話題の新作映画: 2017年8月アーカイブ

 皆さんこんにちは、女住人Mです。ここ数年、世の中は空前の猫ブームなようで、私の周りにも飼っているにゃんこについてそれは愛おしく語る人々多数。そんなブームにあやかる訳ではありませんが、にゃんことの出会いで人生をやりなおしていく青年の姿を温かく描く9/1(金)公開『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』をご紹介します。
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 ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)はホームレスで薬物依存症の青年。親からも見放され、ストリートミュージシャンをしながらその日暮らしの生活を続けていた時に野良猫と出会います。"ボブ"と名付けられた茶トラの猫はその日からジェームズと一緒に生活をしていきます。

本作は本国イギリスを始め世界中でベストセラーになっているジェームズさんの自伝「ボブという名のストリート・キャット」の映画化。本作のロンドンプレミアに参加したキャサリン妃も絶賛の1本です。しかも劇中ボブを演じているのは本物のボブ。高齢のため、逃げたり、走ったりする動きの多いシーンは7匹のプロ!?猫がそれぞれ演じたそうですが、多くはリアル・ボブが演じているところも見所の1つ。
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喉を鳴らすゴロゴロという声がスピーカーから響き渡り、ボブ目線のロンドンの日常、ジェームズの肩やギターに鎮座するボブとどのシーンを観ても岩合さんの「世界ネコ歩き」にも負けない愛らしさでにゃんこ好きの方は勿論、そうでない方の心もガッシリ猫つかみは間違いありません。
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そしてどんな人の心も捕えてしまうボブの魅力が余すことなく描かれているだけでなく、ボブが寄りそうことになるジェームズの人生模様がまた沁みます・・・。ジェームズは心に傷を負ったことで薬物依存症になっています。ダメなことは重々承知しているので、更生プログラムを実践しドラッグを絶ち、何とか社会復帰をしようと思っています。更生担当者ヴァル(海外ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」のアンナでお馴染みジョアンヌ・フドガット)に「もう次はないから、本当に更生を約束して」と叱咤され住居を都合してもらいます。
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どんな理由があれ、心の弱さから薬物に手を出してしまうことは肯定出来るものではありませんが、過ちを犯したことを悔いている人、そこから抜け出したいと願う人に心から寄り添う存在がコミュニティーとして機能しているというのは健全です。ジェームズは「今度こそ。」と決意した時にボブに出会います。どうも捨て猫らしく、おまけに怪我をおったボブはまるで自分と同じ存在に見えたのかもしれません。自分が生活するのもやっとですが、自分のことは後回しにして面倒をみます。最初はこの子を助けなきゃ、この子には僕がいないと・・・という気持ちだったと思いますが、そんな感情が彼の心を変えていく様が何ともほんわかします。
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そう、例え言葉が通じなくても、愛情を与えることが、与えられることにもなるし、助けることが、助けられることってありますもんね。ただそこにいてくれるだけで良い、そう思える存在があることで人はとても強くなれるものです。そしてボブへ愛情を注ぐことで、人に対しても閉ざしていた心が溶けていったのかもしれません。これまではなかなか思う通りに進まなかった人生もボブと出会ったことで彼の中の何かが変わり、彼の人生そのものすら変えていくようになるのでした。
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(劇中、リアル・ジェームズさんもチラリと登場!)

人生一人で生きているように思っても、誰かの存在なしでは生きていけないものです・・そんな人生の相棒にボブみたいなにゃんこがいてくれるなら、この上ない幸せですね。

 因みにジェームズさん、自分と同じように挫折した人がまたチャンスを手に出来るよう、本の売り上げなどの多くは慈善団体に寄付し、現在もチャリティ活動に力を入れ、ジェームズの恩返し的人生を歩んでいらっしゃるとの事。え~話や。

