皆さんこんにちは、女住人Mです。今回ご紹介する作品はTV放送開始から今年50周年を迎えた人気SFシリーズの最新作10/21(金)公開『スター・トレック BEYOND』です。
J.J・エイブラムスの手によってリブートされた「スター・トレック」新シリーズの3作目となる本作。1,2作目とメガホンを取ったJ.Jですが、「スター・ウォーズ」にも携わることになったため本作ではプロデューサーに徹し、監督の座を「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染のジャスティン・リンに譲りました。
未知の惑星調査のためにU.S.Sエンタープライズ号に乗りこんだクルーたちが広大な宇宙を旅する"スタトレ"シリーズ。今回は未踏の星に不時着した探査船を救出すべく任務にあたっていたのですが、謎の異星人クラール(イドリス・エルバ)が率いた攻撃機に襲われます。エンタープライズ号は大破し、多くの仲間は敵に捕えられ、何とか脱出ポットで逃げたキャプテン・カーク(クリス・パイン)たちは仲間救出に乗り出します。
本作を観て一番に感じたのはJ.Jが見事にリブートさせた新"スタトレ"シリーズがジャスティン・リン監督にバトンタッチされ、よりパワーアップしているということ。そして間違いなく"スタトレ"映画でありながら紛れもなくジャスティン・リン映画になっている上にその融合がなんともファンタスティック!な出来になっている、ということなんです。
先ず、本作の監督ジャスティン・リンの代表作「ワイルド・スピード」シリーズの精神と言えば"Join the Family"。敵対する相手を凌駕するためにいつもチーム意識を大切に描いてきたリン監督が"スタトレ"で描いた精神は言うなれば"Join the Crew!"1作目は新シリーズとしてのお披露目興行、2作目ではカークの成長をメインで描いてきたので、実は"スタトレ"の魅力でもあるキャラが立つクルーたちのかけあいや、チーム感を活かした展開はまだまだ本領発揮でないかな、というのは否めませんでした。(いえ、それでも充分楽しかったですけど。)が、本作では敵の攻撃により離れ離れになったクルーたちがそれぞれに助け合うという展開になるのでチーム感がより活かされる内容になっているんです。
(各クルーの見せ場も多いので"スタトレ"ビギナーの方でも見やすいですよ!)
そんな中でもカークやスポック(ザッカリー・クイント)からいつもむちゃぶりされては「え~、もう俺やんないよ~」と言いながらも何だかんだと巻き込まれるメカ担当ボーンズ(カール・アーバン)のやり取りなどコミカルなシーンも満載。またクラールたちの攻撃で見知らぬ惑星に不時着したスコッティ(サイモン・ペッグ)が出会うジェイラ(ソフィア・ブテラ、「キングスマン」で義足の殺し屋ガゼルを演じたあの子です!)がクルーたちを助け、孤独だった彼女が"Join the Crew"し、仲間の一員にどんどんなっていくそんな展開も見どころです。
そしてジャスティン・リン監督と言えばド派手なアクション。この映画の中でもこれでもか、これでもかと破壊&攻撃が繰り返されるシーンにテンションはアガ↑りまくりなのですが、おそらく多くの方のテンションがMAXになるであろう、あるシーンは"ワイスピ"×"スタトレ"がまさかの融合!!ひゃっほ~い!と感嘆の声をあげること間違いなし!
「少し切ないのは前2作を監督したけど、本作がベストになっているところだよ」と来日したJ.Jもコメントしていた程、"スタトレ"らしさがこれまで以上に詰まった1本です。ただ惜しまれるのは、長年スポックを演じ昨年逝去したレナード・ニモイ氏と本作の撮影後に不慮の事故で逝去したチェコフ役のアントン・イエルチンくんへの追悼の意が込められた1本になってしまったこと。それでも星になってしまったクルーも映画の中では永遠に輝き続けます・・・。是非、スクリーンでご堪能下さい。そして長寿と繁栄を!
(本作の公開に合わせアントン・イェルチンくん出演の「君が生きた証」を<キネマイクスピアリ>で上映いたします。
詳しくはこちら をご覧ください。)
★おまけ★
プロデューサーのJ.J.・エイブラムス、監督のジャスティン・リン、スコッティ役兼脚本も担当したサイモン・ペッグが日本での公開に合わせて来日!その模様を画像でもお楽しみください。
(「スター・トレック」シリーズ誕生50周年のアンバサダーとして前田敦子さんもご登壇)
「僕が一番大好きな日本で本作のワールドツアーを終えられて本当に嬉しいよ!」とJ.J。ファンサービスも手厚く、かけつけたファンのテンションも最高潮!
10年前に「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」の撮影で日本に来ていたジャスティン・リン監督。
"トレッキー"だった監督は"スタトレ"を自分でやるとは夢にも思っていなかったとか。
本作で共同脚本も務めたサイモンは「J.Jにお金をたくさん払って僕に(脚本を)やらせてくれ!って言ったんだ。映画も『スター・トレック スコッティ』にしたかったな。」とジョークを飛ばした後、「来日は2度目だけど親しみと愛情を感じている。僕を自称"名誉西洋オタク"と認めてほしい」とユーモアと可愛げ満載!
ファンの心をガッチリ掴んだイベントはキャストの皆さんもとても楽しそうでしたよ♪
By,M
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