『バズ・ライトイヤー』
ディズニー&ピクサーの映画が映画館で公開されるのはなんと約2年ぶり!しかもその映画の主人公がバズともなるとワクワクしちゃいますよね。今回ご紹介するのは7/1(金)公開『バズ・ライトイヤー』です。
言わずと知れた“トイ・ストーリー”シリーズの人気キャラクターのバズ。そのバズが主人公になって冒険するスピンオフ映画?と最初は思いましたが否、否、でございます。バズはアンディ少年が大好きだった映画を主人公にしたおもちゃ。本作『バズ・ライトイヤー』はアンディがバズを大好きになるきっかけとなった映画そのもの、それがスクリーンに登場です!
スペースレンジャーとして優秀だったバズは1200人の乗客員と一緒にあるトラブルにより危険な惑星に不時着。それから1年後、バズは乗客全員を地球に帰還させるべく時空を超えるハイバー航行にチャレンジします。しかし数分間が数年分にあたってしまうハイパー航行から戻って来た時、そこは長年の相棒であり親友のアリーシャすらいない62年以上の月日が経った世界でした。
「宇宙での移動だから数分だと思っていたら数年が経っていました!」とそんな小難しいこと子供たちにわかるのか?というハードル高めの導入でスタートする本作ですが、その時間経過表現はまるで『カールじいさんの空飛ぶ家』の冒頭のあの名シーンを彷彿。「おー、この感じピクサー映画だわ~」と一気にその世界観に没入です。しかもハイパー航行にバズが果敢にチャレンジする様はどこか『トップガン マーヴェリック』風味なので(もちろん偶然ですが)ニヤリとしちゃいます。
さて映画の中のオリジナルバズは出来る男!ゆえに自尊心が高く何でも自分で解決しようとするタイプです。そのおごりがトラブルを引き起こし惑星に閉じ込められてしまうのですがその失敗が許せず、自分に無理を強いてもみんなを地球に戻そうと画策します。そのためにバズが失ったのは“時間”と“親友”でした。
62年以上という歳月が流れている間に唯一気心知れた親友アリーシャも失い、バズはさらに孤独になっていきます。責任感の強さゆえに誰かを頼ることも出来ません。そんな時に彼を助けることになるのはアリーシャの孫娘でスペースレンジャー志望のジュニア・パトロールのメンバー・イジーとその仲間たち。何でも卒なく出来るバスにとって何をやっても失敗がつきものの新米チームにイライラは募りますが、次第とバズも気付いていきます、1人では出来ないことも力を合わせれば出来ることがあることを。それをバズに気付かせるイジーのある台詞はグっと心に迫ります。
そしてバズを助けるもう1人、もといもう1匹の存在がこの映画の大きな魅力の1つ、ネコ型ロボットのソックス。ネコの習性を持ちながらも頭脳明晰なロボットなので癒される存在でありながらもピンチの場面では大活躍!!主役を食ってしまった感は否めないほどの可愛さで只今、巷ではソックスグッズがバカ売れだそうです。アンディ少年がソックスに心奪われ過ぎていたら「トイ・ストーリー」シリーズのキャラクターもウッディとソックスだったってことなのか~!
と、横道に逸れましたが完璧を追い求め過ぎて時に独りよがりになってしまったバズが仲間たちとの出会いで他者を認め合うことにも気付いていく・・・そんな出会いを経てバズはあんなに仲間思いの設定キャラなのか~と知ることになるのでした。
バズの声を担当するのはオリジナル版ではキャプテン・アメリカでもお馴染のクリス・エヴァンス、日本語吹替版は鈴木亮平とどちらも何だか風貌からしてバズっぽい!どっちで観るかは迷っちゃうと思うので聴き比べの2バージョンを楽しむのもオススメで~す。
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