ウラシネマイクスピアリブログ

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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

 この映画を観るまでは死ねない!そんな強い思いで待ち望んでいた映画がついに公開です。今回ご紹介する作品は7/21(金)『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』です。

言わずと知れたトム・クルーズの代名詞的大人気シリーズの最新作にして初の2部作。MIFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すというミッションに仲間と共に挑みます。

いつもなら公開を記念してトム・クルーズが来日し、ファンの期待値が爆上がりするところですが、報道されているように全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに入ったことを受けて、(組合員は撮影や宣伝キャンペーンなどの活動が出来なくなり)トム様ご一行様も来日出来ず・・・涙。でもスーパースター・トム様も組合員。一人の労働者として正当な権利を得るために戦わねばなりません。致し方なし!という訳で頭を切り替えていきますよ!

 “宣伝をしないことが宣伝”というスタイルで見事大ヒットスタートとなった映画もありつつ、トム様は映画が公開する前からサービス精神旺盛で観客を興奮の渦に巻き込みます。予告編でご覧になっている方も多いでしょう、断崖絶壁からのバイクでジャンプ!あんな大がかりな、普通の映画なら一番の肝になるシーンを予告で先に見せちゃうなんて!それはもっと凄いことを劇中でやってくれる、ということの表れであり、これを見せてもなお作品の満足度が下がらないと確信しているトムの自信の表れです。

このスタントのためにトムは1年以上もトレーニングしたそうですし、このシーンも1回きりのぶっつけ本番でなく、1日に何度も連続で(トム曰く8回飛んで)撮影されたそうです。そんな知識があると実際に本編内でこのシーンを観ると「マジかーー」という思いに拍車がかかること間違いなし!そして息が止まるようなアクションシーンは本当にこれだけじゃない!どんだけ毎回自己ベストを更新していくんだ、トム!それもみんなファンを楽しませるためというトム様の心意気、本当に毎度毎度頭が下がります。

 そしてトム映画には彼の影あり!なクリストファー・マッカリーが本作でも監督・脚本を務めます。トムの「こんな映画いいな♪出来たらいいな♪」という要望をマルっと受け止められるのは現状、マッカリーしかいません。どうも「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」からきちんとした脚本がないまま映画を作っているようで、セリフは撮影の2日前、ひどい時には当日朝に知らされることもあるとか。(ベンジー役のサイモン・ペッグ談)そんな無茶苦茶な状況で映画を撮影し、平行してマッカリーが随時物語を紡いでいるなんて、その能力の高さよ・・・本当にどうかしてます!

 またお馴染みのメンツだけでなく新キャラの面々がすこぶるいい!という所もトムのプロデューサーとしての手腕が光るところ。特に敵のパリス役ポム・クレメンティエフがとても素晴らしく、2023年ライジングスター枠として個人的にも推しです。

 とにもかくにも、スリルとサスペンスとユーモア、エモとアクション、アクション、アクションのつるべ打ちでボリュームたっぷりの約2時間45分。本作は隅から隅までトム様からのお中元、皆さんしっかり受け止めてください!

By.M