2016年10月アーカイブ

 皆さんこんにちは。ブリジット・ジョーンズ、略してブリジョン世代の女住人Mです。
今回ご紹介する作品は11年ぶりのカムバック、10/29(土)公開の『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』です。
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 仕事に恋に一生懸命、だけどやることなすこと裏目に出ちゃう、でもお酒とタバコでストレス発散!そんなブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は愛され系の等身大のヒロインです。今や43才になった彼女はTVプロデューサーとして活躍中なのですが、すったもんだあった腐れ縁のマーク(コリン・ファース)は結局別の女性と結婚し、ブリジットのお一人さまな日常は相変わらず。ところがアメリカ人のイケメンIT実業家ジャック(パトリック・デンプシー)と出会い、なんだか良い感じになっちゃいます。と、そんな時に限ってマークと再会、やけぼっくいになるわ、気付いたら妊娠しているわ、でもその子の父親がジャックなのかマークなのかわからない始末。ここにきてモテ期到来となるのです。
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 いや~ブリジット、40代になってもいろいろやらかしてくれます。正直、11年ぶりというブランク、ブリジットを演じるレニー・ゼルウィガーも実年齢47歳になり、ブリジョン作品を愛でていた私も「さすがにちょっときびしいんじゃないか?」と正直思っていました。同意見な方はきっと多いと思うんです。が、そんな危惧も冒頭5分ぐらいで払拭、いくつになってもブリジットはブリジット、ドジっ子だわ、タイミング悪いわ、でも前向きだわで、気付けば映画を観ながらゲラゲラ笑っている自分がいるではありませんか。

 結局、ブリジットが愛される理由って、やっぱりブリジットに自分を重ねて見てしまうということに尽きるな~、と再確認。スクリーンの中で大事な時に限ってうっかりしちゃう彼女を見てついつい笑ないながら、同時に「あ~私もやるやる、そういうことやっちゃう」と共感し、ついでに自分の過去の失敗や汚点を笑い飛ばしている気分に。だからブリジョンを観るとなんかスッキリするし、元気も出ちゃう。
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今回も映画を観ているとどんどん「そうそう"ブリジョン"ってこう、こう!」と思い出し、ブリジットが失敗しても、同じように年を重ねてもあんまり成長することなく変わらず失敗する自分とも重ね合わせ笑い飛ばしちゃう。それが「やっぱり"ブリジョン"最高だな」という感情に帰結していって、10年以上も前に観ていたものが変わらずこんなに楽しく観られるなんて・・・と、ちょっと感激したぐらいでした。

 そしてキャストの安定感!やっぱりブリジットはレニーしか演じられないし、マーク演じるコリン・ファースも56才になり、この10年でキャリアもこれまで以上に確立し順風満帆、よくぞまた出演してくれた、という思いと共に、堅物で不器用なマークも今のコリンが演じるからこそ味わい深いし、ラブコメでドタバタするコリンを拝めるチャンスなんてもうなさそうですしね。ありがたや、ありがたやです。
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(トム・フォードのスーツをバッチリキメているコリンはたまに「キングスマン」のハリーになるんじゃないか、と思っちゃう瞬間が!笑)

 加えて、新顔で登場は海外ドラマ「グレイス・アナトミー」のイケメン医師でお馴染パトリック・デンプシー。なぜか?!ブリジットにメロメロになるパーフェクト・ガイのジャックを演じますが、これがまた惚れぼれ。マークとジャックというタイプの違うイケメンの間で揺れるブリジット、奪い合う二人のドタバタな展開は私たちがまさに観たかった"ブリジョン"なのです。
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 あっブリジョンと言えば元祖おヒューこと、ヒュー・グラント扮する調子の良いイケメン・ダニエルがいましたが、本作ではほとんど出てきません。にも関わらず、この映画で一番おいしいところを軽やかにかっさらっていったのが誰でもない、おヒューだった・・、その展開も"ブリジョン"らしさ満載なのでお楽しみに!

