A(コジレ島の男住人)の最近のブログ記事

『2016年総括の巻 その2』

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皆さん、明けましておめでとうございます。新年の初映画は元日の「シン・ゴジラ」からスタートした男住人Aです。

シネマイクスピアリの2016年は、片桐はいりさんのお誕生日をお祝いする映画祭からはじまり、「ズートピア」の大ヒット、夏のディズニー3作品公開、ジョン・カーニー監督の2作品上映、オバケ映画「君の名は。」公開、いくつかの舞台挨拶、そして恒例年二回のLiLiCoさんイベントなど、振り返れば色々あった一年でした。特に後半のアニメ映画の盛り上がりはすごかったですね~。

女住人Mさんに続き、僕も昨年シネマイクスピアリで上映した映画の中から独断と偏見にまみれて選んだベスト作品「2016年総括の巻 Myベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」をお届けします!

まずは10位から4位まで

10位: 「ドント・ブリーズ」
 (ホラーは苦手な僕でも、この映画は大好き。年をまたいで大ヒット中!)
9位: 「怒り」
 (ストロングスタイルな演出と、何より森山未來。思う存分ドンヨリできる映画。)
8位: 「君の名は。」
 (公開前からジワジワ広がったヒットのムードも観て納得。面白かった!)
7位: 「湯を沸かすほどの熱い愛」
 (色々な意味でタイトルを体現する宮沢りえ。同世代の役者さんがこういう役を演じきる姿に感服。)
6位: 「レヴェナント:蘇えりし者」
 (僕の中では、ディカプリオが"女性のプリンス・レオ様"から"俺たちのディカプリオ兄貴"に変わりました。)
5位: 「フランス組曲」
 (2016年の年明けすぐの公開でしたが、一年経っても妙に忘れられない作品。)
4位: 「シング・ストリート 未来へのうた」
 (昨年はこの映画を県内独占状態で上映できたことがとにかく嬉しかった!観てくださった皆さんに感謝!)

そしてそして、ここで番外編。「ザ・ベストテン」と言えば上位ランキングの前におなじみのこのコーナー「今週のスポットライト!」
シネマイクスピアリでは上映していないためこのランキングからは外れますが、昨年出会った名作を一つ。
タイトルは「ヒトラーの忘れもの」。一昨年の東京国際映画祭のコンペティションで上映されて映画ファンの間で話題になった作品(当時は「地雷と少年兵」というタイトルでした)で、昨年末から日本での公開が順次始まりました。いつか旧作上映シリーズ「キネマイクスピアリ~舞浜で名画を~」で皆さまにお届けできればと願っています!

さて本題に戻りまして、いよいよベスト3

3位! 「シン・ゴジラ」
ゴジラフリークでもない僕は「え?このモスラみたいなキャラなに??」「なんでみんなこんな早口??」などとオロオロしているうちに怒涛の展開にのみ込まれ、いつしかトランス状態に。ほかにも震災や戦争(原爆)に想いを馳せたり、ちょっとだけ登場する片桐はいりさんに癒されたり・・・、映画的満足感に満ち満ちた2時間でした。
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2位! 「ルーム」
役者さんはもちろんですが、演出と脚本がとても素晴らしかった!やっと脱出した部屋に帰ろうと言うジャック少年にとって、あの部屋は母の胎内のような場所だったのでしょうか。安易に希望を語らずに心地よい「重さ」がずっと心に残るような作品で、以前に観た松尾スズキさんの舞台「キレイ」を思い出しました。
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そして1位は! 「何者」
この作品の監督&脚本を務めた三浦大輔さんは、僕の大好きな劇団「ポツドール」の作・演出家でもあります。大手配給会社のメジャー作品をあのポツドール(分かる人には分かる)の三浦さんが!?と、ずっと楽しみにしていたのですが、緻密で張り詰めた演出は映画の世界でも相変わらずで、期待以上の絶妙なブレンド感。隠しきれない後味の悪さもたまりません。
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ということで、どこまで皆さんの共感を得られるランキングになっているかサッパリ自信がありませんが、僕にとってはとても充実した映画ライフを過ごせた2016年でした。

今年も、まずは色々あった末にやっと完成したマーティン・スコセッシ監督の新作「沈黙-サイレンス-」(1/21公開)を筆頭に、楽しみな作品がめじろ押しです!
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(遠藤周作原作の物語に日本からも多くのキャストが集結。役者として出演した塚本晋也監督がスゴイらしいですよ。)

2017年もシネマイクスピアリはたくさんの映画作品と当館ならではのイベントを皆さんにお届けできるよう、突っ走ります。
どうぞよろしくお願いします!

By.A

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『レヴェナント:蘇えりし者』

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 かつて豪雪エリアに5年間暮らして辛かった男住人Aです。皆さんこんにちは。
かなり春めいてきた昨今ですが、この作品を観るとなんだか真冬に逆戻りしそうです。
今年のアカデミー賞をおおいに沸かせた「レヴェナント:蘇えりし者」(4月22日公開)をご紹介します。
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 それにしても、アカデミー賞はやっぱりダテじゃないですね。
とにかく今回、ディカプリオがものすごいんです。
今まで主演男優賞をさんざんジラしてきたのも、この作品でディカプリオのキャリアに一つのピークを持ってくるための作戦だったのではないか?、とさえ思えるほどです。もう本当にトラウマ的な素晴らしさでした。
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そもそも今回の役ヒュー・グラスはやたらひどい目に遭い続けます。
その1 クマにボコボコにされる
その2 悪い仲間に目の前で息子を殺される
その3 トドメに寒い未開の地に置き去りにされる

こんな身も心もボロボロ状態の役柄ゆえ、ディカプリオは今回あまりしゃべりません。
でもその"語らずの演技"がとても良い!!
しゃべらないことでかえって魂が透けて見えてきそうな、そんな感覚でした。
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あるいはもしかしたら、この映画の本当の主役はスクリーンいっぱいに描かれる「自然」なのかもしれません。この映像の重厚感がまたものすごくて、冒頭からこの作品が「ただものではない」ことが分かります。
(絶対に大きなスクリーンで見ていただくことをおすすめします!)
そんな過酷な自然に真っ向から対峙して演じた今回のディカプリオ。
役者さんというのは、作品に命を張る瞬間があるのですね。

 最高の作品で悲願のオスカー受賞を果たしたディカプリオ兄貴の入魂演技を、ぜひ見届けてください!

