再びの『トップガン マーヴェリック』
胸熱な思いが止まらないので2週に渡ってご紹介いたします、絶賛上映中の『トップガン マーヴェリック』です。
大ヒットの勢いは世界中で止まりません!日本でも2020年のコロナ禍以降に公開された洋画のなかで、“最速”の11日間で30億円を突破!まだ公開したばかりなのに世界全体の興行収入はトム・クルーズ映画の歴代No.1記録を更新する見込みです。きっと皆さんの周りでも本作がヒットしている、という噂は届いているかと思います。なので、1日も早く映画館にGOしてください。頼みますーーー。
さて『トップガン マーヴェリック』で輝くのはトム様だけではありません。様々な出来事が重なって本作にはミラクルなシーンがたくさん描かれています。一番はやっぱりマーヴェリックのライバル、アイスマン(ヴァル・キルマー)の登板でしょう。「アイスマンがいない続編はありえない」と固辞していたトムも彼の出演あってこそ続編の製作にもGoしたところは大きいとも言われています。ご存知の方も多いと思いますが演じるヴァル・キルマーは数年前に咽頭がんを患い、声がほとんど出ないという状況です。
癌を克服した彼が出演を許諾し、本作で再びトムと共演する姿はもう涙なくして観られない・・・。決して登場シーンが多い訳ではありませんが、若い頃には反目し合っていた二人が互いを認め合った後、年を重ねてからどういう関係だったか想像出来るシーンの数々にも胸熱。(ヴァル自身、本作が久しぶりの大作映画の出演でしたが、今後の活動も色々発表されているので、その辺りも胸熱。)
そしてこの映画でマーヴェリックの人生そのものがトムの人生とリンクして描かれるとお伝えしましたが、アイスマンの台詞もマーヴェリックに投げかけられるメッセージであり、トムその人へのメッセージともとれるところなんかも「これ以上、泣かせないでくれーーー」となること必須なのです。二人の共演シーンはこれらを思い出して貰えるとさらに心鷲掴みだと思います。
また若いパイロットたちにも注目です。前作でマーヴェリックVSアイスマンという二人のライバル関係が物語を盛り上げたように本作ではマーヴェリックの亡き親友の息子ルース(マイルズ・テラー)VS腕は抜群だけど自己中なハングマン(グレン・パウエル)との対立図が描かれます。そして劇中でライバルだった二人は実際でもルースター役を争ったライバル同士。結果マイルズが役をゲットした訳ですがどうしてもルースターを演じたかったグレンはオファーされたハングマン役を一旦断ったそうです。が、「役を選ぶんじゃない、映画を選ぶんだ」というトムのアドバイスにハングマンを演じることを決めたとか。
トムがスーパースターだから最良な仕事が常に舞い込み、今のポジションがあると思っていたグレンですが、トムは若い頃から自分が尊敬する監督、共演者、製作陣と組むことで自分が良い役者として存在出来るように高みをめざしていたことを知ったのです。グレンは役に執着することなく、本作に出演するという経験を優先、今頃「断らなくてよかったーー」とホっとしてますね(笑)そしてグレンはトム様に色々影響を受けたご様子で本作の出演を機にパイロットのライセンスを取得、しかもその費用、気付いた時にはトムが前納していたそうで、どんな話に触れても結局はトムの良い人話に落ち着くところなんかも、本当にトム・クルーズはトム・クルーズですね!
そう言えば、パンデミックで劇場運営が厳しい状況だった時に「『トップガン マーヴェリック』と『ミッション:インポッシブル』の新作は映画館に必ず届けるから!」とトム自身が興行主に電話をかけて彼らを励ましていたという逸話やクリストファー・ノーラン監督がスタジオの意向に背いてでも『テネット』の劇場公開を譲らなかった時もトム自ら映画館に駆けつけ自身のSNSで『テネット』公開を応援したりとその映画(館)愛は留まる所を知りません。実は本作、全米では歴代最多の上映館数で公開されたのですがそれもきっとこれらのトムの行動が映画館で働く人たちの心を動かしたに違いありません。映画館からトムへの恩返しですよ・涙
どんなに些細なことでも手抜きをせず、パッションを持って映画製作に取り組むトムの姿勢は自ずと映画そのものに反映されるし、それは観客にも伝わる。トムはこれを若い頃からコツコツ積み上げているからこそ、今のトムがあり、ひいては『トップガン マーヴェリック』の作品の完成度と大ヒットにも繋がっているんだと、まるっとまとめてみましたがそう言うことです!
私事ですが公開して10日で3回観てしまいましたが、毎回新鮮な気持ちで鑑賞し、心は高ぶり感動してしまう上にまだまだ飽きることなくおかわりがいけます。つまらない事に時間を使うぐらいなら『トップガン マーヴェリック』を観ていたい、そんな気持ちにさえなっている。自分でもどうかしていると思いますが私の周りにはこんな人がたくさんいます。(いや、マジで)
「そんなことあるかい!」的なツッコミすらスルーさせてしまうトム・クルーズ力、役柄を越えて結束したと見てとれる若手キャストたちの輝き、存在感抜群のマブ過ぎるジェニファー・コネリー、テンポいい編集、迫力満点のドッグファイト、緩急に富む展開、前作監督トニー・スコットへのリスペクト、愛溢れるオマージュ、でもそこに囚われない今だから表現できた映像の数々・・・見所満載な本作は数年に1本しか映画を観ない、そんな方にも騙されたと思って観てほしい。(騙さないから!)もう二度と現れないかもしれない最後のスーパースター、トム・クルーズからのラブレター、是非ともお受け取りください。
そして世界中の人々を幸せにしてくれるトム様が誰よりも幸せになってほしい。
これが私の一番の願いです。
By.M
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