『トイ・ストーリー4』
長かった梅雨もやっと終わりですね。真夏の到来とこの映画の公開を楽しみにしていた方はたくさんいらっしゃったと思います。今回は日本で公開された洋画アニメーションのオープニング新記録を樹立、あの『アナ雪』を越える大大ヒットでスタートした7/12(金)公開『トイ・ストーリー4』をご紹介します。
『トイ・ストーリー3』が公開されたのは2010年7月。あれからもう9年も年月が流れているなんて・・・という驚きと共に、シリーズ最高傑作にして、これ以上ないエンディングを迎えた“トイ・ストーリー”シリーズ。『トイ・ストーリー4』公開のニュースが飛び込んだ時は「あの完璧なまでの前作を越えることなんて無理だから、あれが終わりで良いじゃないか」と正直私は思っていたのです。そして戸惑いのまま観た『トイ・ストーリー4』・・・・はい、これまた素晴らしい映画でした。ディズニー/ピクサー、やるやないか。(なんで上から目線?!)
アンディの元を離れ、新しい持ち主ボニーのおもちゃになったウッディたち。ボニーにとっては一番のお気に入りではないウッディは彼女を見守る日々が続きます。そんなある日、ボニーが使い捨ての先割れスプーンで作った、その名も“フォーキー”が彼女の一番のお気に入りのおもちゃに。このフォーキーとの出会いがきっかけでウッディの新たな冒険が始まります。
今回の見所は何と言っても新キャラ“フォーキー”!自分がおもちゃと自覚しておらず、ゴミだと思っているのですぐにゴミ箱を探して逃げ出そうとするんです。(この動きが超可愛い~)。ボニーのお気に入りに逃げられたら困るとウッディはフォーキーの見張りをしたり、ボニーも見守れねばで大忙し。過去には一番のおもちゃの座を奪われるんじゃないかとバズに対抗意識を燃やした時期もあったウッディですが、月日の流れと共に成長し、本作ではウッディに父性が芽生えてる!?これまでとは違う役目を果たすようになるウッディに感慨深くなったりもします。
そしてボニー一家がキャンプに出かけた時にフォーキーが逃げ出したことでウッディも外の世界に。辿りついたアンティークショップではおしゃべり人形のギャビー・ギャビー、スタントマンのおもちゃデューク・カブーンなどなど、新しいおもちゃとの出会いも。シリーズ通してのおもちゃたちが登場するのに加え、新キャラたちも個性的で活躍シーンもたくさん。わき役に至るまで全てのキャラクターに命が通っているところもさすがディズニー/ピクサーです。そして外の世界で出会ったのが懐かしの陶器製の人形ボー・ピープ。彼女との再会がアンディとの別れを経験したウッディにさらなる転機を与える展開は、もう言葉になりません。
これまでの「トイ・ストーリー」シリーズはウッディとアンディを通して、おもちゃと自分(所有者)との記憶や(子供なら今まさにあるおもちゃとの)関係性を照らし合わせることで感動を誘っていましたが、本作ではウッディが取る行動一つ一つ、今の自分の人生について問われているような、そんなメッセージまで含まれていて、大人だと余計にグっとくる内容になっています。ウッディとアンディの物語は前作で完結したけど、ウッディ自身の物語はまだ終わってなかった。だから本作が作られたのか、あんなに号泣した前作を越える驚きと感動がまだあったなんて・・・と再び私も涙したのでした。
“トイ・ストーリー”シリーズと言えば吹替は唐沢寿明さん×所ジョージさんがお馴染みで吹替版を観る方が多いと思いますが、字幕版もオススメ。特に初登場のスタントマンのおもちゃデューク・カブーンの声はキアヌ・リーブスが担当。普段は寡黙なイメージの彼がはちゃめちゃにやってくれています。キアヌを想像しながら観ると楽しさ倍増!!
私がどうこう言う必要もなく、笑って、泣いて、ととても楽しい1時間40分が待っていますので是非スクリーンでお楽しみください。
シネマイクスピアリ恒例のエントランスのフォトロケはもちろん『トイ・ストーリー4』で展開中。なりきりグッズも用意してありますので写真もたくさん撮ってくださいね♪
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