★おまけ★
 5度目のオスカー・ノミネートにして主演男優賞を獲得したレオさまが緊急来日!
記者会見に参加してきましたのでその模様をお届けします。
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「オスカー受賞おめでとうございます!」の祝福の拍手にちょっと照れ笑いのレオさま。
プライベートを含め15回は来日しているけれど、これまで桜の開花時期に来たことがなかったので今回の来日は本当に楽しみにしていたそうです。

「オスカーを受賞したことで今後の役者人生に変化はありますか?」の質問には・・・
「数週間前に受賞したばかりなのでこれから自分がどんな風に変わっていくのかは全くわかりません。私としては全く変わらないことを望みます。受賞したことはとても名誉なことですがただ私が仕事をしているのは賞を得るためではなく、やはり自分がもともと持っていた夢や理想を追求したり、そして最高の映画を作り上げることが今でも私の夢なんです。」とレオさま。

それでも家のリビングに飾ってあるオスカー像を友達が「見せて!」と好奇心をもって遊びに来てくれることが嬉しいんだ、と本音を語るシーンも。
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レオさまは休養宣言をしていたのですが、それを撤回してこの役を受けましたがその理由に関しては、脚本を読んで惹かれたこと、監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のファンだったこと、そして監督といつも組んでいる撮影監督のエマニュエル・ルベツキと仕事が出来ることの3つをあげました。

とにかく、撮影現場は映画的な体験として独創的だった、と語るレオさま。
「映画を作っているというよりも壮大な旅に出かけたような気分でした。監督が全て自然光で撮りたいと思っていたので、1日8~9時間リハーサルをし、撮影監督のルベツキが言う"マジックライト"という魔法の光の中で撮影出来たのは1時間半だけ。
我々はまるで演劇の舞台に臨んでいるようでした。
過酷な状況だったからこそ、こういう作品が出来上がったと思います。監督はとても情熱を注いで、画期的なことをしました。今後、この映画を振り返った時、監督がこれをやり遂げたことがとても評価されると思います。」と本作がこれまでの撮影現場にはない特別なものだったことを語りました。
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本作で「インセプション」で共演したトム・ハーディさんを共演相手としてレオさまが監督に直談判したことについては・・・
「彼みたいな才能ある共演者がいると自分も高められます。「インセプション」で共演してから親しくなりました。彼は男らしさや強さを持っているけれど共感出来る部分もあって、あの年代の俳優の中で最高だと思っています。それで監督に彼を起用してくれと頼みました。彼と共演出来たことは光栄だったし、是非また仕事がしたいです。」とべた褒め。
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(「マッドマックス 怒りのデス・ロード」での存在感も印象深かったトム・ハーディ)

 この来日記者会見が本作の最後のプロモーションだったこともあり「この場をもって本当の意味でこの映画が終了する、だからちょっと安堵しているんだ」と語ったレオさまは記者からの質問の一つ一つに本当に丁寧に答えてくれました。その受け答えを見るにつけ、この作品でもってオスカーを受賞したことも含め、レオさまにとって本当に誇らしい1本なんだろうな、ということがヒシヒシと伝わってきました。
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前日のジャパンプレミアでも多くのファンに祝福されたレオさま。今後、どんな映画に出演するのか本当に楽しみですね。
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© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

『アーロと少年』その2.

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晴れた日には花粉が舞い、雨が降るとやたら寒い、という何ともややこしい天候が続きますが、皆さんお元気ですか?こんにちは、男住人Aです。
さて、いよいよディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』が公開になりました!すでにご覧になった皆さん、いかがでしたでしょうか。シネマイクスピアリでは普段とちょっと違うスペースを使って、「アーロ」のオリジナル装飾をほどこしてみました。そして公開直後の3/13には、なんとラムジー役の片桐はいりさんがチケットもぎりに来てくださいました!
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(劇場エントランスが「アーロ」一色です。)

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(映画のワンシーンを表現してみました。よ~く見るとホタルがいるよ!)

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(劇場コスチュームでご登場の片桐はいりさん。嬉しすぎる・・・。)

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(映画館でアルバイト経験のあるはいり姉さんは、つまり我々劇場スタッフの大先輩でもあるのでした。)

さて、『アーロと少年』を観た僕は見事にこの作品にハマりまして、笑って泣いて大忙しでした。そんな僕なりの見どころ(ウラ)ポイントは・・・

★「そして、少年は大人になる」 by銀河鉄道999
本作に登場するスポットは、優しくて勇敢な少年です。「優しくて勇敢な少年」の代名詞といえば、僕にとっては「銀河鉄道999」の星野鉄郎でして、映画を観ている間からスポットと鉄郎の脳内リンクが止まりませんでした。「じゃあメーテルは誰よ?アーロか?」となると決してそうではないのですが、二人の"出逢い"と"別れ"を通じてスポット少年が(そしてアーロも)大人になる、という青春ストーリーでもあるわけですね。大人男子の皆さんにもぜひ観ていただきたい一作です。

★小劇場演劇界の名優が声を演じるTレックス一家
アーロとスポットが冒険の途中で出会い、人生の格言を教えてくれるTレックスの一家。日本の吹き替えではその声を松重豊さん、八嶋智人さん、片桐はいりさん、というお三方が演じています。演劇好きな方なら思わず反応してしまうこのキャスティングが、劇中でとっても効果的でした。何だか作品の空気感がそこで少し変わるんですよね。大爆笑でした。
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(小劇場の猛者たちがディズニーの世界で大暴れ!?)

その他の吹き替えキャストは、アーロのママ役の安田成美さんと、アーロ役の石川樹くん。
ここからは計5名の日本語版キャストが勢ぞろいして開催されたプレミア試写会イベントの模様を写真とともにご紹介します!映画のテーマ「友情」にちなんだトークや、日本版エンドソングとしてテレビスポットでもヘビロテ中のKiroro「Best Friend ~Mother Earth Version~」の合唱コーナーなど、取材記者である僕もホンワカした気分をもらえた素敵なイベントでした。

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(「芸能人のベストフレンドは?」という質問に対し、ご主人の『木梨憲武さん』と答えた安田さん。)

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(松重さんのベストフレンドは八嶋さん。以前には舞台で八嶋さんの母親役も演じたことがあるそうです。)

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(「元気ですかーっ!」とおなじみの挨拶で会場を盛り上げた八嶋さん。)

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(Tレックス一家の姉・ラムジー役のはいりさん。実際には父役の松重さんとは誕生日一日違いの同い年だそうです。)

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(「とにかく映像が素晴らしいので、大人から子供まで楽しめる作品です」と大人っぽい挨拶の石川くん。)

ベストフレンドに関する質問でアツイ注目(ツッコミ)を集めたのが、片桐はいりさんの「トム・クルーズ」という回答。「接点あるんですか!?」という質問に対し、「たぶん試写会で見掛けたことがあります(場内爆笑)。私は30年前ぐらいに映画館で働いていたことがあり、その時からトム・クルーズさんの映画を一緒に観に行く友達がいまして、"トムの会"と名付けて今もトムの映画を観続けているんです。ここまできたらトム・クルーズも友達なんじゃないか?と(笑)。」とコメントし、会場の笑いを誘ったはいりさんでした。
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会場にはギッシリ200人のお客様。「Best Friend」の合唱に続くフォトセッションでは、みんなニッコリポーズ。「友情ストーリーの宝箱」と言われるディズニー/ピクサー映画に新たに加わったアーロとスポットのコンビは、早くも大勢の方に愛されています。
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この春イチオシの『アーロと少年』を、ぜひシネマイクスピアリでお楽しみください!

By.A
©2016 DISNEY / PIXAR. All rights reserved

『2015年総括の巻 その1』

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皆さん、ご無沙汰しています。一年ぶりに現れました、男住人Aです。
この一年、僕はブログに登場しない代わりに、数々のディズニー作品や季節ごとの大作映画の公開準備をしたり、色々なイベントを企画したり、シネマイクスピアリの影武者として、意外とバタバタしてました。特に2015年はディズニー作品がとっても充実してましたしね。春の「イントゥ・ザ・ウッズ」、「シンデレラ」から始まり、「トゥモローランド」、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、「インサイド・ヘッド」、「アントマン」、そしてトドメに「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。皆さんお楽しみいただけましたでしょうか?

間もなく始まる2016年も今から楽しみなラインナップがズラリ揃っていますが、その前に当ブログで毎年恒例の「2015年総括の巻 Myベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」で一年を振り返りたいと思います。2015年にシネマイクスピアリで上映した作品の中から、僕が選んだベスト10を発表いたします!相変わらず日本映画が大好物な僕の勝手なランキングですので、かなりのかたよりはご了承くださいませ~。

男住人Aが選んだ2015年のベスト10!

10位: 「バケモノの子」
 (僕の死んだ父のことを思い出して、ボロボロに泣きました。)
9位: 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
 (この作品を上映できたことは、今年の嬉しかったことランキングではかなり上位。)
8位: 「セッション」
 (手に汗握る臨場感と、ただよう毒気がたまらない。)
7位: 「天空の蜂」
 (ただただ、落合モトキくんの気持ち悪い演技が最高に素晴らしかった!)
6位: 「ピース オブ ケイク」
 (ラストの逃走シーンで流れる峯田さんの歌!あの演出だけで大満足。)
5位: 「アントマン」
 (洋画メジャー作品ではとにかくコレが良かった!今後の活躍にも期待。)
4位: 「ソロモンの偽証 前篇・事件」
 (タイトル表記はあくまで「前篇」ということで・・・。あまりの面白さにビックリ!)

では、ここからはベスト3!

3位! 「6才のボクが、大人になるまで。」
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シネマイクスピアリでは2015年の公開でした。「バードマン」同様、今年の賞レースをかなり賑わせましたが、もうそんなのは関係なく、とにかく宝物のような作品です。2時間45分という長尺も納得。いや、むしろもっと見ていたかった!

2位! 「くちびるに歌を」
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この第2位を僕は渡辺大知くんに捧げます。映画自体も爽やかでさりげない演出がとても好みだったのですが、それより何より、自閉症のお兄ちゃんを演じた渡辺大知という人の存在感に完全にヤラれました。もう一回見たい。次も確実に泣きます。

そして1位! 「黄金のアデーレ 名画の帰還」
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そろそろ年の瀬・・・というタイミングで飛び込んできたこの作品。ユダヤ人迫害という哀しい歴史のメッセージや社会的テーマをはらみつつ、エンタメ映画としても超一級品なところがスゴイ。年末年始の期間はまだシネマイクスピアリで上映続行中です!間に合いますよ!

最後に、僕が特に楽しみにしている2016年公開作品を少しご紹介します!

●2/11公開 「キャロル
 (12月のイベントでLiLiCoさんがおすすめしてくれた作品でもあります)
●秋公開予定 「永い言い訳
 (西川美和監督の最新作ですよ!待ってました!)

新作映画以外にも、2016年は初頭から「片桐はいりのお誕生日映画祭inシネマイクスピアリ」や、「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」リバイバル上映など、シネマイクスピアリならではの特集上映企画を色々実施しますので、そちらもぜひお楽しみください。

それでは、皆さん良いお年を!
2016年もシネマイクスピアリを、どうぞよろしくお願いします!

