皆さんこんにちは。初めて好きになった異人さんはデビッド・ボウイ。それから無類の英国紳士好き女住人Mです。
今回は近年再熱してきた英国紳士ブームの中で若手No.1イケメンのニコラス・ホルトくん主演
9/21(土)公開『ウォーム・ボディーズ』をご紹介します。
舞台は謎のウィルスの蔓延で人類の大半が死滅した近未来。ゾンビのRはあろうことか襲撃するハズのニンゲン女子ジュリー(テリーサ・パーマー)に一目ぼれ。でもRはゾンビ、ジュリーはニンゲン!ゾンビの最終形であるガイコツ軍団は人類滅亡を企んでいるし、ジュリーの父親(ジョン・マルコヴィッチ)はニンゲンのリーダー。出会ってはいけない二人が出会い恋に落ちた!ゾンビ・ミーツ・ガール!の恋の行く末は如何に?!と、言う訳で本作は身分違いの二人の恋愛を描くロミオ&ジュリエット型ラブコメです。
でもゾンビが主人公?となると一瞬ひるむ方がいるかもしれませんが、ご心配なく!ラブコメなのでゾンビ映画にありがちなグロ表現はありません。ジャンルは「トワイライト」シリーズや「シザーハンズ」系とも言えます。そして前述した通り、主人公のRが何せイケメンさんです。おめでとうございます!演じるはニコラス・ホルト。
(「アバウト・ア・ボーイ」でヒュー・グラントと共演したあのぷっくり顔の少年が大きくなってこんなにイケメンさんになりました。
2010年トム・フォード監督の「シングルマン」で再びスクリーンで脚光を浴び、それ以降トム・フォードのキャンペーンモデルにも。)
そんなイケメンRが恋をするヒロイン・ジュリーをキュートなテリーサ・パーマーが演じるので、もう少女マンガみたい!
なので本作はゾンビが主人公でありながら全米では特に女性の間で口コミが広がりまくり、Rom・Zom・Com(ロマンティック・ゾンビ・ラブコメ)と言うジャンルまで出来たほどです。
そして本作がそんなに愛され映画になったのはやはり映画自体のクオリティが高かったことも理由の1つ。監督はガンを宣告された青年(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)がそれを乗り越え恋を叶える様を軽やかに描き、映画ファンに絶賛された「50/50フィフティ・フィフティ」のジョナサン・レヴィン、37歳。年齢にふさわしくリアルな若者像を描くことが本当にうまいレヴィン監督。ゾンビだし、ドキドキするからうまくしゃべれない・・・そんなRの気持ちを彼がレコード収集の趣味を持つという設定にすることで、音楽でもって気持ちを表現するところなんかは本当に胸キュン(死語)です。だから劇中のサントラがまた良い!音楽のチョイスはレヴィン監督だそうですよ♪
(ジョナサン・レヴィン監督。そこはかとなく香るボンクラ感が信頼出来るぜ!)
と、こう書いていると男性陣などは「恥ずかしくって観てられっか〜」となるかもですが、ここで忘れてならないのは本作がゾンビ・ラブコメであることです!優れたゾンビ映画には“ゾンビがいつも何かのメタファーである”と言うセオリーがあります。そう、本作におけるRやゾンビたち、そしてその最終形のガイコツは何を意味するのか?と言うことです。
冒頭Rはこう言います「以前はもっと人と結びついていたのに・・・」と。
私にとってはRやゾンビたちは生きるパワーを失っている人間そのものだったのです。だからRがジュリーと恋に落ちることで生きる歓びを知り、どんどんパワーを身に付け、前に進もうとする姿に自然とエールを送っていたのです。気付いた時には「ゴー!ゴー!R!」と感情移入しまくりなのです。ゾンビ映画の鉄則もしっかり踏まえた本作は、ゾンビ映画好きな男性陣にも納得して頂ける1本だと思います。
未だかつてたくさんのゾンビ映画あれど、ゾンビ目線で描かれ、かつそのゾンビにエールを送りまくってしまう映画があったでしょうか?しかもそのゾンビはイケメンさんです!もうこれは愛さずにいられません!!まさしく2013年愛され映画の決定版。
さぁ、あたなも『ウォーム・ボディーズ』に感染されてみないか?
一度観たらまた観たくなる本作はリピーターキャンペーンも開催中だよ。
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