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(C)Universal Pictures

『スター・トレック BEYOND』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。今回ご紹介する作品はTV放送開始から今年50周年を迎えた人気SFシリーズの最新作10/21(金)公開『スター・トレック BEYOND』です。
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 J.J・エイブラムスの手によってリブートされた「スター・トレック」新シリーズの3作目となる本作。1,2作目とメガホンを取ったJ.Jですが、「スター・ウォーズ」にも携わることになったため本作ではプロデューサーに徹し、監督の座を「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染のジャスティン・リンに譲りました。

 未知の惑星調査のためにU.S.Sエンタープライズ号に乗りこんだクルーたちが広大な宇宙を旅する"スタトレ"シリーズ。今回は未踏の星に不時着した探査船を救出すべく任務にあたっていたのですが、謎の異星人クラール(イドリス・エルバ)が率いた攻撃機に襲われます。エンタープライズ号は大破し、多くの仲間は敵に捕えられ、何とか脱出ポットで逃げたキャプテン・カーク(クリス・パイン)たちは仲間救出に乗り出します。
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 本作を観て一番に感じたのはJ.Jが見事にリブートさせた新"スタトレ"シリーズがジャスティン・リン監督にバトンタッチされ、よりパワーアップしているということ。そして間違いなく"スタトレ"映画でありながら紛れもなくジャスティン・リン映画になっている上にその融合がなんともファンタスティック!な出来になっている、ということなんです。
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 先ず、本作の監督ジャスティン・リンの代表作「ワイルド・スピード」シリーズの精神と言えば"Join the Family"。敵対する相手を凌駕するためにいつもチーム意識を大切に描いてきたリン監督が"スタトレ"で描いた精神は言うなれば"Join the Crew!"1作目は新シリーズとしてのお披露目興行、2作目ではカークの成長をメインで描いてきたので、実は"スタトレ"の魅力でもあるキャラが立つクルーたちのかけあいや、チーム感を活かした展開はまだまだ本領発揮でないかな、というのは否めませんでした。(いえ、それでも充分楽しかったですけど。)が、本作では敵の攻撃により離れ離れになったクルーたちがそれぞれに助け合うという展開になるのでチーム感がより活かされる内容になっているんです。
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(各クルーの見せ場も多いので"スタトレ"ビギナーの方でも見やすいですよ!)

そんな中でもカークやスポック(ザッカリー・クイント)からいつもむちゃぶりされては「え~、もう俺やんないよ~」と言いながらも何だかんだと巻き込まれるメカ担当ボーンズ(カール・アーバン)のやり取りなどコミカルなシーンも満載。またクラールたちの攻撃で見知らぬ惑星に不時着したスコッティ(サイモン・ペッグ)が出会うジェイラ(ソフィア・ブテラ、「キングスマン」で義足の殺し屋ガゼルを演じたあの子です!)がクルーたちを助け、孤独だった彼女が"Join the Crew"し、仲間の一員にどんどんなっていくそんな展開も見どころです。
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 そしてジャスティン・リン監督と言えばド派手なアクション。この映画の中でもこれでもか、これでもかと破壊&攻撃が繰り返されるシーンにテンションはアガ↑りまくりなのですが、おそらく多くの方のテンションがMAXになるであろう、あるシーンは"ワイスピ"×"スタトレ"がまさかの融合!!ひゃっほ~い!と感嘆の声をあげること間違いなし!
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「少し切ないのは前2作を監督したけど、本作がベストになっているところだよ」と来日したJ.Jもコメントしていた程、"スタトレ"らしさがこれまで以上に詰まった1本です。ただ惜しまれるのは、長年スポックを演じ昨年逝去したレナード・ニモイ氏と本作の撮影後に不慮の事故で逝去したチェコフ役のアントン・イエルチンくんへの追悼の意が込められた1本になってしまったこと。それでも星になってしまったクルーも映画の中では永遠に輝き続けます・・・。是非、スクリーンでご堪能下さい。そして長寿と繁栄を!
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(本作の公開に合わせアントン・イェルチンくん出演の「君が生きた証」を<キネマイクスピアリ>で上映いたします。
詳しくはこちら をご覧ください。)

