『ブラックアダム』
『ワイルド・スピード』シリーズや『ジャングル・クルーズ』でもお馴染み肉体派、いや肉弾俳優ドウェイン・ジョンソンがDCコミックスとタッグを組んだ新作が公開されました!今回は12/2(金)公開『ブラックアダム』をご紹介いたします。
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5000年の眠りから目覚めた破壊神テス・アダム(ドウェイン・ジョンソン)。彼の故郷カンダックは今や軍事組織の支配下にあったため彼を蘇らせてしまった考古学者のアドリアナ、そしてその息子アモンはヒーローが登場したと喜ぶがテス・アダムは全く興味がない。そんな時“JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)”と名乗るヒーローチームが現れ、テス・アダムを人類の脅威とみなし拘束しようとするが共通敵を倒すべく結託して戦うことになる。
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DCユニバースの絶対的アンチヒーローの爆誕の過程とテス・アダムが完全たる“ブラックアダム”になるまでを描く本作。そのメインキャラクターをドウェイン・ジョンソンが演じる、もうこれだけでもこの映画はキマッた!!と言って過言ではありません。
これまでもどんな相手と戦おうが「ドウェイン・ジョンソンだもの、負ける気がしない」という100%の安心感のもとスクリーンの中に君臨。彼以上に破壊神を演じるにふさわしい俳優がいたでしょうか?昨今の苦悩しがちなヒーローとは対極的に破壊行動で大抵のことを解決しようとするその潔さ、スピード感に爽快感さえ漂います。
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でもテス・アダムはただの破壊野郎ではありません。実は彼がその力を得た理由には息子を殺められた復讐心が根底にあります。だからなのか自分を必要としてくれる子供アモンの危機には真っ先に駆け付けるといった一面も。それもドウェイン・ジョンソンが演じると「そうだよね、子供には優しいよね~」となんだか納得させられたりします。
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といった具合にドウェイン・ジョンソンが演じたということで映画の魅力が何倍もプラスオンされている内容ではあるのですが、映画を観ると「ちょっとこれ聞いてない!」というサプライズがあるのです。それはピアース・ブロスナン演じるドクター・フェイトという存在です。彼がジェームズ・ボンドを演じていたことを知らない若い方も多いでしょうが、年を重ねイケオジとしての魅力まで手にしたブロスナン、本作ではヒーローチームJSAのまとめ役であり、年長者として他のヒーローたちの心の支えにもなっています。そんな彼がどんなにピンチな局面を迎えようとも冷静沈着、そして未来を知ってしまう能力によって一人で苦悩を抱えることになるのですが、若きヒーローたちのために最善の道を選ぼうとする様にまさかの感動展開もあったりします。
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物語の8割ぐらいはドウェイン・ジョンソン祭りにわっしょい、わっしょい!なノリだったのに、気付けば「この映画にブロスナンが出ていた意味がわかったよ・・オロロン」と、彼の起用に胸が熱くなると思うんです。
『ブラックアダム』、ドウェイン・ジョンソンだけじゃなーーい!と声を大にして言いたい。
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そしてアメコミファンの方ならご存じかと思いますが、実は先日『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党』などの監督ジェームズ・ガンが『アクアマン』などのプロデューサ、ピーター・サフランと「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任することが発表されました。ということもあって今後もまた新たな展開がスタートすると思うので「みんな、ついてきて~!」。
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