By.M
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『ワンダーウーマン』

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 皆さんこんにちは、女住人Mです。
「日本公開はまだかな、まだかな」と待ち望んでいた皆さま、お待たせしました!今回は8/25(金)公開『ワンダーウーマン』をご紹介します。
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 ワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)は外界から隔離され女性だけが住むパラダイス島のプリンセス。彼女らを滅ぼそうとする邪神アレスの襲来に備え、平和を守る戦士としてダイアナも日々戦闘スキルに磨きをかけています。そんな彼女が浜辺に不時着したパイロット・スティーブ(クリス・パイン)を助けたことで初めて人間と出会い、外界では戦争が起きていることを知り、人間界の争いを終わらせるため故郷の島を離れます。
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 「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」で華麗に登場し、主役2人そっちのけで観客の心をかっさらっていったワンダーウーマンは只今世界中で大大大ヒット中!全米では「バットマンVSスーパーマン~」やあの「アナ雪」の成績すら越えて、今夏最大のヒットにもなっています。

 さてなんでそんなに『ワンダーウーマン』が大ヒットしているのか?問題ですが、兎にも角にもワンダーウーマンが魅力的なことでしょう。演じるはイスラエル生まれのガル・ガドット。女優になる前はモデルとして活躍、その上18歳から2年間兵役につき戦闘トレーナーもしていた経歴を持つ、まさにリアル・美女戦士。だいたい映画を観ていてもあのコスチュームをまとったワンダーウーマンが何の違和感もないこと自体凄い。下手すると単なるコスプレ劇にしか見えなくて白けちゃいますからね。強さと美しさを体現し、ガルさん完全に着こなしています。
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 そして彼女は単に強いだけでなく、隔離された島で育ってきたプリンセスなのでとても真っ直ぐ純真なところもポイント!自分が劣勢でも、その行いが無謀なこととわかっていても、困っている人を見れば後先考えず助けない訳にはいかない、愛と正義に満ち溢れた存在なんです。だからスティーブも何も知らないダイアナに最初は戸惑いこそすれ、悪を倒したい、人間界を救いたいと願い、正義のために真っ直ぐ突き進む彼女にどんどん巻き込まれ、惹かれていきます。
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(本作でクリス・パインのファンも急増すること間違いなし!)

 ダイアナが宿敵アレスを倒そうとスティーブと乗り込むのは第一次世界大戦時のロンドン、そしてドイツ。スティーブはドイツ軍の毒ガス虐殺計画を防ごうとし、ダイアナはその背後にいるに違いないアレスを追います。彼女は絶対悪=アレスがいなくなれば、この世から"悪"そのものが壊滅すると信じていますが、残念ながら人間自体が愚かな生き物なので結局はまた新しい"悪"の存在が生まれ、悲劇は繰り返されることをスティーブも我々も知っています。

ダイアナは闘いの途中で人間の弱さ、浅はかさを知り、一体自分は何のために戦ってきたのか・・・と絶望するのですが、スティーブのある行動によって、また再び立ち上がるのです。初めての感情に突き動かされ、さらに強くなったワンダーウーマンは涙が出るほど美しいのでした・・・
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(ワンダーウーマンの物語は最近のディズニー・プリンセス的でもあるのでその辺りもご注目!)

本作の監督は(「モンスター」でシャーリーズ・セロンをアカデミー賞主演女優賞に導いた)パティ・ジェンキンス。ハリウッドですら未だ男性と同じようには女性にチャンスが与えられないそんな状況下で、異例の大抜擢だったジェンキンス監督。与えられたチャンスを見事ものにし、この後ワンダーウーマンが再び活躍する「ジャスティス・リーグ」(11/23公開)ではこのムーブメントを受けて、追加撮影が行われたと言われています。そう、ジェンキス監督自身もこの映画でまさにワンダーウーマンになった1人だったのでした。この映画を観た後はあのテーマ曲が流れるだけで「私、強くなれる」・・・そんな魔法にかかっちゃうかもです。

By.M
©WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC DUNE ENTERTAINMENT LLC.

