「最愛の人」と思える相手と出会った二人は率直なまでに愛に進む。でも愛が深まれば深まるほどに自分に問う、この気持ち“エゴ”なのか、と。2023年の映画を振り返った時に間違いなく選ばれる1本であり、こんなにも優しく愛の本質に迫った作品にはなかなか出会えないんじゃないかと思います。

“アーバンベア”という単語が流行語大賞にランクインしたぐらい最近のクマさんは何かとお騒がせしていますが、この映画ではコカインを食べて狂暴化したクマさんが人間を容赦なく襲います。なんと実話を基にした本作、単なるトンデモ・パニック映画と侮るなかれ。家族愛まで描いていて力作なんです！

Mr.Childrenの有名な曲で「タガタメ」という曲がありますが、この作品を観たときまずその名曲が頭をよぎりました。高校の銃乱射事件で息⼦を失った両親と、その後校内で自ら命を絶った犯人の少年の両親。事件から6年、被害者と加害者の両親が面会し、“対峙”する一部始終。
目を背けてはいけない作品です。

ギャングに親同然の仲間を殺された詐欺師のフッカー。その恨みを晴らすべく、伝説の詐欺師ゴンドーフの助けを借りて究極の逆襲を企てる。騙し騙されコンゲームの代表作とも言われる本作は、第46回アカデミー賞作品・監督賞ほか7部門を受賞。名作はいつ観ても面白いし、新しい！

公開から今年で10年。当時、片桐はいりさんを初めて当館へお招きして、もぎり＆トークイベントを開催したのも楽しい思い出です。はいりさんと向井理さんがずっと二人きりで暮らしている姉弟を絶妙なコンビネーションで演じ、笑いと涙を届けてくれます。久しぶりにほのぼのしてください♪

大の映画好き、映画館好きとしても知られる俳優の片桐はいりさんが当館でのイベント開催（6/8）に合わせてチョイスしてくれた台湾のヒット作。人よりワンテンポ早い彼女とワンテンポ遅い彼によるファンタジックなラブストーリー。後に日本では『1秒先の彼』というリメイク作品も誕生しました。

この作品の本編時間はおよそ90分。その時間はイコール＝無実の黒人男性が白人警官に殺害されるに至った時間。これは物語上の設定ではなく実際に起こった事件であり、本作はこの痛ましい実話をリアルタイム進行形で追体験するかのように描きます。最後のエンドロールまでどうか見届けてください。

親友同士のテルマとルイーズの友情と逃避行を描いた90年代を代表する名作が、監督のリドリー・スコット自身の監修のもと4Kレストア化！公開から30年以上経った今もなお色褪せない本作は、むしろ今日的なメッセージに溢れていると感じられるハズ。さぁ、テルマ＆ルイーズとともに自由を手に入れよう！

南インド映画が満を持して＜キネマイクスピアリ＞に初登場！大企業一族の三男ヴィジャイ。家を出ていた彼が事業を継ぎ、バラバラになった家族を結びつけようとする。泣いて笑ってキレキレダンスに喧嘩無双。家族愛溢れるアクション・エンタメ大作。この秋、タミルの熱風が舞浜に吹き荒れる！

映画誕生（製作）の裏側を描く作品はこれまでにもわりとありましたが、本作は言うならば“映画館”誕生の物語。その映画館は今も名古屋に存在していて、生みの親は映画監督の若松孝二。実話ベースの物語の中で、映画愛と青春が爆発する！そして今回の上映最終日10/17は若松監督の命日でもあります。

★10/14(月・祝)＆17(木)　舞台挨拶イベント開催決定！