『2分の1の魔法』
映画の公開が延期になり、ヤキモキする日が続いていましたが待ちに待ったディズニー/ピクサー映画の新作がついに公開です!今回は8/21(金)公開『2分の1の魔法』をご紹介します。
主人公は魔法が消えかけた世界に暮らす少年イアン。16歳になった日に母親から渡されたのはイアンが生まれる前に亡くなった父からのプレゼント。それはお父さんを1日だけ復活させられる魔法の杖だった!でも魔法が失敗してお父さんの下半身だけが蘇ってしまい・・・。魔法が効くタイムリミットは24時間。完全な!?お父さんと再会するために魔法ヲタクの兄バーリーと共にイアンは鍵となる“不死鳥の石”を見つける冒険に出かけます。
舞台はかつて魔法があった世界。昔はみんな魔法を持っていたけれど、科学技術の進歩によりそれに慣れてしまった彼らの魔法はほとんど消えてしまった、という設定も面白いですね。
ピクサー映画はご存知の通り名作揃い。その理由の1つに監督や製作者たちの個人的に体験したことがアイディアやテーマとなって映画が作られるから、と言われています。本作の監督ダン・スキャロン(『モンスターズ・ユニバーシティ』ほか)が物語のベースにしたのは1歳の頃に亡くした自身の父と兄との関係性だったとか。誰もが大切な人を亡くす経験をし「一度でいい、また会いたい」と願う・・・そんな想いを膨らませて作ったそうです。もうそれを知っただけで泣きそうになるんですけど・・・
イアンとバーリーはタイプが全く違う兄弟で内気なイアンに対しバーリーは陽気。自分に自信がなくて空回りし、何をやってもうまくいかないイアンをバーリーはほっとけません。でもそんな兄をイアンはちょっとウザいと思い始めているのはお年頃だからしょうがないですね。
“不死鳥の石”を見つける途中、二人には大小様々な困難が立ちはだかります。その道中はアドベンチャー映画さながらでドキドキの連続なのですがその度イアンは弱気になり、そんな時に彼を支えるのはいつもバーリーです。「出来る、お前なら出来る」と勇気づけ、つまらないギャグで笑わせて和ませたり・・・。
バーリーにとっても父と過ごした時間は決して長かった訳ではなく「父さんがいてくれてたら」と思う事も多かったはず。それだけに父を知らないイアンはそれ以上だろうと慮るバーリーがお節介になるのも致し方ないですよね。一見ガサツに見えるバーリー、実はいつも弟を思っているからこそ、という図式はグっときちゃいます。
原題の「Onward」はこの先といった前向きな意味をあらわす単語です。二人で冒険に挑む中でイアンは自分に自信を持ち勇気を出すこと、バーリーはこだわり過ぎていたものへの執着を捨てることでこの先に進む術も身につけ、特にイアンはあるとても大切な事に気付くのですがそれは映画を観てのお楽しみ♪
アニメーション映画は声優を誰が担当するかもお楽しみの1つ。吹替版イアン役は志尊淳、バーリー役に城田優。字幕版イアン役はトム・ホランド(『スパイダーマン』シリーズ)、バーリー役にクリス・プラット(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ)のマーベルコンビ。どちらもオススメなので、是非両バージョンでお楽しみ下さい♪
シネマイクスピアリ恒例の劇場エントランスの装飾、今回は劇場を飛び出してイクスピアリ内ショーケース(2F トレーダーズ・パッセージ キャトルセゾン様近く)での出張装飾を展開中!等身大(?)のお父さんにご注目を~☆
By.M
(C) 2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved