『アンビュランス』
スカッとした映画が観たい、ド派手な映画が観たいんだ!そんな方にオススメな映画が公開されました。“ハリウッドの破壊王”の異名を持つマイケル・ベイ監督の新作が登場!!今回ご紹介するのは3/25(金)公開『アンビュランス』です。
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ウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は難病に侵された妻の治療費のために犯罪のプロである義兄弟ダニー(ジェイク・ギレンホール)の誘いで銀行強盗に加担。それは難なく金を強奪出来る計画のハズだったが、想定外の事態に見舞われたちまち警官隊に包囲されてしまう。そして彼らが逃げるために奪ったのは瀕死の警官とその命を救おうとしていた救命士キャム(エイザ・ゴンザレス)が乗っていた救急車(アンビュランス)だった。
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マイケル・ベイと言えば「ザ・ロック」「アルマゲドン」「トランスフォーマー」シリーズで知られる監督。彼の演出はテンポがよく、大胆、カメラアングルは独特でスピーディー、そして劇中とにかく色んなものが破壊されまくる、と一度観ると癖になります。なので定期的にマイケル・ベイ要素を脳内に注入したくなるーーーと発作が起きていたベイやんファンの皆さま、お待っとさん!なのです。(劇映画は約5年ぶり!)
ただこの映画の撮影もコロナ禍で行われたため、色々な影響があったんじゃないか、と思うんです。ど派手でど迫力と絵力がとにかく強い映画を作る監督にとって、制約や制限が足を引っ張りはしないか、と。でも映画が始まると「あー、やっぱそんな心配無用だね~、だよね~、だよね~」なマイケル・ベイの暴れん坊気質がさく裂!ステイホームを言いことに!?LAの街を封鎖しまくり、車は走りまくる、横転しまくる、飛びまくる、壊れまくるで、コロナ禍もマイケル・ベイは止められない!縦横無尽に動き回るカメラはハンディカムやクレーン撮影だけでなくドローンを多用する空撮アクションにまで広がりをみせ、制限どころかベイ・スタイルはさらに進化を遂げているじゃありませんか!
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彼のオリジナル撮影スタイル、登場人物たちを中心にし、カメラがその周りをぐるぐる上昇しながら回転する、というお決まりショットもこれまではアクションシーンでキラーショット的に使われていた手法ですが、今回は冒頭の何てことない会話シーンで登場。ただの会話なのにグルグルカメラを旋回させて、最初からベイやん、飛ばし過ぎる、カロリーが高過ぎる。でもこれもきっとベイ・スタイルを欲するファンへのサービスなんだわ、とありがたく頂戴するのが流儀です。
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物語は警察から逃れるため強盗犯が乗ったアンビュランスが暴走する、という至ってシンプルな内容ですが、愛する妻を救いたいのに貧しさ故に悪事に手を染めてしまうウィルの葛藤、義兄弟であるダニーとの強い結びつきも描かれ、胸アツなのはアクションシーンだけではありません。
(↓ キャップをかぶっているのがマイケル・ベイ監督)
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CGに極力頼らない現物志向、過剰でエキサイティングな展開は「それいるの?いるの?いや、いるな!」と自問自答即納得の140分!この映画、まるでライドに乗っているかのような錯覚に陥ること間違いなし。熱量高い本作でテンション、アゲ↑ていきましょうーー。
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