ウラシネマイクスピアリブログ

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『白雪姫』

2025/04/03

 この映画、シネマイクスピアリで観るのがピッタリ!と自負しております。今回は3/20(木・祝)公開『白雪姫』をご紹介します。

 かつて人々が平和に暮らしていた王国は自身の美貌と権力に固執する女王(ガル・ガドット)に支配され、今は闇に閉ざされています。一方、白雪姫(レイチェル・ゼグラー)はそんな現状を憂い、以前のように希望に満ちた王国を取り戻したいと願っていました。しかし、女王は白雪姫を嫉妬し、命を奪おうとします。

 言わずと知れた不朽の名作『白雪姫』を実写・ミュージカル映画として再構築した本作。時代も変わり、ストーリーは現代的に脚色された箇所がいくつかあります。白雪姫がただ幸せ待つだけではなく、昨今のディズニープリンセスがそうであるように、自分から行動を起こす芯の強さも持ち合わせているのは時流ですね。

 女王に命を狙われた白雪姫が逃げ込む森は小鳥、小鹿、うさぎたちがディズニーアニメの世界からそのまま飛び出してきたような可愛らしさとカラフルさで描かれ胸キュン!この辺りはクラシカルなディズニーの世界観を踏襲していて『(500)日のサマー』でもお馴染み、本作の監督マーク・ウェブ渾身の演出なんじゃないかと踏んでます。

 またミュージカル映画ということでスタッフとして名を連ねたのはもはや鉄板コンビ、パセク&ポールとして知られる(実写版『アラジン』や『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』などを手掛けた)作曲家チーム。毎度毎度キャッチーで心躍る曲を作ってくれる彼ら。その楽曲を歌うレイチェル・ゼグラー、吹替版の吉柳咲良、共に抜群の歌唱力です。あんな風に歌えたら気持ちいいだろうな~。

お城の外の世界で白雪姫は7人のこびとたちや青年ジョナサンと出会うのですが、彼女を救うのはどこかの国の王子様といった特別な存在ではなく、仲間や王国の人々というのも現代へのアップデート目線の1つ。王様が分け隔てなく他者を慈しむ人だったからこそ、白雪姫もその教えを大切にして成長した女性として描かれます。

 物語の終盤、権力を誇示し民を独裁的に支配することしか考えない女王はとにかく(権力を)持つ者と持たざる者として分断された社会を作ろうと躍起です。でも白雪姫は慈愛に満ちた心で一人一人に問いかけ、女王の一方的な振る舞いにより考えることを止めてしまった民に気付きを与えるのです。そんなシーンはまるで今の社会の写し鏡のようにも見えます。

夢を見続けるだけではなかなかうまくいかないこの世界で大切なものは何か、何が必要なのかを教えてくれるのが今回の白雪姫のテーマの1つなのかもしれません。オリジナルでは王子様に目覚めさせてもらう側だった白雪姫が、本作では目覚めさせる側にも立っている目配せもいいですね。

 古典落語だと思ったら新作落語だった、ぐらいのインパクトはあるかもしれませんが(例えとして余計わかりにくくてすみません・・・)現代における“白雪姫”誕生!という作品になっていると思います。

 前回、男住人Aさんが紹介していた通り、シネマイクスピアリでは映画鑑賞の気分を高めてくれる『白雪姫』の装飾が皆さんをお迎えします。エントランスは映えスポットなのでぜひ記念撮影してくださいね♪

By.M