ウラシネマイクスピアリブログ

映画を愛するシネマイクスピアリの宣伝担当者が
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『君たちはどう生きるか』

 なぞなぞです。「知っている人は知っている、知らない人は知らない(当たり前!)でも知っている人もその全貌をほとんど知らないものってなーに?」。その答えが今回ご紹介する作品です。スタジオジブリ宮崎駿監督10年ぶりの新作7/14(金)公開『君たちはどう生きるか』です。

 もしかしたら「え?ジブリの新作があるの?」と思っている方もいるかもしれません。巨匠宮崎駿監督の新作の公開がまもなくなのになぜいつもより様子が違うのか?それは今回、映画のタイトル、ポスター、そして久石譲さんが音楽で参加するらしいぐらいの情報しか出てないんです。

 「でも、映画館で働いている人には教えられているんでしょ?」と思いますよね。いやいや本当に皆さんと同じレベルのことしか知らされていない。という訳で私もそれらしい紹介は出来ないんです。

 これまでは公開前からタイアップが決まって関連商品の発売やCMのオンエア、映画館では予告編ヘビロテ、という大量露出がお決まりの宣伝展開でした。が、これまでジブリ映画のプロデューサーを手掛けてきた鈴木敏夫氏は「もっと多くの人に映画を楽しんでもらうために、今までと同じやり方をしていてはダメだ!」と自身で作り上げてきた宣伝スキームを全否定!考えた施策が今回の“宣伝しないことが宣伝”というところに行き着いたようです。

 そしてSNSを中心にジブリの新作がどんなものか、憶測が憶測を呼んでいて、各々が考える『君たちはどう生きるか』あらすじ&キャスト予想が水面下で盛り上がってます。「〇〇さんのライブにジブリから花が送られていた!」とか「〇〇さんのインスタで匂わせ発言があった!」とか「待てよ、実写じゃないかも?」とか「「君たちはどう生きるカー」というカーズみたいな映画じゃないか?」とか。もう皆さんの名探偵っぷりと大喜利合戦にこれまでにないドキドキ感が私の中にも生まれてきました!

映画館にとってみれば事前宣伝を全くしてもらえないなんて、最も映画館泣かせな手法ですが、その術中にこっちもまんまとはめられているじゃないかーー。

 色々妄想は膨らみますが、10年前の引退会見で(そう、巨匠に引退撤回はつきものです)「子どもたちに“この世は生きるに値するんだ”ということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければならない」と宮崎監督は語っていました。
子供たちが元来持っている逞しさを信じ、彼らにこそ希望を見せたいと願ってやまなかった監督が今の時代に放つ作品はきっと生命力溢れるエンタメ映画になっていると信じて止みません。

 “宣伝しないことが宣伝”なんてこと、宮崎駿監督作以外、誰もなしえないことです。そこには絶対面白い!という確証がないと出来ませんしね。という訳でその秘密のベールがはがされるのは7/14(金)。皆さんもいち早く『君たちはどう生きるか』を映画館で体験してください♪ 折角なのでエゴサも止めて、映画館に行こう!

By.M