ウラシネマイクスピアリブログ

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2024年総括の巻~MYベスト映画ランキング~(男住人Aバージョン)&月刊シネマイクスピアリ 1月・2月号

皆さま、新年のご挨拶がかなり遅くなりましたが、今年もシネマイクスピアリをよろしくお願いいたします。久々に映画三昧な年末年始を過ごした男住人Aです。
恒例の振り返り企画、女住人Mと男住人Aが昨年一年間の当館上映作品の中から選ぶ「MYベスト映画ランキング」<2024年版>、まずは男住人Aのランキングを勝手にご紹介いたします!

1位から10位まで一気に行きます!

1位 『あんのこと』
2位 『侍タイムスリッパー』
3位 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
4位 『ミッシング』
5位 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
6位 『アイアンクロー』
7位 『ビニールハウス』
8位 『オッペンハイマー』
9位 『マリウポリの20日間』
10位 『パスト ライブス 再会』

今回も我ながら見事に偏ったランキングになりました。
トピックスとして、2024年の映画作品を語るうえで『侍タイムスリッパー』『オッペンハイマー』の2作品は外せないですよね。特に映画館で働く人間にとっては、大切な参考書のような、お祭りのような、とにかく避けて通れない作品だった気がします。
『アイアンクロー』は想像以上の地獄の展開に蒼ざめました。『シビル・ウォー』はやはり赤メガネさん(ジェシー・プレモンス)がトラウマでしたね。『ミッシング』は石原さとみさんに渾身の拍手を。『ホールドオーバーズ』は先生(ポール・ジアマッティ)に泣かされました。

(『侍タイムスリッパー』は関わったすべての方へ「夢のあるステキな映画をありがとう!」と言いたい!!)

第1位の『あんのこと』は暗くて重くて気の滅入る映画が大好物な僕にとっても、さすがに辛い作品でした。でもこの容赦のなさが今の現実であり、決して映画の中だけの架空の物語ではないと思わされました。実際2020年に日本で起きた事件をモチーフにしているそうです。この観終わった後にずっしりと残る感じ・・・やはり好きです。河合優実さんは直前のドラマももちろん見てましたし、『ナミビアの砂漠』もありましたし、大活躍の一年でしたね。入江悠監督は新作『室町無頼』ではまた全然違う世界観ですが、そちらもおすすめです!

以上、男住人Aによる2024年ランキングでした。

で、ここから先は
<月刊シネマイクスピアリ 1月・2月号>へと移ります。

ランキング9位にあった『マリウポリの20日間』をはじめ、去年はドキュメンタリー映画がかなり豊作な一年だったと思います。『ビヨンド・ユートピア 脱北』『正義の行方』『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』『アイアム・ア・コメディアン』『マミー』、そして年末になって『どうすればよかったか?』『小学校~それは小さな社会~』・・・他にも僕が見逃していた名作がもっとあったかもしれません。

そんな数々の作品の中から・・・
《これから観られる!ドキュメンタリー映画セレクション@シネマイクスピアリ》
■2/7(金)公開
 『どうすればよかったか?』
■2/14(金)公開
 『小学校~それは小さな社会~』
■2/21(金)~27(木)限定上映
 『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家 3D』
■3/7(金)~13(木)限定上映
 『ビヨンド・ユートピア 脱北』

『どうすればよかったか?』は、タイトルどおり正解のない問いが心に残ります。先に公開した劇場では満席が続いて観られなかった方も多いのではないでしょうか。その反響にもうなずける、見応えたっぷりの作品です。


他にも、1月は日本映画ファンの皆さん要チェックの新作がぞくぞく公開になりました。
先にご紹介した『室町無頼』は入江悠監督、『敵』は吉田大八監督、『嗤う蟲』は城定秀夫監督。ちなみに『劇映画 孤独のグルメ』は松重豊さんの監督デビュー作でもあります。

(東京国際映画祭では東京グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞の3部門を受賞した『敵』。個人的に今も大好きな『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が筒井康隆作品を映画化。なんて刺激的!)

2025年もたくさんの新作映画が控えていますので、気になる作品はお早めに。どうぞお見逃しなく!
ミュージカル好きの方は、今なら「レミゼ」もありますよ♪

By.A


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