By.A

©2014 boyhood inc./ifc productions i, L.L.c. aLL rights reserved.
©2015 『くちびるに歌を』製作委員会 ©2011 中田永一/小学館
©THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015

『2014年総括の巻 その1』

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皆さん、新年明けましておめでとうございます。年をまたいで働いている男住人Aです。
さて、2015年のスタートです!今年も見ごたえたっぷりな作品を続々とお届けしていきますので、どうぞお楽しみに。
その前に今回のブログは毎年恒例、コジレ島の2人が勝手に一年を振り返る「2014年総括の巻 Myベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」です!2014年にシネマイクスピアリで上映した作品の中から、僕が選んだベスト10を発表させていただきます!

男住人Aが選んだ2014年のベスト10!
まずは10位〜4位!

10位:「セッションズ」(シネマイクスピアリでは都内より少し遅れて2014年公開でした)
9位:「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」(三池監督はこういうエンタメ作品がピカイチだと思う)
8位:「ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー」(個人的には「1」よりも好きでした!)
7位:「それでも夜は明ける」(同監督の「SHAME シェイム」もオススメですよ)
6位:「8月の家族たち」(メリル・ストリープはやっぱりすごい女優さんですね)
5位:「紙の月」(大好きな吉田大八監督に劇場にお越しいただいて感激!)
4位:「ブルージャスミン」(13年の「ローマでアモーレ」に続き、W・アレン最高!)

では、ここからはベスト3です!

3位! 「百瀬、こっちを向いて。」
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この作品が醸し出す切なさや余韻に完全にヤラレました。ヘタレな青春時代を過ごした僕にとって、主人公のノボルはもはや人ごとではなく・・・。今思い出しても泣けてしまいます。泣き指数50%。

2位! 「ウォルト・ディズニーの約束」
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この作品、原題は「SAVING MR.BANKS」と言います。バンクスさんというのはご存じ「メリー・ポピンズ」に登場するお父さんのことで、実は原作者(この映画の主人公)は物語のバンクスさんに自身の亡くなった父の姿を投影していて・・・というお話なわけです。泣き指数80%。

そして1位! 「小野寺の弟・小野寺の姉」
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幼い頃から筋金入りの片桐はいりさんファンである僕にとって、この映画はまさに奇跡の一作でした。女優・片桐はいりの魅力というか威力というか、何だか色々なものが爆発した感がありながら、それをさわやかにまとめた西田監督もブラボーでした。嬉し泣き指数100%。

そんな片桐はいりさんとイベントでご一緒できたことは、シネマイクスピアリにとって昨年の大切なトピックスでした。チケットもぎりからはじまり、西田監督とのトークライブとサイン会まで、とても楽しいイベントになりました。ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

そして最後に、2015年期待のラインナップを少しご紹介します!
男住人Aがオススメする2015年最初の注目作!
●3月公開 「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(女住人Mの大好物、バッチさん主演最新作です)
●4/4公開 「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」(演劇ファンの僕としては松尾スズキ作品は見逃せません)

昨年は「アナと雪の女王」の歴史的大ヒットが印象に残る一年でしたが、2015年もそんな作品が現れてくれることを楽しみにしたいと思います。ちなみにシネマイクスピアリでは、1/13(火)から「アナと雪の女王」と「塔の上のラプンツェル」の特別上映もはじまりますので、そちらもぜひ皆さんの新年の映画カレンダーに加えてくださいね。
詳しくはこちら

今年もシネマイクスピアリを、どうぞよろしくお願いします!

By.A

©2014 映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会
©2014 Disney Enterprises,Inc. All Rights Reserved.
©2014『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会

『ノア 約束の舟』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。
今回ご紹介するのは「レスラー」、「ブラック・スワン」を監督したダーレン・アロノフスキーの作品。この2タイトルから想像するとスポ根ものを得意とする監督に思われるかもですが、もともと斬新な世界観を映像で見せたり、哲学的な映画を作る人として知られています。最新作は旧約聖書「創世記」の一説、“ノアの箱舟”伝説を映像化した『ノア 約束の舟』です。
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 信仰心が薄い日本人であっても“ノアの箱舟”伝説のざっくり概要は誰もが何とな〜く程度にはご存知かと思います。人間たちの悪がはびこるこの世界が大洪水によって洗い流される夢を見たノアがそれを創造主の啓示と受け、巨大な箱舟を作り、家族とつがいの動物を乗せる・・・というアレです。聖書の中にも数ページしか記載のないこの物語にダーレン監督自らの解釈が加えられて出来上がったのが本作です。

信仰心が厚い海外ではその表現方法が問題になり上映禁止になっている国があったりと公開前からいろいろ物議をかもしていましたが、公開されるや否や世界中で大ヒットし、既に来年のアカデミー賞の呼び声も高いと言われています。
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(聖書には登場しないノアの養女イラを演じたのは「もうハーマイオニーとは言わせない!」24歳になったエマ・ワトソン。)

