『魔女がいっぱい』
当たり前の日常がそうでなくなってしまった2020年、アメリカやヨーロッパのほとんどの映画館は未だ再開出来ていない、というのもその1つ。そのため洋画大作は軒並み公開延期や配信へ移行といった変更に追い込まれ、日本でも『テネット』以降大作は公開出来ずにいる中、久しぶりに洋画新作の登場です。今回は12/4(金)公開『魔女がいっぱい』をご紹介いたします。
主人公は不慮の事故で両親を亡くした少年(ジャジール・ブルーノ)。明るく優しいおばあちゃん(オクタヴィア・スペンサー)に引き取られ暮らしていましたが、ある日彼は魔女に遭遇してしまいます。実は子供の頃に遭遇して以降、魔女研究していたおばあちゃんは孫の身を案じ、魔女の手が伸びないよう一先ずホテルで姿を隠します。しかしそこにやって来たのは人間を装った魔女たちの集団。大魔女グランド・ウィッチ(アン・ハサウェイ)の指示の元、恐ろしい計画を練っていることを知った少年はうっかり魔女たちに見つかりネズミに変えられてしまいます。
本作は『チャーリーとチョコレート工場』の原作者ロアルド・ダールの原作を『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督が実写化、加えて『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デルトロ監督と『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督が製作に加わっているという点だけみても映画ファンの期待は高まると思います。(デルトロは脚本にも参加!)
でもそれ以上に本作で目を見張るのは何と言っても大魔女グランド・ウィッチを演じるアン・ハサウェイの存在。舞台が60年代ということもあって、大魔女や他の魔女たちが纏う衣装はデザインも色合いもファッショナブル&エレガント。まさに美魔女が集結!なのですが、子供嫌いで「この世から子供たちいなくなれーー」と考えている邪悪な魔女たちの素性が明かされる様はトラウマレベル。劇中で主人公の少年が震える姿も本当に怖かったんじゃないかと思える程です・笑
アン・ハサウェイと言えばその美貌と明るさでファンも多く、『レ・ミゼラブル』ではアカデミー賞も受賞した実力派。そんな彼女が演じる大魔女は「えーー、こんなことまでやっちゃうの??」というふっきれ具合と役作りにおったまげること間違いなし。
2児の母でもあるアン・ハサウェイなので「子供がきっと楽しんでくれるかも」とイタズラ心もあってこの役を演じているのかな、なんて想像したりもしますが、この映画を観た後だと「悪いことをしたら大魔女アン・ハサウェイがやって来るわよー」と言ったら子供も大人しくなるんじゃないかと思います。だって大人が観てもちょっと怖い・笑
物語は少年がおばあちゃんやネズミに変えられた他の子供たちと協力し合って魔女が持っている薬を盗み、人間に戻ろうと画策する・・・というハラハラドキドキの展開が繰り広げられますが、きっと皆さんの想像を越えた結末が待っていますので続きはぜひ映画館でお楽しみあれ~
全米では劇場での上映が見送られ配信による公開になった本作を映画館で観られる日本はラッキー♪ということで!
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