『ベイビー・ドライバー』

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 梅雨に逆戻りな天気が続いていますが、どうせ暫くするとうだる暑さが戻ってきますよ。こんにちは女住人Mです。
今回は残りの夏をぶっ飛ばせ!本年度ベスト級にオススメ!8/19(土)『ベイビー・ドライバー』をご紹介します。
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 iPodで音楽を聴きながら、天才的なドライビングテクニックでもって犯罪者の逃亡を助ける"逃がし屋"、ベイビー(アンセル・エルゴート)。そんな彼はある日ダイナーのウエイトレス、デボラ(リリー・ジェイムズ)に一目ぼれ。クレイジーな環境から抜け出すために最後の仕事に挑みます。
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 とにかく、夏の終わりに観るにふさわしいご機嫌♪な映画が登場です。音楽好き、アクション好き、いや映画ファン全ての方に観てほしい!世界中で大ヒット中の本作は口コミで観客がどんどん増えている、いわゆる"愛され系"映画。一番の特徴はカーチェイス版「ラ・ラ・ランド」"とも評されているぐらい音楽とストーリーの融合が完璧!いえ、ミュージカル映画という訳ではありません。

主人公のベイビーくんは幼い頃の交通事故の後遺症で耳鳴りが止まらない。唯一大好きな音楽をイヤフォンで聴いている時はそれが紛れる、そんなキャラ設定があるのでいつも音楽を聴いています。なので劇中に流れる音楽は全て彼が聴いている(聴こえてくる)もの。
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映画冒頭も、iPodからベイビーくんがセレクトした音楽が流れる、強盗たちは銀行に向かう、車に残ったベイビーくんはリップシンクしがら音楽に合わせてポージングしたり、ワイパーを動かしたり、なんとも可愛い!でもいざ逃走となると人が変わったように曲に合わせてアクセルを踏み、ハンドルを切る。こんな風に劇中ずっとベイビーくんセレクトの音楽が流れ、それに合わせてカーチェイスや銃撃戦、日常音、登場人物のセリフだってビートやリズムにのって展開する、そのセンスの良さにはもう脱帽。
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とにかく冒頭数分、いや数秒間で「この映画、傑作に違いない!」と思わせてくれるんです。しかも映画館で観るとベイビーくんの右イヤフォンが外れると右スピーカーからの音が消える、といったように彼がどんな感じで音楽を聴いているかまでバッチリ体感出来て、臨場感もあるんです。音楽がとても重要なファクターな映画なだけにこういう演出が随所にあるのが本当に「わかってる~!」。

 そしてセンスが良いのは音楽使いだけじゃない。内容自体はケイパー(犯罪者が主人公の犯罪もの)映画なだけにカーアクションは真っ当な!?「ワイルド・スピード」並みにキレキレ。車大好きな方のテンションもアゲ↑アゲ↑になるシーンも満載。また犯罪者ボス・ドクをケビン・スペイシー、チームを組むことになるイカレた強盗犯をジェイミー・フォックスと2人のオスカー俳優が演じ脇をガッチリとアシスト。ベイビーくんのお相手は実写版「シンデレラ」のヒロインでお馴染リリー・ジェイムスが演じていてキャスティングの良さも必見。
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勿論、主演ベイビーくん演じるアンセル・エルゴート(「きっと星のせいじゃない」でブレイク!)はその名の通りベビーフェイスだけれど、身長190センチ越え、ミュージシャンの顔も持ち、親しみやすさオーラをまとったまさにリアル・ベイビー。この映画が"愛され系"である所以も彼がベイビーを演じたからこそでしょう。そんな彼とデボラのスウィート過ぎるラブストーリーも絵になるし、その出会いによって幼い頃の悲しい記憶を乗り越えて前に進もうとするベイビーくんにちょっとジーンときちゃったり・・・。映画全体の色使いやスムーズな場面転換とかもイチイチ小技が効いているし、もう褒めるところしかないですね。
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(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と並んでマザコン青年映画としても素晴らしい。)

 本作の監督はこれまでも"悪い奴じゃないけど、ダメな男が「今度こそ!」と奮起する映画"を撮らせたら世界一(私調べ)なエドガー・ライト。この映画の前に「アントマン」の監督降板・・・という悲しい出来事があり、エドガーファンは「ショックだったろうな、立ち直れるかな?このまま干されたりしないかなぁ。」と心配していましたが既に本国でも1億ドルを越える大ヒットにもなっている上に作品の出来自体、彼のベストワークと言っても過言ではないでしょう。
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(中央のケビン・スペイシーの右隣が自身もベイビーフェイスなエドガー・ライト監督。その隣にはレッチリのフリーも強盗のメンバーで登場です)

エドガー自身がこの映画でもって(これまで描いてきた主人公のように)Once Again!しているところがまた泣かせます。MusicとLoveが原動力!この興奮、是非スクリーンで体感してください!!!サントラも買いだYO!

