『グリンチ』
今回はクリスマスで一色になるこの季節にうってつけな1本、12/14(金)公開『グリンチ』をご紹介します。
主人公は村はずれの洞窟で相棒犬マックスと暮らしているグリンチ。いつも不機嫌で誰にも心を開かない彼が一番嫌いなものが“クリスマス”。村に住む人々が今年はいつもより3倍の特別なクリスマスを過ごそうとしていることを知り、苛立ったグリンチは村からクリスマスを盗むことを考え付きます。
原作はアメリカの絵本作家「ドクター・スース」の名著『いじわるグリンチのクリスマス』、因みに過去にジム・キャリー主演で実写化され、その時のメイクを担当したのが今年のアカデミー賞でメイクアップ賞を受賞した辻一弘さんでした。今回は「ミニオン」でお馴染のイルミネーションスタジオがアニメ映画化です。
人が幸せそうにしているのを何よりも嫌うひねくれ者のグリンチですが、実は“発明家”の才能があって、愛犬マックスが淹れるモーニングコーヒー、毛並みを揃えるドライヤーなどその日常は発明に溢れていて見ていると、とっても楽しい。邪悪な笑みを浮かべながらも長い手足とそのフォルムの動きがユーモラスなんですよね。マックスもグリンチに冷たくされながらも決して裏切ることはなく、健気で忠実。そんな姿もホクホクさせられます。
一方、村には双子の弟を持つシンディー・ルーというおてんばの女の子が住んでいます。シンディー・ルーにはお父さんがいませんが、ママが一人で仕事も自分たちの世話も一生懸命してくれるので、サンタさんに“ある願い”をどうしてもしたくてサンタさんと会うための作戦を思いつくのでした。
そして、グリンチとシンディー・ルーとの出会いがサンタさんからの贈り物以上に素敵なプレゼントを観た人たち全ての心に届けてくれるので、話の続きは映画館でお楽しみください。
さて本作のオススメポイントとしてあげたいのはグリンチの声を演じた声優キャスト。吹替え版のグリンチは大泉洋さん、字幕版はバッチさんことベネディクト・カンバーバッチさんが演じます。バラエティー番組に出ればイジられ、捻くれたコメントで応酬する大泉さんはそのイメージからしてもピッタリ。またバッチさんはご存知の通り!?声も良いですし、高飛車なシャーロック・ホームズを演じていただけあって、上から目線のグリンチの声優も納得なのです。(バッチさんはこの美声でお子さんにも絵本を読んでいると思うと羨ましい・・・。)シネマイクスピアリでは日英グリンチ声優合戦も楽しめる、吹替、字幕の両バージョンでお届けします。
あなたはどっちのグリンチ?
クリスマス嫌いなグリンチの本当の胸のうちがわかった時、一筋縄ではいかないグリンチの心をも溶かすシンディー・ルーの一言にお子さん以上に世知辛い世の中であくせくしている大人の方が感動しちゃうこと間違いなしです。
『グリンチ』の冒頭にはイルミネーションスタジオの顔・ミニオンが大活躍する短編『ミニオンのミニミニ脱走』も上映され、一粒で二度美味しい1本ですYO!
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