★おまけ★
 プロデューサーのJ.J.・エイブラムス、監督のジャスティン・リン、スコッティ役兼脚本も担当したサイモン・ペッグが日本での公開に合わせて来日!その模様を画像でもお楽しみください。
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(「スター・トレック」シリーズ誕生50周年のアンバサダーとして前田敦子さんもご登壇)

「僕が一番大好きな日本で本作のワールドツアーを終えられて本当に嬉しいよ!」とJ.J。ファンサービスも手厚く、かけつけたファンのテンションも最高潮!
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10年前に「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」の撮影で日本に来ていたジャスティン・リン監督。
"トレッキー"だった監督は"スタトレ"を自分でやるとは夢にも思っていなかったとか。
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本作で共同脚本も務めたサイモンは「J.Jにお金をたくさん払って僕に(脚本を)やらせてくれ!って言ったんだ。映画も『スター・トレック スコッティ』にしたかったな。」とジョークを飛ばした後、「来日は2度目だけど親しみと愛情を感じている。僕を自称"名誉西洋オタク"と認めてほしい」とユーモアと可愛げ満載!
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ファンの心をガッチリ掴んだイベントはキャストの皆さんもとても楽しそうでしたよ♪

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(c) 2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

『ジェイソン・ボーン』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。今回ご紹介するのは9年ぶりにあいつがカムバック!
10/7(金)公開の『ジェイソン・ボーン』です。
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 2000年代のアクションは「ボーン」シリーズの前と後で分けられると言っても過言ではありません。それまでアクション俳優としてのイメージがなかったマット・デイモンもリアルな生身のアクションを繰り広げるジェイソン・ボーンを演じて以降、リーアム・ニーソンやデンゼル・ワシントンに代表される"決して怒らせてはいけない男"を演じる俳優の一人として頭角を現しました。

さらに「ボーン・スプレマシー」でポール・グリーングラス監督とタッグを組んでこのシリーズの人気は拡大!ところが監督が4作目を降りたことでマット・デイモンも「じゃあ、やんない!」と降板となった訳ですがマット自身、ファンにずっと「いつになったら「ボーン」シリーズやってくれるの?」と言われ続けてきたそうで、ファンの想いを大切にするとってもいい人マットは「じゃあやるか!」と9年ぶりに復活となりました。(時が流れるのは早いな~)
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 「ボーン」シリーズとはCIAの暗殺者養成プログラム"レッドストーン計画"の元、記憶を失くし殺人マシーンとなったジェイソン・ボーンが失われたアイデンティティを探し求める物語。前作「ボーン・アルティメイタム」で実は彼の本名はデビット・ウェッブで自ら志願してCIAの暗殺者になったという重大な事実が判明します。そして本作では「なぜ彼は自らの意思で殺人兵器になったのか?」という謎に迫ります。
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 冒頭、ボーンの登場から「待ってました!」とスクリーンに向かって声をかけたくなります。前作で自由の身になったもの、彼の佇まい、風貌、そして表情、それを目の当たりにするだけで本作が作られるまでに要したこの時間、ボーンは過去の記憶に囚われひっそりと生きていたんだ!と感じさせてくれる、このリアリティこそがジェイソン・ボーン!!

