月刊シネマイクスピアリ 11月号
いよいよ寒くなってまいりました。気付けば11月、もはや年末モードです。早い。早すぎる。でも個人的には11月のように大きな行事ごとがなく、静かに時が過ぎる月もわりと好きな男住人Aです。
さて、11月の月刊シネマイクスピアリ。今月の目玉作品としてまず挙げるなら、やはり『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』。当たり前のように今回も約2時間30分の長尺、堂々たるスケールで24年ぶりの新作登場です。
【R15+】のレイティングがありますが、これはお察しの戦闘チャンバラシーンゆえ。ものすごい迫力です。そして今回の主人公ルシアスを演じるのはポール・メスカル。今年春の『異人たち』や、あとは『aftersun/アフターサン』のあの若いお父さんが印象的ですね。どうやら今回の役のために週6日のトレーニングと徹底した食事管理を6ヶ月間も続けて肉体改造したんだとか。恐れ入ります。それにしてもこういう洋画大作はやはりテンションが上がります。11/15(金)の公開はもうすぐです!!
続いては、同じく11/15(金)公開『ぼくとパパ、約束の週末』。
ポスタービジュアルなどからホンワカしたハートウォーミングな物語を想像するかもしれないこの作品、確かにその一面もありますが、一方で主人公の少年が抱える自閉症という病をとても誠実に、シビアに描いています。それは病に対する理解をもっと深めてほしいと願う監督や作り手の意思のようにも感じられました。自閉症に限らず差別や偏見を無くすには、その対象を正しく知ることが重要だと思うのですが、映画がその一助になることもきっとあります。おすすめです。
日本映画では、11/22(金)から『六人の嘘つきな大学生』と『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』、そして11/29(金)からは『正体』がはじまります。
『正体』は死刑判決を受けながら343日間にわたり逃走を繰り返す“5つの顔を持つ逃亡犯”を横浜流星が演じるサスペンスで、監督は『新聞記者』や『青春18×2 君へと続く道』の藤井道人。守備範囲の広い藤井監督の新作ということで今回も期待!
11月でこれから始まる特別上映作品は2つ。
1つはエミー賞®史上最多18部門受賞で話題を呼んだ『SHOGUN 将軍』<第一話&第二話>の劇場公開。これほどのスケールの作品ならばぜひスクリーンで観ておきたいところ。上映は11/16(土)~23(土)の8日間限定になりますので、お見逃しなく。
2つめ、<キネマイクスピアリ~舞浜で名画を~>の11月作品は、11/22(金)~28(木)上映の『ポトフ 美食家と料理人』。僕にとってトラン・アン・ユン監督と言えば『青いパパイヤの香り』。あの緑のビジュアルを今も鮮明に覚えています。この最新作も皆さんの記憶に残る一作になりますように!
最後に12月速報!12月は早々からスタートダッシュで良作、話題作が続きます。
12/6(金)公開『ホワイトバード はじまりのワンダー』は、2018年の『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリー。と言ってもクオリティーの高さ以外はまるで別作品ですので、前作ファンの方もそうでない方も楽しめます。今回の監督は『プーと大人になった僕』も手掛けたマーク・フォースターです。
他にも同日からは『ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター』や、キネマイクスピアリ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった懐かしい作品も続々はじまります。
そしてもちろん、12/6(金)からはシネマイクスピアリにとって今年冬の大ボス的作品、『モアナと伝説の海2』も控えています。これから公開に向けて、イクスピアリ内でもたくさんの装飾などで映画を盛り上げていきますので、ぜひご注目ください☆
それでは、11月も作品紹介はおなじみ女住人Mさんの更新をお楽しみに。
By.A
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