監督のダーレン・アロノフスキーと言えば、前述したようにその独特な映像表現が挙げられます。映画の中で登場する“ノアの箱舟”はなんと半年もかけて実際に作られたセットで、そのサイズは聖書の記述と同じなんだそうです。話だけ聞くとピンとこないかもしれませんがスクリーンで観るとその巨大さ、スペクタクル感に度肝抜かれます。大洪水にもまれる“ノアの箱舟”とかどんな方法で撮られたか、考えるだけでブルブルしちゃいます。
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 そして、ダーレン監督と言えばドSな人。「ブラック・スワン」を思い出して頂きましょう。プリマを夢見ていたナタリー・ポートマン演じる主人公は母親からの重圧、その役への重圧でどんどん精神を崩壊させていく物語でした。本作でも映画の前半、ノアは神からの啓示を真摯に受け止め、ただひたすら巨大な箱舟を家族たちと作り上げるのですが、次第とそれは神の御心というよりは追いつめられて作っている感が満載になってきて、悲壮感すら漂っていきます。しかも大洪水の後、全てをリセットし子孫繁栄するのはつがいの動物たちだけであるハズなのにある展開から「神のお告げと異なってしまう!」と、ノアはとんでもない行動に出ようとします。ノアをいや、ラッセル・クロウを心身共に追いこむこの展開はもうダーレン監督がドSだからです。「ブラック・スワン」でのナタリー・ポートマンの演技や本作でのラッセル・クロウを見ると正直撮影は辛かったのでは?と想像します。でも役者へのその容赦ない心理作戦のおかげで本作がひと時も目が離せないものになっているのだとも思います。
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(薄幸な憂いがありながらも芯のある母親ナーマを演じるのはラッセル・クロウとは「ビューティフル・マインド」でも共演している
ジェニファー・コネリー)

 そんな感じでダーレン監督のドSっぷりが露呈する本作ではありますが、そのおかげで!?ノアは神のお告げを越えたところに本当に大切なもの、自分に課せられた本当の使命を発見することとなり、それは今の私たちにも向けられたメッセージとも取れます。しかし、信仰心というのは時にノアのように人を狂わしてしまうものなので、ノアは決して救世主とかではなく、使命を負ったただ一人の人間として描かれるところが、現代的な表現だったな〜と。ラッセル版ノアの選択にこそ、ダーレン監督の啓示が隠されていると思ったのでした。

 ・・・さて、ここで突然ですが、皆さんこんにちは、男住人Aです。
僕は先日、本作の公開記念として行われた“「ノアの箱舟」出航式イベント”に参加してきましたので、その時の模様をお伝えします!

会場となったのは、炎天下の新宿東口「新宿ステーションスクエア」。6/2〜5の期間中、映画に登場する箱舟を忠実に再現したビッグサイズの「ノアの箱舟」が展示されてまして、その出航式というわけです。イベントゲストは、なんと八代亜紀さん!
“日本でもっとも舟が似合う”という理由でこの日のご登壇となったようなのですが・・・、なるほど、「舟唄」つながりですね。なんとステキにくだらないイベントなんだ!(←褒め言葉です)最高だぜ亜紀ちゃん!、というわけでイソイソと取材に出掛けたのでした。

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(なぜだかちょっとシュールな光景にも見えますが、そこはご愛敬。)

学生の頃からコマ劇場のリサイタルに行こう行こうと思い続け、毎回勝手に挫折して今に至る地味な八代亜紀ファンの僕でしたが、いやいや、知りませんでした。亜紀ちゃんがかなりの映画フリークだったなんて。普段から色々な映画を観ているそうなのですが、そんな中でもこの作品は特にお気に入りのご様子。

ではここからは、お待たせいたしました!八代亜紀ベストショットセレクションのコーナーです!(待ってない?)
映画へのコメントと一緒にお楽しみください。きっと癒されますよ。
ちなみにイベントの最後には、本作にちなんだ替え歌「ノア 約束の舟唄」を本人が熱唱するという、禁断のオマケも飛び出しました!

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「とっても感動しました。この感動は『タイタニック』以来ですね。」

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「愛する家族への思いと、神からの使命に挟まれるノアの心境が伝わって、とっても切なかったです。」

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「どの役者さんも本当に素晴らしくて、心をえぐられました。」

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「ラッセル・クロウが自分の父親に見えてきてしまいました。私は若い頃、父に内緒で勘当同然で東京に出てきたんです。父を心配させたこと、つらい思いをさせてしまったことがノアの姿と重なって、号泣してしまいました。」

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「人間の優しさや弱さが描かれている映画です。絶対に絶対に観てください!」

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(ノア 約束の舟唄より)♪「木材太めの ほうがいい〜 箱舟三階 建てでいい〜」♪

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(ノア 約束の舟唄より)♪「嵐が心を 流したら〜あぁあぁ〜 歌いだすのさ 舟唄を〜」♪

というわけで、今後も末永く八代亜紀を・・・もとい、映画『ノア 約束の舟』をよろしくお願いします!

By.M&A
(C)2013 Paramount Pictures.All Rights Reserved.

『百瀬、こっちを向いて。』

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甘酸っぱ〜い気分になりたい皆さん、こんにちは。甘酸っぱさのカケラもない日々を送る男住人Aです。40歳も近くなると、青春時代はもはやカゲロウのよう・・・。今回はそんな僕にさえも思春期の甘酸っぱさを思い出させてくれた作品、5/10(土)から公開中の『百瀬、こっちを向いて。』をご紹介します。
岩井俊二監督の『Love Letter』とかが好きな方には絶対おすすめです!

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(この女の子が、こっちを向いてくれない百瀬。こっち向けよ!)

この作品が我々30代男子(&女子)を甘酸っぱい気持ちにしてくれる最大のポイントは、「30代の大人から見たあの頃」という視点で高校時代の恋愛ストーリーが語られる点です。本作の監督の耶雲哉治さんご自身も30代の方で、恐らく自分が実感する「あの頃」への郷愁とか、切なさや痛みを思い切りこの映画に詰め込んだのではないかと思います。

まず登場キャラクターを簡単に紹介すると・・・

◆主人公の百瀬:先輩の宮崎くんが好き(片想い)
◆神林さん:百瀬と同じく宮崎くんが好き(両想い)
◆宮崎くん:神林さんと付き合いつつ、百瀬にも気のある素振り
◆もう一人の主役のノボル:宮崎くんの幼馴染(後輩)で、百瀬のことが好きになる