一方、シリーズ皆勤賞の元同僚ニッキー(ジュリア・スタイルズ)はCIAをハッキングし手に入れた極秘文章の中にボーンをめぐる秘密がまだ隠されていたことを知り、彼にコンタクトを取るのです。これを阻止するべく登場するのがトミー・リー・ジョーンズ扮するCIA長官ロバート・デューイとアリシア・ヴィキャンデル扮するCIAエージェントのヘザー・リー。
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巨大な権力下で"絶対この人悪い人"感に溢れるCIA長官をトミー・リーが演じることで隠された秘密のとんでもなさが倍増しますし、今、ハリウッドで最も活躍中と言って過言でないアリシアちゃんがいつもの可愛らしい笑顔を一切封印し、ボーンに接触。その様子がクールで強かで、腹のうちが読めないからこそ、物語にも奥行きが出てくる。新キャラも活きてます!
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 肝心なアクションもグリーングラス監督独特のブレる映像とカット割はこれまで以上で緊張感も増し増し!そしてアクションにより軸が置かれている本作のクライマックス、ラスベガスでのカーチェイス&アクションシーンはぶったまげ!豪華なホテルが集まる中心街の大きな道路を封鎖してのとんでもシーンまで用意されています。ボーンシリーズと言えば、無骨で硬派なイメージがあるだけに、ラスベガスでのこのシーンは「ワイルドスピードか!」とツッコミを入れたくもなりましたが、まぁ9年ぶりの復活ですから、景気づけということで・笑
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極め付けにあのテーマ曲が流れるだけで、劇場出る時は皆が「ボーン。ジェイソン・ボーン」になっていること間違いなしですYO!
是非、ジェイソン・ボーンの復活をスクリーンでお楽しみください。

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(C)2016 UNIVERSAL STUDIOS

『永い言い訳』

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 人はなぜ失くして初めてそれがどんなに大切だったかを気付くのでしょうか・・・。皆さん、こんにちは女住人Mです。今回は原作・脚本・監督とオリジナル作品を毎回手掛ける数少ない日本の映画監督の1人、「ゆれる」「夢売るふたり」の西川美和監督最新作10/14(金)公開『永い言い訳』です。
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 人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫(本木雅弘)は突然のバス事故で妻・夏子(深津絵里)を失います。でもまさにその時、マンションに愛人(黒木華)を招き入れていた幸夫は妻の死に際し、涙を流すことも出来ない・・・。ある日、夏子の親友の夫で自分と同じようにバス事故で妻を失くした大宮(竹原ピストル)とその子供たちと出会った幸夫は、ふとした思い付きから幼い彼らの面倒をみることになります。
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別れの多くは突然やってくるもので、「ああすれば良かった・・・」という悔恨を伴うことが多いもの。本木さん扮する幸夫は妻を事故で失くし、途方にくれます。それは最愛の妻の突然の不在に耐えられなかったという訳でなく、その死に際し、何も感じられなかったから。妻は当たり前にいる存在だったから、それにいつも甘え、ぞんざいな態度を取り、別れ際も冷たくあたっていたのに、「あんなこと言うじゃなかった」という思いを抱く訳でもなく、一人になった悲しみを再び愛人に求めたり、お葬式でも作家である自分の体裁を気にしたり、ついにはネットでエゴサーチをして、世間でどう見られているかを気にするような男なのです。

自己愛には過剰に溢れているのに、自分には自信がなく、気にされるのは嫌だけど無視されるのはもっと嫌という、矛盾だらけでなんともバランスが悪い。そんな幸夫は妻を心から愛し、悲しみから抜け出せずにいる大宮と出会います。塾通いをしている息子と幼い娘の面倒を見るのもやっとだった大宮の代わりに、この二人の面倒をみることを幸夫は買って出る訳ですが、それも彼にとってはある種のプレイだったりする訳です。"悲しみの渦中にいるけれど、同じ悲しみを背負うこの家族を助け、それで何とか頑張る俺"的な・・・。もうどれだけ自己愛の塊なのか・・・。でも悲しいかな幸夫はどれだけ自分が残念な人間か全くわかっていないので、それを傍から見ると却って可笑しかったり、悲しさが増したり・・・・。
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 そんな器の小さい残念な男だった幸夫もまっすぐに生きている、誰かのために生きている、誰かの助けがないと生きていけない、そんな人々との出会いでちょっとずつこれまでに持ち得なかった感情を手にします。そしてあれだけ自分、自分だった幸夫が"結局、人は他者の中でしか存在しえない"ことに気付いていきます。自分は自分一人で変われると思っていたけれど、結局は周囲との関わりの中でしか変わることも出来ず、こんなにも他者によって生かされていたことを・・・。そんな当たり前のことに気付いた時に、その感情の変化を行動に表わすべき人はもうこの世にはいない・・・、そこで初めて幸夫は妻・夏子の死に直面するのです。
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 無くした代償は大きく、決して元通りにはなりません。幸夫はこれからもずっと夏子に対して永い言い訳をしながら生きていくのです。それでも「今度こそは・・・」という想いが彼をきっと変えていく。そう、人生はやり直すことができるのですから・・・。

