皆さんこんにちは、女住人Mです。皆さん、アメコミ映画はお好きですか?マーベルからDCコミックスと様々なスーパーヒーローたちがスクリーンに登場。そこにまた新しいヒーローが、しかもこれまでにないR15+指定のドギツイ奴がやってきた!
今回ご紹介するのは6/1(水)公開『デッドプール』です。
そのキャラクターとは能天気で無責任、口を開けば毒舌とギャグと下ネタばかり。自分のことは「俺ちゃん」と呼ぶ軽薄さを持ち合わせつつも、惚れた女性には一途なデッドプール、通称"デップー"、中の人はウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)。元特殊部隊の彼は悪い奴を好き勝手にこらしめお金を稼ぎ、恋人のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)とはラブラブな日を過ごしていたのに、末期ガンに冒されていることが判明!
ガンの治癒と引き換えに怪しい組織にミュータント遺伝子を注入されたことから、顔から身体から皮膚がボロボロに・・・ヴァネッサの元に戻れるように、元の俺ちゃんに戻せ~!と、謎の組織を撲滅させるべく復讐を果たそうとするのです。ってこれ、全然スーパーヒーローじゃない、自分の復讐のためじゃん、自己中じゃん、という所からも型破りヒーロー感はわかって頂けるでしょうか?
だいたい冒頭のテロップから"おバカな映画が始まります"と始まるところでこの映画の変ぶりは露呈されてますし、最後のエンドクレジットに至るまで下ネタ、映画ギャグ、自虐ネタで遊び放題。物語の構成も、回想シーンが入ったり、観客に向かってしゃべりかけてきたりと風変わり。本当とんでもない人が登場です。何よりやっぱり俺ちゃんこと"デップー"のキャラが最高過ぎます。
これも主演とプロデューサーを兼任しているライアン・レイノルズの"デップー"愛の賜物!もともと、11年前に本作の主演をオファーされたライアンですが、企画がポシャリ、その後「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」でデップーを演じるも、原作のイメージと異なったため、ファンからは受け入れられず・・・それでもライアンは"デップー"の映画化を捨てきれず、スタジオを説得するために本作の監督ティム・ミラーとテスト映像を制作。それがネットに流出するハプニングがありながら、その動画を見たファンが熱狂し、結果この映画が出来ることになったと言う、なんとも愛溢れるエピソードではありませんか。並みならぬ愛情があるからこそ、それを下ネタと自虐ネタに昇華し、ともするとドン引きな設定&展開も、むしろグイグイ観客の心を鷲掴みにしていく始末。
ライアン・レイノルズ自身、"デップー"映画化に至るまでの苦労話だけでなく、アメコミヒーローが好きで、"デップー"以外にDCコミックスの「グリーン・ランタン」のヒーローを演じるも、不発に終わり、「最もセクシーな男」に選ばれる程の人気なのに、これと言う代表作に恵まれない、器用貧乏みたいな人だったんですよね。プライベートではスカーレット・ヨハンソンと結婚し、離婚。その後、海外ドラマの「ゴシップガール」でお馴染のブライク・ライブリーと結婚し、どんだけ美女ばっかりモノにしているんだ!という幸せ者ではありますが・・・・
まぁとにかく、やると決めたらやるんだぜ~!的な一途な思いとそのパッションが炸裂し、下品でおしゃべり過ぎるし、過激なバイオレンス描写もてんこ盛りですが、なぜか映画が終わると爽快な気分になってしまうのは、やっぱりこの映画が愛に溢れているからでしょうね。そう、この映画自体、本当に愛の物語なんですよ、こう見えて。
世界中で大ヒット、全米ではR指定(18才未満は観られない)にも関わらず3週連続1位となり結果、R指定映画で最高の興収も上げてしまい、もちろん、続編の製作も決定!きっと続編は製作費増し増しで、「X-MEN」からのカメオ出演とかありそうですね。続編が楽しみではありますが、その前に皆さん先ずは本作での俺ちゃんの活躍を観て下さいね~。
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