つまり、ノボル ⇒(好き)⇒百瀬 ⇒(好き)⇒ 宮崎くん⇔神林さん という図式です。

このようなドロヌマ相関関係を導いた悪の根源は、イケメン宮崎くん。神林さんという本命彼女(これがまた超美人!)がいながら百瀬との仲が噂されるようになった宮崎くんは、もみ消し作戦として後輩のノボルに「お前、百瀬と付き合うフリしなよ」と持ちかけるわけです。もちろん百瀬も了承済み(←この辺は複雑な女心というやつでしょうか)。そしてヘナチョコなノボルは断り切れず、百瀬と「嘘」の付き合いをはじめることになります。もちろんお互いに最初はぎこちない関係で、そもそも百瀬は宮崎先輩が好きなので、ノボルのことなど相手にしません。学校で人目がある時だけ演技でイチャイチャして、ノボルを振り回します。
それでも、嘘を重ねているうちにちょっとずつ、二人の間に流れる空気が変わってくるんです。やがてノボルはガチで百瀬を好きになり、恋の一方通行が完成、完成〜。

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(こちら、インチキラブラブシーン。こんなんされたら男は確実に惚れてまうやろ。)

この辺から物語は百瀬とノボルが微妙に距離を縮めていく様子にフォーカスします。気付けば映画を観ている僕の心理はイケてない男子同士が同盟を結ぶかのごとく、完全にノボルと一体化。「ノボル、頑張れ!いっちまえ!」と脳内声援はMAXで、ついにはノボルと一緒にボロ泣きするというブザマな事態に。
そして映画の終盤、男気がUPしたノボルの口からタイトルになっているあのセリフが出てくるのです。「こっちを向いて。」と・・・。おい百瀬!どうしてくれんだよ、この気持ち!

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(当時を回想する設定で登場するのが、30代になったノボルを演じる向井理さん。)

もちろん女子の皆さんは逆に百瀬の立場で、宮崎先輩への報われない恋心とか、ノボルへのモヤモヤした気持ちを自分の経験に重ね合わせて、キュンキュンすること間違いなしでしょう。当ブログの主人である女住人Mもどうやら百瀬に肩入れしたようで、「神林さんが一番うまいことやったよね〜。百瀬は悪くない!」と言ってました。ノボル目線の男衆にとっては百瀬がすべてなので、神林さんとかどうでもいいんですけどね・・・。それに百瀬は絶対小悪魔だと思うんですけど、皆さん、どうっすか??

★おまけレポート!★
先日都内で行われた完成披露試写会で捕獲した写真&コメントをここでご紹介します!
今さらですが、百瀬を演じたのは元ももクロの早見あかりさん、ノボル役は竹内太郎さん(高校生時代)と向井理さん(15年後)のお二人。

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この作品で長編映画デビューとなる耶雲哉治監督(写真左奥)も舞台挨拶に加わって、なんだか初々しい雰囲気。

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映画が完成して「すごく嬉しくて、不安で、でも幸せです!」と語った早見さん。
百瀬のイメージに合わせて髪を45センチも切ったそうで、「役作りで髪を切るなんて、なんだか女優っぽい。」と照れ笑い。

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若き日のノボルを演じた竹内太郎さん。
「劇中では百瀬に振り回され、OFFの時も早見さんにお尻を蹴られてました(笑)」とヤラレキャラ全開の竹内さんは、実は海外育ちの若手有望イケメン。

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「原作本は2回読みました。嘘からはじまって、次第に二人の距離感や空気が変わっていくところを見てほしい。」と向井さん。
撮影が後からだった向井さんは、竹内さんのリハーサル風景を見て“大人ノボル”の役作りをしたそうです。

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耶雲哉治監督は「ノボルはイケてない男で、僕に似てる。」とコメント。やっぱり監督の実感がこの映画に込められていたんですね・・・。
「役者さん本人から醸し出されるものが役にどれだけ重なるか」でキャスティングしたそうで、皆さんピッタリのハマリ役!

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実は監督はいつも映画の前に流れる「NO MORE 映画泥棒」も手掛けている方で、映像・映画制作会社ROBOTに所属するディレクターさんです。そんな縁で、カメラ男さんがスペシャルゲストとして登壇!

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ちなみにシネマイクスピアリで「NO MORE 映画泥棒」の後に流れる劇場オリジナルのオープニング映像もROBOTさんが作ってくださったものですよ。
この機会に改めてご注目を!

By.A

©2014 映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会

『ワン チャンス』

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人生にくじけそうな皆さん、こんにちは!くじけっぱなしの男住人Aです。
映画やテレビの題材ではそんな僕らを励ましてくれる物語をわりと見掛けますが、今回ご紹介するのはそんな中でも妙にリアリティがあって、ガチで励まされた一作『ワン チャンス』です。大ヒット公開ですよ!

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この映画は、ポール・ポッツさんという今も活躍するオペラ歌手の波乱万丈の半生を描いたもの。どうやらポールさんは以前は携帯電話の販売員をしていた方で、オーディション番組で優勝したことをきっかけにデビューされたそうです。幼い頃から歌の才能だけは抜群だったものの典型的なイジメられっ子で、大人になってもイマイチ地味な生活を送ってきたポッチャリ兄ちゃんです(ファンの皆さま、ごめんなさい)。

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そんなポールくんが不運を乗り越えて世界的なオペラ歌手になるまでを描く本作は、ある意味シンデレラ(?)ストーリー。ただ、彼はちゃんと努力の人でもあるので、だからこそここまで未来を開拓できたのでしょう。ポール・ポッツは一日にして成らず、ということか・・・やっぱり人生は甘くない。

ちなみにこの作品にはぜひ注目してほしいキャラがいます。それはポールさんの奥さんになるジュルズさん。自称:キャメロン・ディアス。下のチラシで右下に写っている方ですね。

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(演じるのはアレクサンドラ・ローチさん。2012年公開の『マーガレット・サッチャー』で若き日のサッチャーを演じてました。)

このキャメロン奥さん、果たしてキレイなのかそうでもないのか、超絶に微妙(失礼)。キャメロンに似ているかどうかは、正常な脳では判断できません(笑)。でも映画を観ていると、この奥さんの存在がポールさんの人生を良い方向へ導いているような気がして仕方ないのです。顔はともかくとして(失礼)本当に魅力的な奥さんで、時にダメダメモードなポールさんをそっと支える姿には、もう世のオッサンはイチコロです。僕の今年のベストカップルはポール&ジュルズで決定ですね。もしこれが美男美女カップルだったら、きっと僕は「何だよ、結局世の中顔だよな!」とブサイクのひがみを炸裂させて終わりなので、そういう意味でもとても良かったです(失礼)。

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(さて、ここからはイベントレポートに突入!)