By.M
(C)2016「永い言い訳」製作委員会 PG-12

『SCOOP!』

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 皆さんこんにちは、ハリウッッドゴシップが大好物な女住人Mです。
今回ご紹介する作品は、ゴシップと言えば週刊誌、10/1公開の『SCOOP!』です。
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 結婚のニュースに日本中が悲鳴をあげたのも記憶に新しい福山雅治さんが昔は数々のスクープをモノにしていたカメラマン、今ではすっかり借金まみれのパパラッチ、都城静を演じます。そんな彼が売り上げ部数命の週刊誌「SCOOP!」に配属されたばかりのド素人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことに。年齢も経験値も違う二人は全くもって噛みあわないまま仕事をすることになるのですが、次第と次々にスクープをモノにするコンビになっていきます。
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 「モテキ」、「バクマン。」の大根仁監督が今年上半期、世間を最も賑わせた写真週刊誌の編集部を舞台に描いたのが本作。ポップでカルチャー度数が高いエンタメ映画を撮ることに定評がある大根さんが監督・脚本で"日本イチ撮られない男"福山さんが撮る側のカメラマンを演じるのですから、もうそれだけで何かが起きる感がビシビシきちゃいます。しかも福山さん扮する静は口を開けば下ネタ全開で、福山さんご自身がラジオとかではエロネタをぶちかましていると言うのはよく聞きますが、いわゆる汚れ役を演じる福山さんにファン心理として複雑な方も多いかと・・・。
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ご安心ください、静は想像以上にゲスいです(笑)
映画冒頭からかなりの刺激的シーンから突入。福山さんが結婚する前だったらさらに劇場内阿鼻叫喚だったかもしれない・・・。しかもこのシーン、福山さんご自身の発案だそうで、本作における福山さんの本気度も伝わります。いえ、これ以外にも劇中の際どいシーンや発言の多くが福山さんのアイディアで、大根監督ご自身も「こんなセリフ、俺には書けん」と思ったそうです。
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 そんなゲスい先輩カメラマン静の元にやってきたのが二階堂ふみちゃん扮する野火。見た目通りのイマドキ女子で自分の望まない仕事に就いてしまったのもあって、「この仕事、本当にサイテーですねっ」と嫌悪するのですが、"撮る"こと自体には真っ直ぐな静の元でいつしかサイテーな仕事がサイコーに変わっていく経験をしていきます。
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 確かにスクープを撮るということは手段選ばず、他人のプライバシーを全く意にせず、一歩間違えば倫理的にどうなのよ、と胸くそ悪くもなりますが、それでも実際に仕事をするというのは泥臭く、地べたを這いつくばってなんぼみたいな事の方が多い訳で、キレイごとだけじゃ済まされないのも日常。人は多かれ少なかれ「これは自分の真意ではない」という思いを抱えながらも「これだけは譲れない」、そんな一握りの何かのために仕事をしているのかもしれません。お金を稼ぐってそういうとこってありますよね。ゲスい映画でありながら、お仕事とは何ぞや、ということまで考えたりもするのです。
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 そして大根監督映画のほとんどに出演するリリー・フランキーさんが本作では、静の腐れ縁仲間、情報屋のチャラ源を演じます。今ではすっかり役者なリリーさんですが「役者リリー・フランキーにまだこんな一面があったのか!」とビックリたまげたシーンがあるので、その辺りもご注目ですYO!
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いや~、それにしても福山雅治ファンの方の反応が楽しみな1本です。
いつものかっちょいい福山雅治にはない、かっちょ良さもご堪能あれ~♪

By,M
(C)2016映画「SCOOP!」製作委員会


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