7月を前に30℃近い日が続き、先が思いやられますね、こんにちは女住人Mです。
今回ご紹介するのはネタバレ厳禁、6/17(金)公開『10クローバーフィールド・レーン』です。
紹介する、と言ったものこの映画、事前情報を一切入れないまま本編に挑んでもらった方が思う存分楽しんでいただけるタイプの作品なので難しい!こういう映画を紹介するのはホント難しい!難しくはあるのですがネタバレに気をつけつつ紹介させていただきます。ただ、現段階で本作がちょっとでも気になっている皆さまにおかれましては、このまま画面を閉じて頂き、映画館にGO!です。(何なら予告もポスターもチェックせずに映画館にGO!)
この映画、タイトルで「あれ?」と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、本作は「クローバーフィールド/HAKAISYA」(2008年)と特別な繋がりを持っている作品と前作同様プロデューサーをしたJ.J.エイブラムス監督は語っています。「クローバーフィールド~」は突如巨大な物体がNYに現れ街を破壊、人々がパニックに陥る様をドキュメンタリータッチで撮った作品。公開するまでほぼその全貌を隠した宣伝で「何が起きるの?何が起きたの?」という観客の興味を引き世界中で大ヒットしました。
主人公はミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)。目を覚ました場所はシェルターの一室。点滴を打たれ、足にギブス、片腕は手錠で繋がれています。彼女の前にハワード(ジョン・グッドマン)と名乗る男が現れこう言います、「外の世界は何かに襲われ汚染されている。俺はきみを救った。決してここから出てはいけない」と。そこから自らシェルターに逃げて来たエメット(ジョン・ギャラガーJr.)と共に3人の共同生活が始まります。状況を理解し辛いとは思いながらもミシェルはハワードを信じるのですが、でもやっぱりどこか胡散臭いこともある。本当にハワードが言っていることは真実なの??そんな疑心暗鬼な感情が日に日に彼女の中で大きくなっていくのです・・・
この映画のミソは何てったってハワードを演じるジョン・グッドマンにあります。有名な所だと「モンスターズ・インク」でサリーの声を担当、大きな体と味わい深い演技で2011年以降は毎年3~7本コンスタントに映画に出演する程の売れっ子おじさん。唯一無二の存在感で登場シーンが多くなくとも重要な役割を担うことが多く、連日連投するリリーフピッチャーさながらです。そのため"ハリウッドはジョン・グッドマンに頼り過ぎ"と映画通から指摘されることもしばし。でもそれが出来るぐらい彼は存在だけで説得力を持たせられる何かを持っています。
(困った時のジョン・グッドマン(右)!)
そんな彼が掴みどころがない男ハワードを演じるので、「この人は一体全体何?」という不気味さと「この映画はどう展開するの?」という不気味さが合わさって、先が見えない感が倍増するんです。それは主人公のミシェルが抱く感情に等しいので、観客は映画を観ながらミシェルの目線でもって「何?何?」となるので、映画に没頭していくという図式が出来上がるのです。
(D.I.Y映画としての見所もあり!)
ハワードの本当の正体は?彼は本当にミシェルを助けようとしているだけなのか、それよりもシェルターの外では一体何が起きているのか、それとも実は起きてないのか、「何?何?何?」の真実はスクリーンでお楽しみください!!
By.M
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