そしてそんなポール・ポッツさん(ご本人)が映画の公開を前にデヴィッド・フランケル監督とともに来日され、都内の教会でプレミアイベントが開催されました!イベントにはお二人のほかに、日本から荒川静香さんと藤澤ノリマサさんがゲストとして登壇。
藤澤ノリマサさんは“ポップオペラの貴公子”と呼ばれる実力派で、イベントではポールさんとの生デュエットも披露。
荒川静香さんはトリノ五輪でプッチーニの名曲「誰も寝てはならぬ」を用いた演技を披露してくれましたが、その曲はまさに、ポールさんが運命を変えたオーディションで歌った曲。そんな縁もあって、会場に駆け付けてくれたのでした。
皆さんのコメントを写真とともにお楽しみください!

【ポール・ポッツさん】
人生が映画化されるのは普通は死んだ後だと思うので、少し不思議な気分ですが(笑)、笑えて温かい気持ちになれる素晴らしい映画です。一番届けたいメッセージは「チャンスを掴むことができるのは周りにサポートしてくれる人があってのこと」「そして何より諦めないこと」です。

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【デヴィッド・フランケル監督】
この映画はラブストーリーでもあります。信じ合い、支え合いながら夢を叶える物語だと感じていただければ嬉しいです。本作では周りの人たちに愛され、そして生きていく姿を描いています。人生は色々あって七転び八起きですが、この作品からインスピレーションを受けて、自分を高めるのに役立ててもらいたいと思います。

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【荒川静香さん】
私は「誰も寝てはならぬ」に2度運命を変えてもらいました(2004年、2006年)。ポールさんもこの曲でチャンスを掴んだということで、嬉しい縁だと感じています。この映画は耳で、目で、そして心で楽しめる作品です。

ここでポールさんが「誰も寝てはならぬ」を豪華に生披露!
荒川さんも「鳥肌が立ちました!」と大興奮。

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2曲目は藤澤ノリマサさんとポールさんのデュエットで「ムーン・リバー」!
「このデュエットはまさに“ワン チャンス”です!興奮して2日前に熱を出しました(笑)」とアツい口調の藤澤さんでした。

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(こんな豪華コラボ、もしチケットが売ってたらプレミアものですね・・・。)

そしてブログの最後にオマケ情報。オペラファンの皆さんは映画の中の歌唱シーンにぜひご注目を!実はその歌声はポール・ポッツさん本人が吹き替えてます。贅沢!

By.A

©2013 ONE CHANCE, LLC. All Rights Reserved.

『2013年総括の巻、その2』

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皆さん、明けましておめでとうございます。2014年が始まりましたね。今年はどんな映画と出会えるのか、今から楽しみな男住人Aです。
さて、今回は先週の女住人Mに引き続き、コジレ島の2人が勝手に昨年を振り返る「2013年総括の巻 Myベスト映画ランキング(男住人Aバージョン)」です。2013年にシネマイクスピアリで上映したたくさんの作品の中から、僕はベスト10を発表させていただきます!

男住人Aが選んだ2013年のベスト10!
まずは10位〜4位を一気にどうぞ!

10位:「箱入り息子の恋」(源ちゃん、お帰りなさい!涙)
9位:「愛、アムール」(とにかくこの作品を上映できたことが嬉しいね)
8位:「ジャンゴ 繋がれざる者」(我らがタラ先輩はやっぱりスゴかった!)
7位:「横道世之介」(世之介のような存在には決してなれない自分にオロオロ)
6位:「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(いやー、侮れない映画だった)
5位:「ローマでアモーレ」(おバカすぎなW・アレン!バカで最高だー!)
4位:「ウォーム・ボディーズ」(泣きましたよ。なんでだろ?)

では、ここからはベスト3!

3位! 「インポッシブル」
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津波を描いている時点でそれなりに覚悟を持って観た作品でしたが・・・描写云々とか、ストーリーとか演出とか演技とか、そんな評論めいた言葉では語れないパワフルな一作。もっともっと多くの方に観てほしいという願いを込めて。

2位! 「フラッシュバックメモリーズ3D」
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3月の公開時には大音量上映やティーチインも開催し、僕個人も猛烈に盛り上がった作品。男も惚れる松江監督の笑顔や、製作スタッフの方々の熱意、そしてGOMAさんのあの静かなる存在感。もう絶対忘れられないですね。

そして1位! 「ペコロスの母に会いに行く」
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11月に当ブログで「今年のBEST1映画が来た!」と断言していた僕でしたが、まさにその通りの結果となりました。
そしてそんな折、ビッグニュースが飛び込んできました。なんとこのペコロスがあの歴史ある「キネマ旬報ベスト・テン」(←アメリカのアカデミー賞よりも前から開催されているんですよ)の2013年日本映画第1位を受賞しました!!もうこれは男住人Aの勝手にランキングとはわけが違いますからね。すごいぞ、ペコロス!おめでとう!やったー!バンザイ!新年早々にこんな嬉しいニュースが待っているなんて、2014年は良い一年になりそうです。

ちなみに番外編ということで・・・シネマイクスピアリでの上映作品以外で2013年に印象に残った映画もここでこっそりと。
●「嘆きのピエタ」(ギドク監督、大好きだ!)
●「もうひとりの息子」(この作品ももっと多くの方に観てほしい!)
もしかしたら「キネマイクスピアリ〜舞浜で名画を〜」シリーズなどで今後上映する機会があるかも?ないかも?
(無責任発言、すみません。)

最後に、僕が今年楽しみにしている期待のラインナップをご紹介します!
男住人Aがオススメする2014年最初の注目作!
●2/15公開 「大統領の執事の涙」(「プレシャス」を撮ったリー・ダニエルズ監督の新作です)
●3/21公開 「ウォルト・ディズニーの約束」(ものすごくいい映画だというウワサがアチコチから聞こえます)

もちろん上記2作品はシネマイクスピアリでも上映します。
そのほかにも、今年も多彩なラインナップを皆さんにお届けしていきますので、このブログともども、どうぞよろしくお願いします!いらっしゃいませ!

