)ジョン・カーニー監督作品に登場する音楽のセンスの良さには本当毎回度肝を抜かれますし、毎度サントラが買い&ヘビロテ間違いなしなとこもポイントですね。
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(暇な時は大抵うさぎの面倒を見ているエイモン(右)。
親友コナーの頼みなら二つ返事でマルっと全てを受け止めてくれるいいヤツ!)

かといって、この映画が"音楽好き"にだけ向けられた映画ではないことが"愛され系映画"な所以。だって、コナーにとってのいたたまれない現実からの逃避はたまたま"音楽"だったけれど、誰だってそれに変わる何かを持っているハズですし、ここではないどこかへ夢を馳せる、それは誰しも一度、経験することですもんね。

 そして、注目すべきはブレンダンことお兄ちゃん。親の不仲、景気の悪化などなど長男が故にダイレクトにその煽りを受け大学を中退、結果引きこもり。でも自分と同じように好きなものに支えられて踏ん張る弟のために、コナーが自分の二の舞にならぬよう、自分と同じ後悔をしないように、時に厳しく、先人としての道をいつも切り拓いてくれるお兄ちゃん。彼のサイドストーリーもしっかり描かれるので余計に感情移入しちゃう。前回ご紹介した「ブルックリン」と併せて"長子の悲哀を描く映画"として、長男・長女の方も必見!
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(お兄ちゃんを演じるのは「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」の好演も記憶に新しいジャク・レイナー。)

 子供でも大人でも現実世界を生きることはいつだって辛い、でもそんな人生だって決して捨てたもんじゃない。だって人生は"HAPPY SAD"!そんな想いを全編に渡って、キャッチーな音楽、ピュアな想い、ちょっぴりビターな出来事で綴る本作。この夏、いえ今年一番のオススメ映画と私が断言しましょう!2016年、この映画に出会えただけで私は幸せだった、と年末言える自信があります。
あ~、またおかわしたくなってきた~!!!

By.M
(C)2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved.

『ブルックリン』

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 皆さん、こんにちは。ど田舎育ちで小3ぐらいから「都会で働きたい!」と思っていた女住人Mです。
今回紹介する作品は7/1公開『ブルックリン』です。
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 舞台は1950年代、主人公は故郷アイルランドを離れ、夢と仕事を求め、単身ニューヨーク・ブルックリンに移り住んだ少女エイリシュ(シアーシャ・ローナン)。高級デパートで働き始めるも、新しい生活に馴染めず、故郷に住む姉からの手紙を読んではホームシックに。そんな少女が次第と一人の自立した女性へと成長する一瞬、一瞬を丁寧に描いたのが本作です。
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 "アメリカにやってきたアイルランド移民少女の物語"と聞くと我々のような日本人からするとどこか遠くの話に思えるかもしれませんが、田舎育ちの少女が一人、知らぬ地での生活に戸惑いながらも、誰かと出会い、新しい経験を重ね、環境に次第と順応することで成長していく、となれば大学で、仕事でと田舎を離れ新天地で生活をした経験がある人なら共感せざるを得ないのがこの物語。かく言う私も都会という地に並々ならぬ期待をして地方からやってきた上京組。地方出身者なら自分を重ねてしまう度100%なお話なのです。
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先ずエイリシュは都会に出たい!と思う1つの理由に今のこの場所が嫌い、と言うのがあります。アイルランドでは小さな食品店で働いていましたが、そこの店主がまたとんでもないおばさんで、お金持ちの人には優先的に、そうでない人へは露骨な態度で嫌味な接客をします。世界はこんなに広いと言うのに、ここが全てと言わんばかりに、狭量な自分のものさしを振りかざすのです。こういう人はどんな所にもいるとは思いますが、やはり田舎には特にあるあるな人なんです。
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おまけに田舎だと誰がどこの大学に行っただの、就職しただの、結婚しただの、そういった情報が筒抜け、はたまた「○○ちゃんはこうするのよね」と閉ざされた共同体の中での常識をあたかも強要されるかのように、先のことを周りが固めていく雰囲気を作ってしまう、など。田舎には未だにそういう自分の意志とは反して外野がガヤガヤとあることないこと作り上げる雰囲気ってあると思うんです。

この映画を観ているとこういう"田舎あるある"のオンパレードで、大人になればそんな田舎のあるあるとも随分、折り合いをつけられるようになったとは言え、若い頃はそういうのは本当に嫌だった私なんかはエイリシュにとても共感してしまうのです。
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 そんな田舎からやっと解放されたとしても、都会ですんなりいく訳ではありません。都会には田舎よりもやっぱり洗練された人ばかりで自分が凄く恥ずかしい人間に思えるし、いろんな人がいる分、いろんなルールがある。狭い世界にいた時には想像もしなかったことが日々のプレッシャーにもなるし、ましてや単身で知らぬ地に飛び込んだなら、普通に生活するだけでも心は消耗していきます。そんな時に家から手紙が届いた日にゃ、田舎から出たくてここに来たのに、ホームシック!ここにもいられない、田舎に戻っても息苦しさは変わらない・・・これは相当参ります。
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(新しい地でエイリシュの心をほどいていくのはイタリア系移民のトニー(エモリー・コーエン)。また彼の可愛げといったら・・・)

