夏休みも佳境に入って参りました。皆さんこんにちは、女住人Mです。
今回は8/11(金)公開『スパイダーマン:ホームカミング』をご紹介します。
アメコミヒーローの中で最も人気も知名度も高いと言って過言でない"スパイダーマン"はサム・ライミ監督&トビー・マグワイア版、アメイジングシリーズ×アンドリュー・ガーフィールド版と、キャストやスタッフを変え作り続けられてきました。今回は"アベンジャーズ"でお馴染、"マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)"の一員として登場!昨年公開された「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の中で既にスパイダーマンが参戦していたことからもわかる通り、これまで単体で映画になっていたスパイダーマンは"アベンジャーズ"シリーズの世界観、時系列の中に組み込まれました。
と、言う訳で、スパイダーマンがリブートされる度に語られた「なぜ彼がスパイダーマンになったのか」というところは「過去作で何度も描いちゃったからね」と割愛!本作は「シビル・ウォー~」でアイアンマンことトニー・スタークに"アベンジャーズ"候補生としてスカウトされたスパイダーマンことピーター・パーカーが「僕も一人前の"アベンジャーズ"の一員になりたいよ~。スタークさんに認めてもらいたいよ~。でもって街の平和も僕が守るんだぞ~!」というフレッシュな切り口で進行します。
新しくなったスパイダーマンの魅力、先ずはピーター・パーカーを演じるトム・ホランドくん、通称:トムホのそのハマり度。子役当時から演技力の高さ(オススメは「インポッシブル」での演技!)と何といっても身体能力の高さで注目されていて、ミュージカル「ビリー・エリオット」の主演も務めた経験あり。彼のインスタグラムを覗くと本作のトレーニングシーン動画がアップされていますが、プロの体操選手か?と思うほど、アクロバッティックなアクションを難なくやれちゃうんです。童顔で親しみやすい風貌もあって、これまでピーターを演じた誰よりもぴったり!トムホはまさにリアル・ピーター、リアル・スパイダーマンなのです。
そして個人的に本作の一番の好感度ポイントとしてあげたいのは"青春映画"ミーツ"ヒーロー映画"としての完成度の高さ!普段は高校に通いヒーロー活動は基本放課後とまさに部活ノリ。並行して全米学力コンテストに参加するピーターは1学年上の先輩リズ(ローラ・ハリアー)に恋心ありつつも、大親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やコンテスト仲間のミシェル(ゼンデイヤ)たちと学園生活を謳歌しているのです。
(ピーターと大親友のネッド。ボンクラな二人の関係性がたまらなく良い!)
そんな時にトニー・スタークに恨みを持ち、復讐に燃える男が街で不穏な動きをし始めたことで学園生活とヒーロー活動が共存していく展開に。ピーターはスパイダーマンが好きらしいリズに良いところも見せたいし、トニー・スタークにも認めてもらいたいがために暴走したりで空まわり、おまけにメイおばさん(マリサ・トメイ)は超心配性でピーターの行動を逐一チェック、親友ネッドに自分がスパイダーマンとバレてしまい、ネッドもピーター以上にソワソワとMCU作品でありながらも高校生であるピーターの、スパイダーマンとしての悪戦苦闘っぷり、それによる成長物語がとっても爽やかに描かれ、これまでとは一味違うエンタメ青春ヒーロー映画になっています。
(忘れてはいけないのがメイおばさん!演じるはマリサ・トメイ、52歳!こんなおばさん、けしからんレベルです。)
本作の監督ジョン・ワッツ(前作の「コップ・カー」も最高!)も撮影前にトムホくんに「フェリスはある朝突然に」「ブレックファスト・クラブ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」といった映画を役作りの参考に見ておくように勧めていたそうで、それも納得の80年代青春映画オマージュにも溢れた愛ある1本にもなっています。40代ぐらいの方にはノスタルジーな記憶が現代に蘇った!的な感覚でも楽しんでいただけるんじゃないでしょうか。何せタイトルの『スパイダーマン:ホームカミング』の"ホームカミング"とはアメリカの学園生活にはかかせない学祭的な学校行事のことなので、そこからも"青春ヒーロー映画"への熱い眼差しは表明されていたのでした。
マスクを被って顔が見えないヒーロー、スパイダーマンは原作者スタン・リーが「誰でもヒーローになれる」という思いを込めたキャラクター。そんな等身大ヒーローを見事に自分のものにしたトムホ版スパイダーマンはきっとたくさんの人の心を虜にしちゃうと思いますYO!
By.M
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