By.A

©2012 Telecinco Cinema, S.A.U. and Apaches Entertainment, S.L.
©2012 SPACE SHOWER NETWORKS INC.
©2013『ペコロスの母に会いに行く』製作委員会

『ウォーキング with ダイナソー』

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早い・・・早すぎる。もう2013年が終わるなんて。「あまちゃん」も「半沢直樹」もまともに観ていなかった男住人Aです。こんにちは。
さて、シネマイクスピアリは今まさにお正月映画で大賑わいのシーズン。皆さんそれぞれに「これは絶対観るぞ」リストをお持ちだと思いますが、そこにちょっと加えてほしい作品があります。それが今年最後にご紹介する『ウォーキング with ダイナソー』です。

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(恐竜トリビア:鳥類は実は恐竜の子孫。へぇ〜。)

12/20(金)より全世界で同時公開中のこの作品は、「BBC EARTH フィルムズ」が科学的検証のもとに“恐竜の世界”を再現している点がまず注目ポイント。BBCと言えば、言わずと知れたネイチャードキュメンタリー製作の世界的ブランドですね。この時点で「そんじょそこらの恐竜CG映画じゃないぜ!」という本物感がうかがえるわけです。
そのうえ面白いのは、この作品がいわゆる普通のドキュメンタリーものではなく、恐竜の子供を主人公にしたストーリーがあるところ。しかもそのストーリーが、なかなかあなどれない感動のドラマになっているわけです。小さな子供(パキリノサウルス)が弱肉強食の世界に飛び出して、敵と闘ったり、初恋を経験したりしながら、やがて一人前に成長していくその姿は、まるで〇ィ〇〇ーアニメの主人公のよう。過去、ネイチャードキュメンタリー映画を観ると毎回必ず睡魔に負けていた僕も、今回に関しては無事最後まで見届けることができました(笑)。

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(こちら主人公のパッチと、相棒のアレックス。)

個人的には「生きることに理由なんてない。本能なんだ。」というようなメッセージも感じたこの作品。冬休みやお正月のファミリーピクチャーとしてはもちろんオススメですが、2013年に積もり積もった悩みやストレスで頭でっかちになっている大人の方にも、ぜひ観てほしいなぁ〜と思います。僕の2014年の目標は、この映画の恐竜たちにならって「もっとシンプルに、強く、生きる」ことです。

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(この青っぽい恐竜は、例えるなら会社の上司か、はたまた手強い取引先か・・・逃げ切るぜ!)

さてさて、ここからは先日行われた『ウォーキング with ダイナソー』ジャパンプレミアイベントの模様を写真と共にご覧ください。登壇したのは、主人公パッチの声優の木梨憲武さん、同じく声優と本作の応援団長“ダイナソーこども大使”を務めた鈴木福くん、そして映画のイメージソングを手掛けた平原綾香さんです。豪華!

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実家の木梨サイクルとコラボ制作した“パキリノチャリウス”という自転車に乗って登場した木梨さんは、何と10年ぶりの声優挑戦。前回は舞浜の皆さんにはおなじみ『ファインディング・ニモ』のマーリンですね。「ニモの次は恐竜。ニンゲン役は来ないのか・・・」とつぶやく木梨さんでした。
福くんは劇中で所どころ恐竜のキャラクターを解説してくれます。さながら恐竜博士。自身も恐竜が大好きという福くんは、広〜い会場の彼方から翼を持つ翼竜・プテロサウルスに乗って登場。スケール感あふれる登場シーンに、観客も我々取材陣も思わず驚きの声!

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そして最後に登壇したのは、真っ白なドレスを着た平原綾香さん。初めて観客の前で歌うという映画のテーマソング「Piece of Love」をまさかの生歌披露してくれました。いや〜、感動。

以下、イベント中の皆さんのコメントを少し抜粋してご紹介します!

【木梨憲武さん】
この映画は、家族とか、親子とか、仲間とか、恋とか・・・色々なストーリーが、超リアルな3D 映像で描かれる映画です。誰でも楽しめる作品なので、これからのクリスマス、お正月に観てほしいですね。『アバター』のスタッフたちが参加している映画なので、やっぱり『アバター』の記録超えは狙いたいですよね(笑)。

【鈴木福くん】
(福くんが背中に乗って登場した)プテロサウルスに乗るのが夢だったので、今日はとても嬉しいです!今度は(映画に登場する肉食で凶暴な恐竜の)ゴルゴサウルスに乗ってみたいです!この映画は、観るととっても元気が出る映画なんです。主人公のパッチと鳥のアレックスとの掛け合いもとっても楽しいですよ。

【平原綾香さん】
私はこの映画を観ると何度も涙が出ちゃうんですよ。力強くて勇気が出る映画だとは思っていたのですが、それだけではなくて感動があるんです。家族や恋人同士で観てほしいですね。

それでは、そんなこんなで2013年も間もなく終わります。仕事納めならぬ映画納めの一本として、あるいは新年の初映画に、ぜひ『ウォーキング with ダイナソー』をどうぞ。

来年もシネマイクスピアリを、そしてこのウラブログを、よろしくお願いします!

By.A

©2013 Twentieth Century Fox

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