でもこういう局面で支えとなってくれるのはいつの時代もやっぱり新しい友や新しい恋なんですよね。そういった出会いの数々で自分の居場所を見付けていくエイリシュ。そんな矢先、彼女にある悲劇が訪れ、物語の後半はブルックリンでの生活と故郷アイルランドの生活、どちらで生きるべきか、という選択に迫られることとなるのですが・・・・
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(後半登場する地元に住む紳士的なジムを演じるのはドーナル・グリーソン。トニーと正反対すぎて、こりゃ迷う!)

 朝ドラの主人公のような半生を描くエイリシュの物語。田舎に故郷を持つ方、今まさに地方にいる方、地元を離れようとする子供を持つ親御さん、そんな方々に是非観て頂きたい1本。エイリシュの洗練されていく過程が見て取れるそのファッションも見どころです♪
「エイリシュ、私はあなたの気持がよくわかるよ~!!」

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©2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 皆さん、気付けば7月じゃないですか!こんにちは女住人Mです。今年の夏はシネマイクスピアリ的には"ディズニー3大映画フェス"です。今回はトップバッターとして7/1(金)公開『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』をご紹介いたします。
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 もう皆さまお馴染の「アリス・イン・ワンダーランド」から6年ぶりに公開される続編。亡き父の形見ワンダー号の船長として航海をしていたアリスは元婚約者に母の住む自宅と引き換えにワンダー号を手放すことを強要されます。そんな時に青い蝶に変身したアブソレム(アラン・リックマン)に導かれアリスは再び「アンダーランドという名のワンダーランド」へ・・・。そこには帰らぬ家族を待ち続け、心を閉ざし、命さえ落とそうとしているマッドハッター(ジョニー・デップ)の姿が。アリスは大切な友を救うため過去へさかのぼる冒険に向かいます。
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 前作のラストで自分の道をみつけたアリスは冒頭から自分らしさを知った魅力的な女性として描かれます。それでも男社会なこの時代、女性が船長になる、ましてや航海に出ることなんて、と思われていた時代。母親からも「女のわがままは通らない。受け入れるしかないの」と言われ、アリスは苛立ちを覚えます。父親が生きていれば・・・父を奪った時間を大切なものを奪う泥棒として憎むようになります。

 そもそもアリスが迷い込む"ワンダーランド"はアリスの心の中、つまりアリスの悩みが投影されていて、そこで出会うキャラクターたちもアリスの分身だと言う解釈があります。本作でもマッドハッターが過去の記憶に囚われていたように、アリス自身も父との記憶に囚われ、父を死に追いやった時間を憎み、もうそこにはいない父親への想いに固執している、そんな心情はマッドハッターのそれと重なります。
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そういったメタファーが随所に隠されている本作は前作以上にファンタジーの世界に彩られ、その中でアリスは苦難に立ち向かいますが、そこで描かれるのはアリスという1人の女性がさらに大人になるため現実世界で越えなくてはならない数々の壁なのかもしれません。なので冒険を経て、過去にそして現実の自分に正面から向き合うアリスにきっと勇気をもらえるハズ!過去は変えられないけれどそこから学ぶことは出来ますし、今を生きれば、未来も変えることが出来ますもんね。

 前作から人気、認知度共にUPしたアン・ハサウェイ扮する白の女王の活躍も増え、本作では白の女王と赤の女王の過去の秘密が明かされたり、マッドハッターの悲しい過去が描かれたりと、「アリス・イン・ワンダーランド」の世界観がより膨らむので6年待ったファンの方にもきっと満足していただけると思います♪
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 さて、シネマイクスピアリではここ数年、ディズニー映画の公開に併せて登場する、ここだけしかないフォトロケーションが大人気。"ディズニー3大映画フェス"に併せて『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『ファインディング・ドリー』、『ジャングル・ブック』のフォトロケーションが既に登場しています。今回はそのフォトロケで写真を撮影し「#シネマイクスピアリでディズニー映画」とハッシュタグを付けて投稿すると、プレゼントが当たるキャンペーンを実施したり、ディズニーストア(東京ディズニーリゾート店)でお買い物をされた際にシネマイクスピアリのディズニー夏の3作品いずれかの半券を提示すると、ポストカードが先着でもらえたりと、ここだけしかないキャンペーンが目白押しです。是非、シネマイクスピアリで3大ディズニー映画を観て、キャンペーンにもご参加ください!

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