By.M
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント


『スパイダーマン:ホームカミング』

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 夏休みも佳境に入って参りました。皆さんこんにちは、女住人Mです。
今回は8/11(金)公開『スパイダーマン:ホームカミング』をご紹介します。
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 アメコミヒーローの中で最も人気も知名度も高いと言って過言でない"スパイダーマン"はサム・ライミ監督&トビー・マグワイア版、アメイジングシリーズ×アンドリュー・ガーフィールド版と、キャストやスタッフを変え作り続けられてきました。今回は"アベンジャーズ"でお馴染、"マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)"の一員として登場!昨年公開された「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の中で既にスパイダーマンが参戦していたことからもわかる通り、これまで単体で映画になっていたスパイダーマンは"アベンジャーズ"シリーズの世界観、時系列の中に組み込まれました。
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と、言う訳で、スパイダーマンがリブートされる度に語られた「なぜ彼がスパイダーマンになったのか」というところは「過去作で何度も描いちゃったからね」と割愛!本作は「シビル・ウォー~」でアイアンマンことトニー・スタークに"アベンジャーズ"候補生としてスカウトされたスパイダーマンことピーター・パーカーが「僕も一人前の"アベンジャーズ"の一員になりたいよ~。スタークさんに認めてもらいたいよ~。でもって街の平和も僕が守るんだぞ~!」というフレッシュな切り口で進行します。
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 新しくなったスパイダーマンの魅力、先ずはピーター・パーカーを演じるトム・ホランドくん、通称:トムホのそのハマり度。子役当時から演技力の高さ(オススメは「インポッシブル」での演技!)と何といっても身体能力の高さで注目されていて、ミュージカル「ビリー・エリオット」の主演も務めた経験あり。彼のインスタグラムを覗くと本作のトレーニングシーン動画がアップされていますが、プロの体操選手か?と思うほど、アクロバッティックなアクションを難なくやれちゃうんです。童顔で親しみやすい風貌もあって、これまでピーターを演じた誰よりもぴったり!トムホはまさにリアル・ピーター、リアル・スパイダーマンなのです。
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そして個人的に本作の一番の好感度ポイントとしてあげたいのは"青春映画"ミーツ"ヒーロー映画"としての完成度の高さ!普段は高校に通いヒーロー活動は基本放課後とまさに部活ノリ。並行して全米学力コンテストに参加するピーターは1学年上の先輩リズ(ローラ・ハリアー)に恋心ありつつも、大親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やコンテスト仲間のミシェル(ゼンデイヤ)たちと学園生活を謳歌しているのです。
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(ピーターと大親友のネッド。ボンクラな二人の関係性がたまらなく良い!)

そんな時にトニー・スタークに恨みを持ち、復讐に燃える男が街で不穏な動きをし始めたことで学園生活とヒーロー活動が共存していく展開に。ピーターはスパイダーマンが好きらしいリズに良いところも見せたいし、トニー・スタークにも認めてもらいたいがために暴走したりで空まわり、おまけにメイおばさん(マリサ・トメイ)は超心配性でピーターの行動を逐一チェック、親友ネッドに自分がスパイダーマンとバレてしまい、ネッドもピーター以上にソワソワとMCU作品でありながらも高校生であるピーターの、スパイダーマンとしての悪戦苦闘っぷり、それによる成長物語がとっても爽やかに描かれ、これまでとは一味違うエンタメ青春ヒーロー映画になっています。
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(忘れてはいけないのがメイおばさん!演じるはマリサ・トメイ、52歳!こんなおばさん、けしからんレベルです。)

