皆さんこんにちは、女住人Mです。さて一時期、SF映画はヒットし辛い、なんてことが言われた時期がありましたが「ゼロ・グラビティ」、「インセプション」や「オデッセイ」のヒットも記憶に新しいところ。
今回ご紹介する映画は宇宙船を舞台に魅力的なキャストで贈る3/24(金)公開の『パッセンジャー』です。
乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号。人類史上かつてない移住計画のために新たな惑星に向かっています。目的地の惑星到着までの120年、乗客たちは冬眠装置で眠り続ける・・・ハズだったのですが、二人の男女だけが90年近く早く目覚めてしまいます。ジム(クリス・プラット)とオーロラ(ジェニファー・ローレンス)は絶望的な状況で何とか生き延びようとするのですが・・・
この映画はSFというよりも宇宙船を舞台にしたラブ・ストーリー。あるトラブルで目的の惑星に生きて辿りつけない、生涯をこの船内で過ごすしかない、しかもそこには自分を含め2人きり・・・。その事実を知った時、自分たちの運命に打ちひしがれ絶望の淵に立つのですが互いの存在が唯一無二であることを次第に受け入れていきます。そして密室に男女二人・・・となると、やっぱり行きつく先はLOVEしかありません!笑
ジムは腕利きのエンジニア、オーロラは野心的な作家、普段なら出会うことはなかったかもしれません。豪華宇宙船も飛行機のごとくエコノミーとファーストとがあり違うクラスに属していた二人が冬眠装置で眠り続け、新しい星に無事到着していたらなおさら出会わなかったでしょう。でもたった2人だけが目覚めたが為にお互いを知ることになり、どんどん惹かれあっていきます。
そして、先が見えない密封空間、二人だけだとドン詰まり感が増しますが、アンドロイドのバーテンダー・アーサー(マイケル・シーン)が、優しい心遣いで二人の仲を取り持ったり、彼らの心をほぐしたり、と恋のキューピット的に良いキャラで登場。二人と1体の関係はとても良好に進みます。船内には娯楽施設やオシャレなレストランも完備されていたので、二人は自由気ままにデートを満喫。が、二人だけ早く目覚めたことにある真実が隠されていたこと、加えて宇宙船にトラブルが発生したことで状況は急展開していくのです・・・・二人が愛し始めていた矢先、限られた空間、時間、たった2人というシチュエーションにあって「自分ならどうする?」、そんな事を思わずにはいられないのでした。
(私なら迷いなくジムと同じ行動しちゃいます・・・皆さんはどうでしょう?)
さてラブ・ストーリー映画を語る上でやっぱり重要になるのは主人公の2人。ジムを演じるのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「ジュラシック・ワールド」でお馴染のクリス・プラット(以下クリプラ)。今はハリウッド超大作に引っ張りだこな精悍なイケメンさんですが、実は数年前までは陽気なおでぶちゃんキャラとして映画のわき役止まり。ただ「ガーディアンズ~」のオーディションを受ける時に一念発起し涙ぐましい肉体改造を経て、見事主演をゲット、からの作品が大ヒット、そして今に至ります。もともとコメディセンス抜群で「ガーディアンズ~」のスターロードよろしく人を笑わかすのがお得意なクリプラ。本作ではその要素を封印し、これまで見せたことがないひた向きでロマンティックなイケメン・クリプラを心ゆくまで堪能出来る映画としても見どころあり!
そんなクリプラをむかえるは22歳にしてアカデミー賞主演女優賞を受賞している若手No.1実力派女優のジェニファー・ローレンスなので、宇宙船内のデートシーンではうっとり、後半のドラマティックシーンは緊迫と、二人の魅力が冴えわたる1本でもあるのです。
本年度のアカデミー賞で美術賞、作曲賞の2部門でノミネート。アヴァロン号内のセンス溢れるデザインも物語を引き立てます。
この春のデート映画の1本に如何でしょう~♪
By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント