皆さんこんにちは、最近読んでいる漫画は「俺物語」な女住人Mです。ここ数年、少女マンガの映画化が流行っていますね。本作は原作本こそありませんがその世界観はまさに"少女マンガ"!という1本をご紹介します。
2/13(土)公開の『クリムゾン・ピーク』です。
時代は20世紀初頭。死者の魂と通じ合うことが出来るイーディス(ミア・ワシコウスカ)は死んだ母の霊から「クリムゾン・ピークに気をつけなさい」と不思議な警告を受け取ります。やがて、父親の不可解な死をきっかけに魅力的な実業家トーマス(トム・ヒドルストン)と出会い、結婚。トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と一緒に彼の豪奢な屋敷に暮らすことになるのですが、イーディスに対するトーマスの好意にはある秘密が隠されていたのです・・・
本作の監督は「パシフック・リム」で一部絶大なる人気を得たギレルモ・デル・トロ。日本のアニメ文化が大好きで、来日すると中野や秋葉原に出没して爆買して帰国するというオタク監督。自分が描きたい世界観が明確で一切ブレない信頼出来る男、それがギレルモ監督。そんな彼のもう1つの一面が「パンズ・ラビリンス」のようなダークファンタジーの世界観を描くこと。この映画では辛い現実をイマジネーションでもって立ち向かおうとする少女を描き、ラスト何度観ても涙、涙、涙の名作。(当時のアカデミー賞3部門受賞)そんなファンタジー、ゴシック、クラシカルな世界観を描くことも得意なギレルモ監督が「"ゴシック・ロマンス"を描いたるでぇ~」とメガホンをとったと聞いて、私はとても楽しみにしていたのですが、その世界観、まさに少女マンガ!!
余談ですが、私が子供だった昭和50年代にあしべゆうほ著「悪魔の花嫁」や高階良子著のサスペンスチック少女マンガがザクザク世に送り出されていたのですが、『クリムゾン・ピーク』はまさにそんな昭和時代の少女マンガみたいなんです。
(伝わり辛い表現ですみません・・・)
先ずは描かれるゴシックな世界観の美しさが圧巻!特にイーディスを演じる「アリス・イン・ワンダーランド」でお馴染のミア・ワシコウスカちゃんは元々コスプレがはまるだけあって、今回の衣装、髪型どれをとってもパーフェクト。肩がバフっとなったドレスの着こなし、その統一された雰囲気を見るだけでもうっとり。イーディスがトーマスと暮すこととなるゴシック建築の屋敷もなんと6ヶ月もかけて作り上げたセットというこだわりっぷりなので、もう文句なしです。
そして少女マンガと言えば、欠かせないのはヒロインが恋する完璧な王子さま。相手役トーマス演じるは「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」の悪役ロキで、映画好き女子の心をかっさらったトム・ヒドルストン、通称トムヒ。身長180センチ越えでスタイル抜群、成績優秀、フランス語を始め6カ国語ぐらい話せるらしく、フェミニストでジェントルマンなロンドンっ子とまさに英国紳士。日頃からリアル王子さまと言われるトムヒが本作ではイーディスをお姫様抱っこするわ、優雅にダンスに誘い踊るわ、美しい肢体を露わにするわで、トムヒファンの方におかれましてはトムヒにしてほしい10の事を全てやってくれる勢いで、これはトムヒファンならずとも王子さまを夢見る全ての女性に満足して頂けるキャスティングだと思います。きっとポテンシャルが高いトムヒをさらに魅力的に劇中で輝かせるために監督も力が入ったご様子でヒロインはミアちゃんでなくむしろトムヒ!と言っても過言ではない感じにまでなっています。
予告編を見る限り「ホラーなのか?怖いな~」と私も思っていたのですが、ゴシック・ロマンス、あくまでもロマンスなので、ホラー好きな方と言うより、昭和の少女マンガで育った(私の)ような中年女性にこそ、観て頂きたい1本なのです。
そんな『クリムゾン・ピーク』は2/13(土)からシネマイクスピアリにて2週間限定ロードショーです!
By.M
© Universal Pictures