本作の監督ジョン・ワッツ(前作の「コップ・カー」も最高!)も撮影前にトムホくんに「フェリスはある朝突然に」「ブレックファスト・クラブ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」といった映画を役作りの参考に見ておくように勧めていたそうで、それも納得の80年代青春映画オマージュにも溢れた愛ある1本にもなっています。40代ぐらいの方にはノスタルジーな記憶が現代に蘇った!的な感覚でも楽しんでいただけるんじゃないでしょうか。何せタイトルの『スパイダーマン:ホームカミング』の"ホームカミング"とはアメリカの学園生活にはかかせない学祭的な学校行事のことなので、そこからも"青春ヒーロー映画"への熱い眼差しは表明されていたのでした。
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マスクを被って顔が見えないヒーロー、スパイダーマンは原作者スタン・リーが「誰でもヒーローになれる」という思いを込めたキャラクター。そんな等身大ヒーローを見事に自分のものにしたトムホ版スパイダーマンはきっとたくさんの人の心を虜にしちゃうと思いますYO!

By.M
©Marvel Studios 2017.©2017 CTMG All Rights Reserved.

『君の膵臓がたべたい』

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 皆さん、こんにちは。夏と言えば「あなたの知らない世界」で育った昭和世代な女住人Mです。今回ご紹介する映画はこの夏一番のピュアな感涙映画7/28(金)公開『君の膵臓をたべたい』をご紹介します。
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 高校時代のクラスメイト桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師になった【僕】(小栗旬)。彼は教え子と話すうちに12年前のことを思い返す・・・膵臓(すいぞう)の病を患う桜良が書いていた「共病文庫」と言う名の闘病日記を見つけたことから彼女と仲良くなり、【僕】(北村匠海)はたくさんの時間を過ごしたことを・・・
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「君の膵臓をたべたい」。一見、ホラー的なものを想像させますが、タイトルとストーリーとのギャップで話題を集め、2016年本屋大賞2位ほか、話題をさらったベストセラー小説の映画化が本作。

 重い病を患いながらも、周囲にはそれを隠し、普段は明るくクラスの人気者な少女と友達もあまりいない地味メンな僕。性格は正反対だけれど、同じ図書委員になってしまったり、デートのようなものをしたり、ついには「死ぬまでにやってみたい!」とお泊りデートに付き合うハメになったり・・・。でも秘密を共有し、誰にも言えないことを話せる唯一の他者という関係性が育まれることで、二人の間には友情とも恋愛とも言えない、柔らかく、かつ確かな感情が芽生えていきます。
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通常、この手の話だとへそ曲がりな大人たちは「お涙ちょうだいモノだな」と構えてしまいがちですが、本作は何と言っても桜良と【僕】を演じた二人の若手キャストの若々しさそのものが武器であり、魅力。
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特に【僕】を演じる北村匠海くんは多くを語らないけれど、自分を持って、でも未知な存在の女の子には照れるし、翻弄される、そんな青年をまさに等身大で演じて好感度大です。おそらくほとんどの方が主演二人をこの映画で知ることになるので、そういったフレッシュさでもって、色眼鏡なく映画の世界観に没入出来ると思います。キャスティング、大事!
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 そして"重い病に侵されて・・・"という設定にだけ囚われた映画だと、それこそ「お涙ちょうだいモノ」で終わってしまいます。でも桜良も【僕】も今、目の前にいる他者に、自分に真っ直ぐで一生懸命なので、そうあろうとするので、観た人の心をとらえるんだと思います。
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誰しも明日がどうなるかわからない、限りある時間の中で生きているということからは逃れられない、だからこそ誰もが今を生きるしかない。若い二人にはそんな現実からは遠くにいてほしい、死の気配からは遠ざかってキラキラしてほしいと望んでしまうのですが、そんな大人の軟な心配は他所に、二人は今をちゃんと生きようします。 "一人"を感じていた人間が、誰かと感情を共有することで他者との関わりを見つめ、今を生きる決意する、そんなところにジ~ンと心打たれました。
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 原作では小栗旬さんが演じる大人になった【僕】は登場しないそうですが映画では昔を回顧する目線が物語を運ぶので、大人だからこそ共感し、味わえる郷愁が・・・・・
そしてラストに流れるミスチルの主題歌・・・思う存分、号泣してください!

By.M
©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
©住野よる/双葉社


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