『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 』
2017年にあるホラー映画が全世界的に大大大ヒットし、それを皮切りにホラー映画の人気もまた拡大したような気がします。その映画の続編公開を楽しみにしていた方も多いんじゃないでしょうか?今回ご紹介するのは11/1(金)公開『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 』です。
子供が消える町に“それ”は現れる・・・小さな田舎町で再び起きた連続児童失踪事件。幼少時代、“それ”の恐怖から生きのびたルーザーズ(負け犬)・クラブの仲間たちは27年前に誓った約束を果たすべく町に戻ってきます。でも“それ”はパワーアップして彼らを追い詰めていくのでした・・・・
日本でも記録的大ヒットとなった前作『IT/イット』、ピエロのペニーワイズはすっかりホラーアイコンとしてお馴染の存在。ホラー映画として純粋に面白かったというだけでなく、少年少女の成長物語が並行して語られることから「ただ怖いだけじゃない!」とその意外性から観る者の心をガッチリ掴みました。
ペニーワイズは子供たちの弱点を突いて命を襲う、つまり彼らが抱えている“恐怖”に姿を変えて現れるからそれに打ち勝つには自身のトラウマを克服せねばならなかったのです。ジュブナイル映画としても見応えがあり「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」世代からも評価を得ていました。
さて、大人になったルーザーズたちは一人を除いた6人が故郷を離れそれぞれの人生を送っていました。27年前に各々のトラウマに打ち勝ったハズでしたが、みんな昔からの何かを引きずったまま大人になっているようです。例えば父親に暴力を振られていたベバリーがどうもDV男と結婚してしまったように・・・
ペニーワイズの息の根を今度こそ絶つために、再び集まったルーザーズですが“三つ子の魂百まで”ではないですが、嫌悪していたもの、恐怖に感じていたことは大人になっても彼らの心を蝕み、結局それを狙ってペニーワイズはまた彼らの命を狙ってきます。そして大人になった彼らに対抗するためにペニーワイズもさらに恐ろしい姿、残忍な方法で襲ってくる・・・・そう、続編もマジでヤバめです。
今回のメインは大人になったルーザーズたちですが子供期も並行して描かれるのであの魅力的なキャラも再登場。しかも彼らの27年後のキャスティングは子供たちもリクエストをしたそうで、これがまた納得の顔ぶれ!ビルを演じるジェームズ・マカヴォイは相変わらず驚異の演技力で惚れぼれだし、スタンダップコメディアンになったリッチーをコメディ畑出身のビル・ヘイダーが演じたことが功を奏し、映画自体がより面白くなったし、美味しい役にもなってます。
そして何と言っても今回もペニーワイズを演じるビル・スカルスガルド。素顔は普通にイケメンさんなのに彼のパナイ演技力でもって不敵でキモイ(褒めてる!)感じは今回もトラウマレベルです。
恐怖をわんこ蕎麦で喰らうように、怖い、怖い、マジ!怖い!がどんどん積み重なっていきますが、仲間たちと結束してペニーワイズに挑むルーザーズ・クラブの姿に今回もまさかの感動もありありです!
By.M
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