みなさん、こんにちは。三度の飯よりゴズリング、そんな心境の女住人Mです。
今回ご紹介する映画は天才的なドライバーテクニックを持ったある男の物語、『ドライヴ』です。
と言っても走り屋のカーアクション映画ではありません。昼はカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う逃がし屋“ドライバー”が主人公で「君を読む物語」や「ブルーバレンタイン」でお馴染みのライアン・ゴズリングが演じます。
「5分間は何があっても待つ。でも5分過ぎると面倒はみない。銃やナイフは持たない、俺がやるのはドライヴ(運転)のみだ」、それが彼の流儀です。彼が何者かでどういう素情なのかは一切語られず、たった一人で生きてきた感がプンプンする孤高の男として描かれます。
そんな孤独な男がある日、同じアパートのアイリーン(キャリー・マリガン)と出会い、惹かれ合っていきます。でもアイリーンには子供もいれば服役中の旦那がいたのです。なので二人はただ見つめ合い、微笑みを返し、心を通わすだけの純愛一直線な時間を過ごすのです。子供もドライバーになついちゃって、良い感じ〜と思っていたら旦那が出所。ドライバーは身を引こうとするのですが、マフィアから借りた旦那の借金のせいでアイリーンや子供の命さえも狙われることとなり、ドライバーの純愛は狂気へと変貌します。
この映画、ストーリーはシンプルなのですが、ドライバーがアイリーンの側でただ見守るだけの存在だったのが、いざ愛する人に危険が及ぶとなるとそれまで閉じ込めていた暴力性を一気に噴出させてしまうあたりから「どんな展開なんだ〜!!」と、そのアンバランス感は強烈です。ムーディーにほわわん♪としていたかと思うと、その空気を一気にぶち壊すR15+指定お墨付きのバイオレンスシーンが繰り広げられますからね。映画の中でも、狂気に豹変したドライバーにアイリーンはドン引きするのですが、見ているこっちもドン引きですよ。「え?今、何があった?」と放心状態になります。でも、そう言ったのを含めてもうとにかくこの映画は猛烈にカッコイイんです!
ドライバー役のゴズリングは寡黙な男なのでアイリーンに対してはほとんど微笑みや眼差しで会話するんですけど秘める狂気は背中で語っちゃう感じです。
(ロマンティク暴走中!!〜か〜ら〜の〜)
アイリーン役のキャリー・マリガンも服役中の旦那がいるという、そういう危険な男を選ぶ女性でありながら何ですか、あのうぶな感じは!あの女子力は女性誌で特集組むべきですね。おまけに音楽使いが、いちいちかっちょ良くて、もうたまらんとです。
本作は物語と映像、そして音楽のバランスやその使い方が本当かっちょ良くて、“この野郎!面白いじゃないか!!”(By.ローリング ストーン誌)と思わず言っちゃいますね。
そして、シネマイクスピアリではその魅力を引きたてるべく本作を大音量上映でお届け致します!是非、映画館でしか味わえない体験をシネマイクスピアリで体感して下さい★
『ドライヴ』は5/26(土)からシネマイクスピアリにて公開です。
By.M
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