皆さんこんにちは、女住人Mです。
今回ご紹介する映画は子供も大人も楽しめる4/1(土)公開『レゴ®バットマン ザ・ムービー』です。
レゴブロックで作られたゴッサムシティの平和を守る人気者バットマン。でもその実態は寂しんぼうの癖に強がりで面倒臭いヒーロー。ひょんなことから孤児の少年ディックを引き取り、ロビンと名付けて行動を共にすることに・・・ロビンのせいでペースを乱されるバットマンだったのですが、そんな時にジョーカーを始め、極悪人たちがゴッサムシティを襲ってきたのです。果たしてバットマンはゴッサムシティを、世界を救えるのでしょうか?
本作は2014年に公開された「LEGO®ムービー」のスピンオフ映画。実は「LEGO®ムービー」はLEGOブロックでの楽しみ方の真髄、ひいては想像することの素晴らしさを謳った超~名作!本作もそれに負けず素晴らしい~!!出来栄えになっています。
先ず冒頭からギャグ連発で、スタジオロゴをイジリ倒すところからスタート。街の平和を守るヒーローとしてのバットマンですがおうちに帰るとひとりぼっち。帰ったよ~という声もこだまし、ご飯はレンジでチンしてお一人さまディナー、特大ホームシアターで一人ツッコミを入れながらの映画鑑賞(しかも観ている映画のラインナップがまたツボ)、もうとにかく一人、一人、ぼっち、ぼっち。
優れた才能やパワーを持つ人は孤独なのは常ですが、バットマンはそれに加えトラウマを抱えているから、ぼっちな自分を解放出来ない。それは皆さんもご存知の通り、子供の頃に両親を亡くしていること。大切な人を亡くした傷を抱えるバットマンは何をするにも一人で行動、だってまた大切な誰かを失うなんて思いを経験したくないから・・・それなら親しい者は遠ざければいい!ぼっちでいるんだ!そんな拗れたマインドをバットマンがどうやって克服していくか、というのが本作のテーマの1つにもなっています。
いえ、本編自体はそんなマジメトーンじゃないんです。むしろギャグと小ネタのオンパレードでヘロヘロになるぐらいのコメディ映画。でも根底にテーマがきっちりあるので、始終笑いながらもそれが浮き彫りになった時に「なんだ、いい映画じゃないか、ほろり。」となって、実はとっても深い映画に仕上がっているんです!
悪役のジョーカーもバットマンに相手にして貰えないことから傷つき、こっちを向いてほしいから復讐をする、というこれまたぼっち気質。つまり二人は似た者同士。これまでクリストファー・ノーラン版「バットマン」シリーズでもシリアスに描かれた、正義と悪の関係性についても本作ではとてもストレートに笑いの中で表現していて、テクニックは上手かもしれません。
つまり、本作は一見するとLEGOで遊ぶことが好きなお子様向け映画なんですが、実はアメコミやバットマン、スーパーマンといったDCコミックスが大好きな大人が観ても、いや大人だからこそグっとくるテーマがてんこ盛りなんです。おまけにジョーカーがゴッサムシティを襲う時の仲間はあんな映画やこんな映画の悪いヤツがアッセンブルしているので映画好きな人はよりテンションが上がるハズ。
シネマイクスピアリでは吹替版で上映中ですが、ギャグの情報量もガッツリなので吹替の方が観やすいのと、声優界の神・山ちゃんこと山寺宏一さんのバットマンの吹替がまた素晴らしい上に、ロビン役に抜擢された小島よしおさんがいい仕事しています!と言う訳でアメコミ映画をくまなくチェックしている方は見逃さないで下さいね!
By.M
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