ウラシネマイクスピアリブログ

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『フォールガイ』

 熱い夏はまだまだ終わらない!そんな時にはスカっとさせてくれるアクション映画が観たいんだもの。という訳で今回は8/16(金)公開『フォールガイ』をご紹介いたします。

 大ケガで一線を退いていたスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)は元恋人ジョディ(エミリー・ブラント)の初監督作品で撮影現場に復帰。もう一度彼女の気を惹きたい!と呑気なことを考えていた矢先、突如失踪した主演俳優(アーロン・テイラー=ジョンソン)の行方を捜すこととなったコルトはなぜか命を狙われるハメに・・・

 本作のポイントは何と言ってもスタントマンによるスタントマンのためのスタントマン映画であること。監督はブラッド・ピットのスタントダブルもやっていたデヴィッド・リーチ(『デッドプール2』『ブレット・トレイン』ほか監督)だし、スタントマンを主人公に描く映画だから。このご時世「CGやVFXでなんでも出来るでしょ?」と思われがちですが、そこはやっぱり生身の人間が介在するガチアクションだからこそ伝わる絵力ってあると思うんです。(だからトム・クルーズもガチでやっちゃう訳で・・・)

 本作はあくまでも黒子に徹し、でも映画における重要部分を下支えしているスタントマンへのラブレターのような作品と評されていますが、ほんとその言葉がピッタリ。映画の全編から“スタント”という仕事への愛、リスペクトが溢れていて観ているだけで気持ちがいい!アクションを観(魅)せるためのアクションシーンがこれでもか!と登場するので爽快! 物語の中で新作映画が作られる、というメタ構造なので映画制作の裏側を垣間見られるお仕事映画としての楽しみ方もあって映画ファンは必見なのです。

 そして何と言っても主演がライアン・ゴズリングというところがたまらない。『DRIVE』でもスタントマンを演じた彼ですがあの作品が陰ゴズならこっちは陽ゴズ♪元カノにかっちょいい所を見せたいがために悪戦苦闘する様が素敵♡ ちょっとヘマをしちゃいがちでも素敵♡ 

『バービー』に続き若干情けない役も進んで演じるその懐の深さが素敵♡ はい、何をやっても素敵なゴズリングがこの映画でも自身のスタントマン(総勢4人だそうです)と息を合わせてコルトを演じる様に「ラ・ラ・ランド」で彼を知った方もきっと目が♡になることでしょう。かっちょいいゴズリングを色々な角度でもって拝めるこの映画、それだけでありがとうゴズリます、です。

 相手役がエミリー・ブライントということもあり大人なラブコメ要素もあって、ラストは二人の恋とアクションのバイブスが見事に調和し、エンディングの完璧な切れ味には思わず「ひゃっほーい!」と叫びたくなること間違いなし!夏の花火大会みたいに最後はドッカーンとテンションもブチ上がりますぜ。
高いところから落ち、罠に落ち、恋に落ちる“FALL GUY”、お見逃しなく~

追伸、
LOVEゴズリングなキャストが手掛けた(3F)売店横の『フォールガイ』装飾も見てほしい!

By.M